Nicotto Town


つくしのつれづれノート


夏にピッタリな小説その2 ジュブナイル・青春小説

とりあえず少年少女が活躍する青春小説ということで上げてみたのですが、
どうも調べてみると結構曖昧で児童書や一般書とも定義が難しいみたいです。
図書館なんかではヤングアダルトというジャンルで呼ばれておりとにかく中高生のが好んで読む小説読みものなのだそうです。
…が各時代によって流行る小説の好みが大幅に変わってくるので現代人の感覚からはどれがジュブナイル小説かよくわからない!!
名作で言えば「トムソーヤーの冒険」は納得がいきますが以前大人向けドラマとして放送されていた「モンテ・クリスト伯」(「岩窟王」)が入ったりするなど中々難しいです。

兎にも角にもここで話題にするのは少年少女が活躍する青春小説ということなのでよろしく。
なお、そうなると当然ライトノベルも入ってくるんだけど(ライトノベルもジュブナイル小説ですから…)上げたらきりがないので今回はパスってことで…



…でまず真っ先に紹介するのは
山崎貴の「ジュブナイル」…
まんまじゃねーか!!www

「ALWAYS三丁目の夕日」シリーズの山崎貴監督のデビュー作なのですが、監督自身が映画の内容にプラスアルファして執筆したのが今回紹介するノベライズ版「ジュブナイル」です。
この作品は本家と訴訟沙汰にもなった同人誌「ドラえもんの最終回」(ドラえもんが故障し未来へ行き来もできなくなったのび太が自ら勉強に励んでロボット工学を学び、数十年後に自らの手でドラえもんを生き返らせた時にに、実はのび太こそがドラえもんの発明者だったということが判明するという話。)をベースに
主人公たちが森で拾った謎の小型ロボット「テトラ」と共に夏休みに大冒険を繰り広げるというストーリーです。(もうほとんどネタばれwww)
映画見てもわかる通りSF色が強い物語ですが、小学校の時にだれもが体験した冒険や恋・友情などの要素がキチンと凝縮されている作品なのでスゴイ面白いですよ。(はずれの無いヒットメーカー山崎貴監督作品の中で一番好きです。)
もうだいぶ前の本なのですがブックオフのラノベコーナーなんかに結構置いてありますよ。


次に紹介するのが川島誠の小説です。
生と性をモチーフにした思春期の少年を主人公にした青春小説書き手であり、
映画にもなった「800」のほか
「電話がなっている」
「NR ノーリターン」
「夏の子どもたち」
思春期のみずみずしさがものすごい伝わってくる作品ばかりです。
まあ性描写が結構生々しいんですけどねwww(いろんなが詰っており要素で思春期の青春小説として密度がたいと思います。)
ちなみに川島誠作品の主人公たちのほとんどが陸上部のランナーという設定だったりします。作者自身が中高生に陸上部だったのでしょうか?



三つ目があまりにも有名な名作なのですが
五木寛之の「青春の門 筑豊編」です。
この物語は昇り竜と呼ばれた炭坑作業員の息子として戦時中に生を受け、義母の女手一つで育てられた少年・伊吹信介がただひとり故郷を後にして飛び出すまでの成長を描いた作品です。
両親との死別・友情・初恋・性への目覚め・旅立ちなどこの作品は誰もが経験した少年少女時代の体験を骨太に描いており、これまで何度も映画ドラマなどで映像化されています。
その中で一番面白いと思うのがいわしげ孝の作画によるマンガ版「青春の門」。昨年亡くなったいわしげ孝の骨太な作画が見事にマッチして他のどの映像作品よりも迫力あると思います。





とりあえず今回詳しく取り上げる小説は以上ですが、この手の小説探したらきりがないかもしれませんね。

「時をかける少女」・七瀬三部作(「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」)の筒井康隆作品とか新海誠アニメのノベライズ(最近「雲のむこう、約束の場所」のノベライズを手に入れました。具体的に切ない結末でした。)など…

また気になる作品が登場したら紹介したいですね(^-^)

アバター
2014/07/06 09:49
カミツレ様へ…「家族八景」や「七瀬ふたたび」は何度もドラマ化されていますよね。3作目の「エディプスの恋人」は描写的に映像化が不可能なのだそうです。どれもハードでブラッキーな作品だと思ってます。結構くせになりますよねwww

新海アニメは大半が作者本人によるノベライズが出てますよね。「雲のむこう、約束の場所」のノベライズにつけたされたエピローグを読んでやっぱり新海アニメならではのラストだなあと感じました。
最近も去年公開された「言の葉の庭」のノベライズは出ましたがコレは意外なラストだったのでビックリしました(^-^)
アバター
2014/07/06 09:41
家主(≡▽≡)Z 様…中高生くらいの年ごろに妙に気難しい本を読みたがるのか(中二病?)それとも各時代の好みの差かジュブナイル(YA)の幅の広さに改めて舌を巻きました。図書館のYAコーナーにある小説の大半はライトノベルなんですけどねぇ。(自分が高校の頃はYAコーナーなんて歯牙にも書けませんでしたwwww)

「青春の門 筑豊編」性描写も結構あるんですが、父の壮絶な最期・義母タエや父の恋がたきながらもタエ・信介懸命に支えるやくざの竜五郎との固い絆・さらなる飛躍に向けて故郷を捨てて飛び出す最後など、この小説を最後まで読んでるととても鼻の下を伸ばして読む気にはなれない、骨太ストーリーの傑作だと思います。

この小説は作中の伊吹信介と同年代の中高生の頃に読んでおきたかった小説ですし、中高生に一番おススメしたい小説だと思っています。
お兄さんの本棚にあったってことは中高生の時に名作としてすすめられたからじゃないでしょうか?
アバター
2014/07/05 22:28
七瀬三部作は、「七瀬ふたたび」しか読んでいません。他も読んでみたいな。探してみようかな。

新海誠アニメは、好きです。
「雲のむこう、約束の場所」もよかったけれど、「ほしのこえ」も好きでした。
アバター
2014/07/05 20:03
さすがいろいろと本を読まれていらっしゃる方のオススメだなあという感じですね^^

ヤングアダルトって、内容がというよりも、大人向けの小説に挿絵が付いたりしている本がヤングアダルトと冠して出ていたりしますよね。
難しい漢字に読み仮名が付いていたりする、岩波ジュニア新書みたいなのとか。

青春の門、兄の部屋にありましたよ^^
多分、赤裸々な性描写とかが目的だったのかなあ・・・?w
だってほかに読み物の本なんてなかったですもんw




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.