なかなか胸キュンにならない「月がきれい」
- カテゴリ:アニメ
- 2017/05/16 01:23:20
なんか惰性的に記事のタイトルにケチ付けるようになっていますが、その実春アニメで毎週一番楽しみにしているアニメなので悪しからず。
青春恋愛モノ第6話のサブタイは「走れメロス」
元ネタはもちろん森見登美彦の「走れメロス」ではございませんwww
太宰治の「走れメロス」でございます。
(森見登美彦の「新釈 走れメロス」は大学生・芽野士郎(メロス)が人質の親友・芹名雄一(セリヌンティウス)を早々に見捨て大学中を敵に回して京都を舞台に逃げ回るという太宰の本家「メロス」の抱腹絶倒のパロディ小説。しかしこの内容、本家「メロス」の元ネタとなった太宰が借金返済の人質に差し出した親友を見捨てて逃げたという逸話に何気に酷似していたりするwww)
そんなサブタイのごとく今回の「月がきれい」は走り友人のために苦悩します。
とりあえず内容
前回、彼氏である小太郎を好きになったと同じ陸上部の友人千夏からのLINEの報告に動揺を隠せない茜。動揺を隠せないまま茜は陸上の大会を迎えてしまい…
一方小太郎は以前投稿した小説がきっかけで出版社からオファーをかけられるが…
とうとう茜のライバルである千夏が本格的に動き出したわけなんですが、
この期に及んでも茜と小太郎のカップルについてこの記事のタイトルの如くあまり胸キュンできません。
なんというか自分が茜や小太郎と同年代の時に体験した恋愛体験(と言っても大したことないが)と比べても思いつめ方とか好きな相手の動向で感情が激しく揺れ動く様が非常に薄味に感じるんですよね。(自分の体験と酷似し良くも悪くもどストライクだった新海アニメ「秒速5センチメートル」とは現時点で対照的)
好きになるってことは経験上相手のことを考えただけで胸がいっぱいになってどうしようもない気持ちになって情緒が不安定になるという事だと思っているんですが二人にはそれが感じられません。
一応図書室で逢瀬を重ねる機会は増えてるんですけど…(内緒だけど)
内容が薄いのか二人が淡白すぎるのか世代間のギャップか…(それとも二人ともまだお互いに好きって事を理解してない恋にも満たない拙い関係なのか?まさか付き合っているという既成事実に満足して何も進めていないのか…?)
どちらかというと小太郎や茜にそれぞれ思いを寄せる千夏や拓海の方が恋愛感情としてまだ理解できる気がします。
特に陸上部部長・拓海については思いを寄せるが故に空回りして一方通行状態になっているのがやけにリアルに感じます。(作中常に叱咤激励してることが茜に重荷になり、それが茜が小太郎に思いを寄せるきっかけにもなってるみたいなのある意味不憫)
このまま茜と小太郎の二人の世界だけになってしまうといつまでたっても埒が空かなさそうなので千夏と拓海が割って入って二人の関係を盛り上げてほしいと思います。
兎にも角にも茜と小太郎
EDの歌詞にある
♪いつもどうしていいのかわからなかった
君への思いはこぼれるほどあるのに
つないだ右手も ぎこちないキスも
それだけが世界のすべてだった
というような胸キュン状態に早くなってほしいものです。
それとは別に気になったのが小太郎母の小太郎の夢「小説家」に反対する場面について。
さすがに勉強そっちのけにしてる小太郎を見過ごすわけにはいかにのですが、良かれと思って言っててもあの頭ごなしな言い方はさすがにアウトです。
好きなものから無理やり引きはがそうとするやり方は当人の人生に必ず悪影響を与えるため絶対にやっちゃいけません。所詮この手のことは当人が気の済むまでやって諦めるか達成しない限り終わらないと思うのです。
私ミカサとしてはあの場面で「小説家になりたかったらもっと勉強しろ!」と叱咤激励した方がよかったですね。本当になれるかどうかは別にして今できることを精一杯させて行けば必ず何かの活路が開けるはずだから…
とはいえこの手のことについては自分も小太郎と同じ体験をしているため(自分の場合それがもとで何度も悲惨な目に遭っておりそれに対する恨みは生涯消えないと思う。)、
ある意味リアルであるともいえますが…
戦前の有名な文豪の多くは作品自体は大変面白いのですが人格として人間のクズのような人が大変多く、個人的にとても関わりたいとは思えませんwww
そうだったんですね!