Nicotto Town


つくしのつれづれノート


目黒の新海アニメの限定上映に行ってきたよ

メガヒット中の「君の名は。」の影響で昨日の土曜日から新海アニメを一週間限定上映している目黒の映画館へ今日行ってきました。
7月下北沢で新海アニメ主要6作品全部観てきたのにまた行っちゃいましたwww
本当は昨日行きたかったんだけれども昨日は早朝から10月の旅に使うツーリング自転車スポルティーフの改修作業に夢中になっていけなかったんですが、昨日土曜の目黒の映画館の状況をネットで伺い状況を把握。それに基づいて朝七時に鎌倉を出立し8時過ぎに目黒の映画館に到着した次第です。

で映画館の状況がどうなっていたかというと…
ものすごい行列となっておりました!
只今上映中の新海アニメ最新作「君の名は。」が爆発的な人気と相成っている影響で「君の名は。」が新海アニメ初見の方が「ではそれ以前の新海アニメは如何なものだろう?」と雪崩を打って押し寄せてきている感じでして、目黒の映画館のあり様を到着時みて思ったことは
「もっと早くに行列に並ばなければならなかったか…?」
と読みを誤ったかに思いましたが、
幸いなことに映画館は前回の下北沢の映画館の観客席数が倍以上100席とそれなりに映画館らしい規模の物だったこともあり比較的いい席で新海アニメを堪能することができました。
とはいうものの自分が映画館でチケット購入した後も観客が押し寄せ、ついには映写室内に文字通りの立ち見客が出現するあり様となっていました。そのあとも行列が途絶えることはなく午後以降は整理券による入場規制がかけられるあり様となり、最初の上映が始まる10:00の回の席を確保することがこの新海アニメ限定上映を堪能を勝ち取るための天王山だったことを改めて思い知らされました。
(そういう意味では読みは見事に的中したわけですが…)
目黒の映画館での新海アニメ特集は今週の金曜日までやっており、一応下記に目黒の映画館の情報を載せますので気になる方は行ってみてはいかがでしょうか?
(まあ平日は多少客足が衰えるかもしれません。)
目黒シネマ↓
http://www.okura-movie.co.jp/meguro_cinema/now_showing.html




…で今回の限定上映でやっていた新海アニメは
「雲のむこう、約束の場所」(04年)
「秒速5センチメートル」(07年)
「言の葉の庭」(13年)
なんとこれ三本セットで料金1500円!
なんという破格でリーズナブルな料金設定‼
そもそも邦画は最盛期の50年代60年代は大体メインの映画に数本の併映作品がついてくるプログラムが当たり前だったわけで、それが70年代ごろから旧作の二本立てを安価で見れるシステムに変化した映画館が結構あったということです。老舗だというこの目黒の映画館は「いつも腹ペコ2本立て」をモットーにそのころの雰囲気を守り続けている映画館のようです。
今回見た上記の3作品のうち「秒速」「言の葉」は双方1時間にも満たない短編映画な為これ二本で一本分の計二本立てという計算でこの料金なのでしょう。




…で各映画の紹介と感想については前回の下北沢同様各自別途に書いていくつもりですが、「秒速5センチメートル」だけはついこの間記事で描いていることもあってこれだけはここで感想の方を書いてしまします。

「秒速」については前の記事でも書いている通り
主人公・貴樹の転校による別離や初恋の喪失やしんどい社会人生活にダウンしたところなどの経歴や体験談が自分自身とかなり似通るところがあり、
まるで自分自身の負の部分を鏡で映しだしたような作品として大変複雑な感情を持っている作品でもあります。
初見時に比べ今は自分の状況が様変わりしつつあるため、新海監督が本作に込めたラストの貴樹のそれまでをリセットして新しい一歩を踏み出す演出については理解できるようになったと思っていますが、それでも相変わらず自分自身の癒えることのない古傷をナイフでえぐるような作品であるため、1話の「桜花抄」と3話「秒速5センチメートル」についてはラストの意味合いを理解してても居た堪れなくなってしまいます。
それでもこの自分の古傷がうずく部分こそが今の自分自身を構成する最重要要素でもあるため、
この自分の原風景を映し出したかのような「秒速5センチメートル」は複雑な感情を抱いてもなお自分にとって最も大切な新海アニメであり、
自分自身によっぽどの転機が訪れない限りたとえ今後「君の名は。」を超える新海アニメが登場しようともそれは変わることがないように思います。




新海アニメはどれも
「すれ違う僕と彼女(私とあなた)の心の葛藤」
(「君の名は。」公開と同時に刊行された「新海誠Walker」で新海監督はさらにダイレクトに主人公たちを引き裂くかに重点を置いていると身も蓋もないことを申しておりましたがwww)
のテーマで一貫しており
その葛藤の心情描写が緻密な絵と音楽の組み合わせでリアルな切なさを醸し出しており、どの作品も涙できる作品に仕上がっています。
もちろんそれは「君の名は。」でも健在なのですが、前作「言の葉の庭」以降の作品ははっきりとラストの作風がそれ以前の作風と異なっており、
「秒速5センチメートル」までの初期の新海アニメはハッピーエンドで終わる「言の葉」「君の名は。」以上に強烈な切なさを感じさせる作風として涙腺崩壊物なわけであります。
もし「君の名は。」を見てそれまでの新海アニメはどんな感じだろうと
「彼女と彼女の猫」(00年)
「ほしのこえ」(02年)
「雲のむこう、約束の場所」(04年)
「秒速5センチメートル」(07年)
の初期新海アニメが「言の葉」「君の名は。」とどう違うのか見比べてみてみると面白いと思いますよ。

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2016/09/15 19:40
コメントありがとうございました。

一気に観られていいですね。
今は単身赴任で地方にいるので、そういうのができない・・・




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