大河「真田丸」・・・大河「黄金の日々」再び‼
- カテゴリ：テレビ
- 2016/07/17 23:03:58
今日の大河「真田丸」
秀吉の甥っ子である関白秀次の切腹・秀次の妻子が皆殺しにされる有名な「秀次事件」の顛末が描かれていました。
この歴代の大河ドラマでもよく描かれる「秀次事件」について、
歴史的には秀吉がガキンチョに過ぎないわが子・秀頼かわいさのあまり邪魔になった青年の関白・豊臣秀次を死に追いやったことできちんと成人した唯一の豊臣家の跡継ぎを葬り去り、さらに多数いた秀頼の妻子を皆殺しにしたことで（この処罰は当時の武家の倫理ですらありえないほどの惨たらしい処刑だったという。「真田丸」ではさらりと片付けられてましたね。さらに秀次に関係の深かった大名も処罰したことで）その関係者のすべてが秀吉死後の関ケ原の役の際に東軍に馳せ参じていることから、
結果的に秀吉は自分の天下を自らの手で葬り去ったことになりますね。
（豊臣秀次という人はよく殺生関白の名で知られる粗暴な人間と言われるのだがそれは後世のの作り話だそうで、実際は武将としても文化人としても有能であり、もし秀吉によって死に追いやられずに関白を全うしていれば家康は絶対に天下を取ることはできなかったろうという人までいるんです。要するに「秀次事件」は豊臣政権の致命傷になった事件と言えます。）
まさに「秀次事件」は豊臣政権のデッドエンド的事件だったわけです。
今回の「真田丸」の「秀次事件」で私ミカサが垣間見た小日向文世の秀吉はこれまでの多くの歴代大河で描かれた天下人となってその権威の狂気に堕ちていく秀吉という感じよりも、
喜怒哀楽が激しくその感情にまかせて取り返しのつかないことをしてそのあとでひどく後悔するいうような両極端な感情の持ち主として描かれているように見え、
なんかソ連映画「イワン雷帝」の主人公・イヴァン4世と重なる感じがします。（日本史で追えば室町幕府初代将軍・足利尊氏か。この人も喜怒哀楽が両極端な人物であり、医者によっては躁うつ病だったのではと推測する人もいるそうだ。）
そういう意味では今回の天下人秀吉はある意味最も人間臭いのかもしれません。まあ誰もが思い浮かべる究極の権力に溺れて狂気に堕ちていく天下人・秀吉というイメージでは個人的にちょっと弱い気もしますが…
…でその直後に急に決まった信繁こと真田幸村の縁談
（あくまで歴史的にはどこまでも信繁なんですが、幸村の名で伝説にならなければ「真田丸」のリアルな信繁が描かれることは決してあり得ないので私ミカサは一貫して幸村の名で呼んでいます。）
上記の秀次事件で生き残った秀次の娘の命を助けるために側室に迎えることを条件に前から持ち掛けられていた大谷刑部（大谷吉継・もうらい病（ハンセン氏病）発病してましたね。）の娘を正室に迎えることを承諾しましたね。
いつも一緒の幼馴染兼侍女のきりがいきなり幸村に正室と側室ができたことで絶叫してたのに爆笑しましたｗｗｗ
ほんとおきりちゃん不憫すぎる…ｗｗｗ
（まあおそらく最終回のクライマックスの一つのネタバレになりますが、史的にはおきりちゃんこと高梨内記の娘は幸村の側室の一人であり幸村との間に娘が二人生まれ、その娘の一人が伊達政宗の重心である片倉重長（二代目片倉小十郎。白石城城主。片倉家は江戸時代一国一城令の例外として唯一城を持つことを許された一族である。）に嫁ぐことになります。きりの娘が片倉家に嫁いだことで幸村次男の家系が仙台藩士として江戸時代片倉家の名字を頂く有名な仙台真田家として現代に至ります。）
なお幸村が今日登場した秀次事件で生き残った秀次の娘を側室にしたのは事実であり（経緯はよく知らないのですがドラマの様に幸村が実際に秀次事件の処理に関係していたのでしょうか…？）、ドラマ後のミニ紀行の説明でもあった通り幸村と秀次の娘との間に生まれた娘が出羽亀田藩の藩主の継室に迎えられ、さらに同腹の弟である幸村三男・三好幸信が出羽亀山藩士秋田真田家の初代となります。（名字の三好は豊臣秀次の実父の名字。そういえば「真田十勇士」の十勇士の一人に三好清海なるキャラクターがいますがこの秋田真田家のエピソードをモデルにして作られたキャラクターなのでしょうか？いろいろ興味が尽きません。）
…で長々前置きをして誠に申し訳ないんだけどここからが本題ｗｗｗ（長えよwww）
幸村はその側室としてかくまうことになった秀次の娘の身の安全を図るために東南アジア貿易で財を成した堺の大商人・呂宋助左衛門に秀次の娘の国外逃亡の手助けをしてもらうことになるわけですが、
この呂宋助左衛門の役を演じたのが78年の大河ドラマ「黄金の日々」の主人公・呂宋助左衛門を演じた松本幸四郎だったのにビックリ仰天‼
しかも呂宋助左衛門登場シーンの最初に出てきた夕日のシーンは露骨に「黄金の日々」のOPを意識したものだったしｗｗｗ
↓以下は大河「黄金の日々」OP動画。気になった方は見比べてみようｗｗｗ
https://www.youtube.com/watch?v=S-9GGnTLgLE
78年の大河ドラマ「黄金の日々」は城山三郎原作・市川森一脚本の呂宋助左衛門を主人公に戦国時代の商業都市堺の興亡を描いた大河ドラマ。（全話現存しDVD化されている。）
なんでも今回の「真田丸」の脚本を担当する三谷幸喜の一番のお気に入り大河ということで今回再び松本幸四郎の呂宋助左衛門が再登場したのだとか…
この手の過去の大河の名キャラクターが後年の大河で役者を同じにしたまま再登場するのは結構あることなんですが（最近でも14年の「軍師官兵衛」に96年の「秀吉」の主人公である竹中直人の秀吉が再登場したのは記憶に新しい。「黄金の日々」でも65年の大河第三作「太閤記」で人気を博した緒形拳の豊臣秀吉と高橋幸治の織田信長が共に再登場している。）、
今回の松本幸四郎による呂宋助左衛門の再登場は他の大河キャラクターの再登場とはわけが違い
そのブランクはなんと38年‼
その容貌も多少老けてはいますが「黄金の日々」の呂宋助左衛門と全く変わらないのでホントビックリしましたよｗｗｗ
そしてきちんとガラクタのツボを秀吉に売りつけるシーンも出てくるわけで…
（呂宋助左衛門の有名な逸話であり、なんでもこのツボは現地人が便器として使ってるものらしいwww）
とにかく芸が細かいｗｗｗｗ
三谷幸喜、どんだけ「黄金の日々」好きなんだよ…ｗｗｗ
（おそらく「黄金の日々」とリンクして見れるようにしてあるんだろうなあ…）
兎にも角にも今回ラストだけですが「黄金の日々」の復活にビックリした私ミカサ。
前に三谷幸喜が脚本を担当した04年の大河「新撰組！」でもこの手のドッキリがたくさんあったので、今後の「真田丸」で何が登場するかこれからも目が離せないですね。
ホント楽しみですｗｗｗｗ
しかし意外にも秀吉の最期は早そうですね。これから関ケ原・幽閉生活・大阪の役をじっくり回を重ねて信繁が「真田幸村」として伝説になる様子を描いていくのでしょうね。やっぱり初回から（猿飛）佐助がいることから今後「真田十勇士」の要素も濃くなっていくのでしょうか？
なんでも最近の研究で幸村こと信繁が秀吉時代に真田本家とは別枠で秀吉の馬廻衆（親衛隊）として約二万石の知行をもらっていたことが判明したということで大変驚いており、そういう立場だからこそドラマのようなことがあってもおかしくないしどこかしらで接点があったという方がつじつまが合いますよね。
大河「武田信玄」に関係するオマージュもあったらしいですね。
今週の大河で秀吉が一気に老け込んでしまったので何だか悲しいですｗ
他の人みんな処刑されてるのに。
人数や名前は把握してやってるよね？
ということは何か理由があったのだろう。
決してからくり扉に隠れてたからなんてことはないと思われる。
後に信繁と結婚してるから、三谷さんはその間の隙間を埋めるエピソードを作ったのでしょう。
実際、違う場所にいたのかもしれないですね。
呂宋助左衛門すごい人ですね。
出方が唐突に感じましたが、いや、ほんと、すごい人だ。
石田三成のキャラもその新視点の代表の一つだったとのこと。
私ミカサとしては「真田丸」の山本耕史による石田三成の描かれ方もスゴイ好きですけどね。
最近はどういうわけは「黄金の日々」などの過去の大河が全話ごっそりとアップされてたりするので
当時の凄さを見比べやすいですよね。（それがいい悪いかは別にして…）
僕は石田三成が大好きで、
近藤正臣の石田三成で好きになりました。
幸四郎さんがかっこよかったです。
先週の予告に登場していたので楽しみにしていましたよぉ。
相変わらずかっこ良いですね。