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つくしのつれづれノート


「真田丸」 幸村伝説開幕‼

先週三連休の自転車旅行で見ていなかったので記事書くのが遅れましたが、とうとう大河ドラマ「真田丸」も最終章になり、徳川豊臣の最終決戦を前にしてついに真田信繁改め真田幸村が立ち上がりました!

実際は真田信繁が真田幸村を名乗った事実は同時代のどの記録を見ても一切存在しないのですが、後世真田幸村として伝えられたからこそ戦国最後の伝説となったの疑いようのないことであるため、
作中でもこの段階で真田幸村を名乗るとさすがに武者震いがしますね(^_^)



なお、後世伝説として語り継がれた真田幸村の村の字の由来は徳川家が一族に災いをもたらすと忌み嫌った妖刀・村正から採られたものなのですが、
徳川家が村正を忌み嫌ったのは家康の死後大分経ってからのことであり、家康自身は自分の名刀コレクションの中に村正を何本もそろえていたということです。(実際家康所持の村正は重要文化財クラスだったはず。)
そもそも村正は家康の領国三河から近い伊勢(三重県)のご当地ブランドといっていい名刀であり、村正が大量に出回ってる中で家康や親族が村正によって負傷落命したとしても何の不思議もないのですよ。もし家康が妖刀伝説の通り村正におびえるような小心者だったら天下を取ることなどできないと思います。
とはいうものの徳川家が忌み嫌う妖刀村正伝説が完全定着した幕末になると討幕を目指す志士たちの間で縁起物として村正が大人気となり、ニセ村正までが出回る事態になってしまったそうですwwwなんともはや…

そのため「真田丸」の幸村は妖刀村正ではなくくじ引きで決めたものとなっていましたね。
このくじ引きシーンは決してギャグシーンではなく、
くじ引きで大事を占ったり支配者を決めたりするのは世界各国でも見られることなんですよ。なんたってくじ引きは神様の御神託なので本来神聖なのです。日本でも室町時代に将軍をくじで決めたことがありましたからね。

巷では真田幸村の名で有名なためどうしても本名・真田信繁がマイナーなになりがちなんですが、この信繁の名も捨てたものではありません。
なんたって信繁という名は武田信玄と上杉謙信の一騎打ち伝説で有名な第4次川中島合戦で壮絶な戦死をを遂げた信玄の弟にして右腕である武田典厩信繁にあやかって付けられた名前なんですから…(各資料を紐解くとこの武田信繁という人は聖人扱いですねwww)




そんなわけで真田信繁改め真田幸村一行は幽閉先の九度山を脱出するわけですが、
踊りながら一人ひとり逃げていく脱出劇がミュージカル映画として名高い「サウンド・オブ・ミュージック」終盤のナチスへの逃亡劇そのまんまだったので爆笑しましたwww
(「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ一家はナチス主催の音楽会に参加させられ最後の歌で舞台から一人ずつ退場していく演出を利用して逃亡するわけです。)
まあ脚本家・三谷幸喜はある意味日本の喜劇王的なところもありますから意図的に「サウンド・オブ・ミュージック」のオマージュをしてる可能性がありますけどね。
その他逃亡する幸村を狙う初代服部半蔵が再登場!
佐助との対決の末服部半蔵が見せた最終奥義がドツボでしたww
最終奥義・押し通る~‼(…で逃げる~‼)
喜劇王が送り出した三谷ドラマ、さすがですwww



そんなわけでとうとう幸村は大阪城に入場し伝説が幕を開けるわけですが、早くも大阪の役における豊臣方最大の君側の奸・大野兄弟(実際はどうか知らんが)との間に早くも確執が…
果たしてどうなる、「真田丸」!?
今後の展開が気になって歯も磨けない~!!





なおこの「真田丸」はあくまで信繁改め真田幸村の活躍を描く大河ドラマなので「真田丸」を通して大阪の役の全貌を見るのは難しいかもしれません。
大河ドラマで大阪の役をじっくり見たい方は00年大河ドラマ「葵 徳川三代」をお勧めします。
ストーリー自体は歴史教科書をテレビで流してる感じなのであまり面白くはないのですが、大阪の役の全貌や経緯をかなり詳しく描いています。しかも合戦シーンの迫力は間違いなくここ20年大河ドラマ中最大の迫力です!この大迫力はたとえ「真田丸」を以てしても超えるのは不可能だと思います。


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2016/11/09 21:34
とり合絵図様へ…「葵 徳川三代」は合戦が大変素晴らしいんですよね。初回で特別編として放送された関ケ原の合戦は大河ドラマの集大成といっていいくらいに素晴らしかったです(^_^)
終盤は家光忠長兄弟の確執の末の悲劇が見どころでしたよね。テレビ教科書のような演出ではなくもっとドラマとしてメリハリを利かせてくれたら当時もっと楽しめたのですが、今となってはなかなかドラマでは描かれない歴史事件が細かく描かれているのでDVDや動画サイトでダイジェスト的に見るのには大変面白いドラマとなっています(^_^)
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2016/11/09 18:11
「葵 徳川三代」は良いですね。配役は重厚(三成:江守徹、福島正則:蟹江敬三 好き)。
関ヶ原の合戦シーンもご紹介のように素晴らしい。中盤は徳川家臣団のその人材の豊富さやその内部抗争。
大阪の役。家光まで経緯など最後まで飽きません。

真田丸はTVアンテナ立ててないので、悔しくもまだ見てません。(悲しい)
来年TSUTAYAから借りて一気に見る予定です。真田幸村は好きな武将の一人です。
記事読ませていただきましたが本当に面白さが伝わります。
三谷さんは大河で育った世代なので期待を裏切らないはずですね。




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