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つくしのつれづれノート


「真田丸」の石田三成がすばらしい!


タイトルの如く「真田丸」の石田三成にかなり心酔している私ミカサ。
正直映像作品でこれほどまで細かい描写で石田三成が描かれてる作品ってないんじゃないかと思います。

石田三成と言えば寺の茶坊主の段階からその知的な才能故に見初められて子飼いとなった豊臣秀吉の懐刀といえる存在なんですが、
結果的に江戸幕府誕生のスタート地点となった関ケ原の合戦で徳川家康に敗れた西軍の事実上の主導者であるために
そこばかりが強調され実際にそれまでどんな働きや業績を上げた人物かが創作作品では全く分かりづらい人物なんですよね。

とにかく関ケ原の結果出生した側にとっては関ケ原というのは聖戦であるために石田三成は秀吉の権威をかさに借りてふんぞり返った悪役でなければならず、
関ケ原の敗者の側から見れば傾いた豊臣政権を守るために必死に戦って命を散らした忠義者であると
とにかく両極端にステレオタイプなところがあります。
(私ミカサはその中では江戸幕府誕生発展経緯を描いた00年大河「葵 徳川三代」で特に忠義を貫いたような江守徹の石田三成が特に印象に残ってますが…)
創作作品は面白おかしくあればいいんでそういう勧善懲悪でいいのかもしれませんが、実際はそんなそんな単純に言い切れるような人間じゃないだろうからなあ…


私ミカサが歴史関連本やネットで集めた情報から垣間見れる三成像は虎の威を借る狐や忠義者のイメージよりも
ちょっとでも非あらば大小関わらずに口うるさく咎める融通の利かないクラス委員長のイメージの方がしっくりきますねwww
(三つ編みおさげ髪でメガネが似合ういかにもステレオタイプなイメージだけどwww)


とにかく石田三成は決められたルールを絶対的に順守しそのためには身分の大小にかかわらず容赦なく叩く印象があります。
その為秀吉死後に天下を狙わんと動き出した徳川家康なんかは三成にとってみれば豊臣政権のルールを大きく逸脱した目の上のたん瘤として敵方としても異常なまでにヒステリックに家康に敵意を向けたのも納得がいくような気がします。
そういうルールを逸脱したものは大きな身分から小さな身分まで徹底されていたように感じており、
三成死後佐和山18万石(実際は19万4千石)を引き継いだ井伊直政が佐和山領を精査すると不正蓄財はおろか領民からも慕われる非の打ちどころのない行政あったそうで、三成のルールの上では大小身分関わらず公平という考えのもと物事を進めていたことが垣間見れ、
そのためには身内や自分にでさえも徹底的に厳しく律する清廉潔白を超えた潔癖レベルの印象すらあります。
そしてそういう公正さから縁の下の力持ちな役回りが非常に巧みなところがあります。

ただそのルールを絶対視するために融通も全く利かず、
叩かれた側からしたらと口うるさい目のたん瘤のような存在でしかないのも気持ち的には理解できるわけで(そういうやり方は合理的なんだけれどもすべてがそれに当てはまるわけではないため)、
さらにそれを解消する人間関係を構築する才能は乏しいようにも見えるため、
結果として三成と敵対した福島正則・加藤清正・黒田長政のような豊臣政権の武断派武将と亀裂を修復できないまま関ケ原に向かってしまうのはその際の故に皮肉に感じますね。
(「坂の上の雲」の海軍参謀秋山真之でも思ったのですが、知的才能にあふれる人ってなかなか人に好かれにくくその才能によって達成した業績もなかなか公平に評価されにくい印象があります。真之の日本海海戦の手柄が一般に広く認知されたのもそれから60年以上あとの「坂の上の雲」が連載され抵抗ですからね。)



そんな石田三成を「真田丸」はこれまでの映像作品よりも正確に描き出してるんじゃないでしょうか?
これは歴史をうまく創作作品に組み込ませる脚本家・三谷幸喜の手腕によるところも大きいのですが(歴史的小話も結構今回の「真田丸」や「新選組!」(04年)でも組み込んでますからね。)、
三成を演じる山本耕史もそれをうまく映像で体現しているのに感服します。
山本耕史の演技力って本当に半端ないですよ。
思えば当初ベビーフェイス過ぎてしっくりこなかった「新選組!」の土方歳三も結果として演技力がビジュアルを凌駕した結果でしたし(大河史上唯一の続編である正月時代劇「新選組‼土方歳三最後の一日」では舞台さながら大迫力のディスカッションがメインの異色時代劇で山本俊三の集大成といえる作品で山本ファンは必見!)、
「平清盛」の悪左府・藤原頼長も通常ならほとんど知る人はいないマイナーな人物なんですけど山本耕史の演技で存在感を見せて脚光を浴びてましたからね。(男色傾向が腐女子を以上に狂喜乱舞させたのはさすがに引きましたがwww)

まあ山本耕史はストーカーレベルのアプローチの末堀北真希と結婚してる感じから堀北をはじめとするアイドルファンから徹底的にたたかれてる印象があり、(山本耕史が演じる石田三成までもがその攻撃対象に入ってるところが私ミカサとしては山本耕史以上にアイドルファンへの印象を大変悪くしています。結局本人同士が幸せならそれでいいじゃん!)
中には俳優の実力も山本耕史が堀北真希の風下にいてつり合いが取れないとヒステリックに罵倒する輩も多いんですが、
堀北真希はあくまでアイドル女優で今時点で山本耕史以上の人気を持つのは当たり前であり、長い目で見れば実力でここまでの演技が作品ごとに光る山本耕史の方が水物なアイドルよりもずっと長く存在感を見せつけるように感じます。(そして俳優としてのキャリアも子役から続けている山本耕史が圧倒的長く職人に近い印象も出てきてるような気がする。)
山本耕史…もっと評価されてほしい俳優さんであり、今後の活躍に大いに期待です。
今度は大河ドラマの主役をやってほしいですね(^_^)



…で「真田丸」の物語ですが、
とうとう豊臣秀吉が死に
天下を狙わんと本気で動き出した徳川家康とそれを阻止せんと立ちはだかる石田三成が火花を散らし、
一気に関が原戦役へ受かって加速します。
それはさながら新時代を切り開いた大ナタと天下人が築いた天下を研ぎ澄ますように洗練させたカミソリの対決にほかならず
関ケ原の合戦までにそれがどう描かれるのか大変楽しみですね。
次週も期待大です(^_^)







しかし主人公は真田幸村(信繁)なのに全然幸村の話してね~www

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2016/09/03 18:44
いよいよ明日ですね(^^♪

犬伏だから真田家多目かとは思いますが

予告編を見たらカッコイイ兜だったような・・・楽しみですね♪
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2016/08/19 23:32
劇中で、大坂に来て間もない信繁が
「人を不快にさせるものを持っている」
という言葉を発していましたが、言動がいちいち癇に障ると観ている側もそう思えてくるくらいの演技。

東側の人間の気質で見るからそう思えてくるのか、西側の人間には好意的に見えるのか。
それとも、ああいった「とにかく正しい。」人間が個人的に嫌いなのか。
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2016/08/19 23:31
こんばんは!
石田三成はクソ真面目な人だったんですね~。
あまり詳しくないのですが、インテリなイメージがあります。
なので、山本耕史は私の中ではイメージ通りかな(^^
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2016/08/18 00:11
『真田丸』の舞台は山口県でしたね(*´ ˘ `*)
それで武士の格好だったんだね∠( `・ω・)/
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2016/08/17 22:36
この前、見損ねたんです^^;
ダイジェクトでみようっと♪




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