Nicotto Town


つくしのつれづれノート


「月がきれい」を振り返る

リアルな思春期の恋愛を描いた「月がきれい」がついに最終回を迎えました。


とりあえず最終回も含めた内容
茜が中学卒業後千葉に引っ越す事が決まり、カレカノとして仲を深める茜と小太郎に動揺が走ります。
引っ越し後も一緒にいたいと小太郎は千葉の茜の高校を無理して受験するも不合格、茜と小太郎が千葉と川越に引き裂かれてしまうことが決定的なり、絶体絶命の状態に不安を隠せない茜。
そして引っ越しの日、茜は駆け付けた友人・千夏が見つけた小太郎がネットで投稿した小説を薦められます。
それは茜と小太郎の馴れ初めを題材にした私小説であり、茜の引っ越しの日に合わせて小太郎が投稿した終章に小太郎が綴った茜に対する思いの丈を読んだ茜は…
それから二人は…
ここでアニメはおしまい。エンディングとなります。



…で全編見通した感想
全体として本編の内容は常にストーリーの起伏がほとんどないまま淡々としており、一応1話の体育館倉庫の場面や茜が告白の返事をする場面など個人的に好きなところはあるのですが、
常に生ぬるいアニメだったなと思います。

まあ制作サイドはリアルな恋愛を描くことを志向してたのでこの起伏の無い展開こそリアルだと実感するのですが、魅力ある物語にするにはもう一工夫しなければならないなという風に感じました。

具体的に例を挙げるなら「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」に代表される新海アニメによくみられる相手を恋い慕う心情吐露を主人公やヒロインのナレーションでやる表現。特に「秒速」におけるこの心情吐露のナレーションは強烈であり、
茜と小太郎のこころの揺れ動きを上記のようなそれぞれのナレーションでもっと表現できたら起伏の無い淡々としたストーリーでももっと盛り上がることはできたろうと残念でなりません。(実際最終回ED直前の茜と小太郎の心情吐露は本当に強烈でしたし…)


…結局アニメ本編はジャンルがリアルなピュア恋を描くということで「秒速」をはじめとする新海アニメと比べてしまったので終止うだつの上がらない印象が付いてしまいました。



しかし、
最終回のEDがそれまでのアニメの内容を吹き飛ばすレベルの展開だったのでビックリ仰天しました。
アニメラストがたとえ離れていても思いがずっと変わらないことを確認した二人なので、その後困難を経て茜と小太郎がハッピーエンドに向かうだろうことは誰もが予想ができるわけですが、
最終回EDでそのハッピーエンドに向かう過程を描いたイラストと一緒に表示された茜と小太郎のLINEの内容が
実はこれまでの各話EDで流れた全てのLINEの内容そのものだったのです。
これまでのEDのLINEは全て彼氏彼女のやり取りなんですがすべて匿名で状況がそれぞれ違う状態だったので、各話EDはそれぞれの事情を抱えた別人によるものと思っていたのです。
まさかすべて茜と小太郎のLINEのやり取りだったとは…
あのEDのLINE、ただのステマとしか思ってなかっただけに本当にびっくりしましたよ…
あの各話のEDのLINEの内容を最終回のEDの通り時系列順に並べると茜と小太郎の親密度が別人と見間違えるくらいに変化しており、
離れていながらも根気よく愛情を育ててハッピーエンドに繋げていく様子が垣間見え、アニメ本編以上にピュア恋の妄想が膨らみ胸がキュンキュンしました。
最終回を見てからずっと録画した全話のEDを時系列に並べて見ながら感動しまくっています。
最後まで見てサプライズが来るとは思わなかったのでホント嬉しかったです。
(この展開は年代的に携帯がまだ普及してない「秒速5センチメートル」ではありえない真逆の展開。もっとも「秒速」が種子島と栃木なのに対して「月がきれい」は埼玉川越と千葉と近場なうえにLINEがあるから比較の対象ではないのかもしれませんが…)



…色々ありましたがこの「月がきれい」最後までを観れて本当に良かったです(^_^)
この手のジャンルのアニメまたやってくれると非常に嬉しい事この上ありません。

アバター
2017/07/02 21:26
いちにぃ~様へ…やっぱあのエンディングに驚いた人多かったんですね。
個人的にはあのリアルな展開をもっと胸の詰まる切ない内容にして欲しかったと思っています。
それでもあの雰囲気のアニメは新海アニメを含めてもめったにない珍しいものなので画期的でしたね(^_^)
アバター
2017/07/01 22:03
EDは海外の人達にも好評のようですね
あっさり塩味の良いアニメでした




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