Nicotto Town


つくしのつれづれノート


ノーゲーム・ノーライフゼロ を観てきました

既に上映開始からひと月経ちましたがやっと見に行けました。

この1か月は原付旅行の連チャンや就活の内定にたまり切った疲労の噴出による完全沈黙などいろんなことがあってとても観に行ける状況じゃなく半ばあきらめていたのですが、
幸いにも映画が予想以上の好評で近場での追加上映が9月になって始まり、体の疲労もやや小康状態になったので観に行くことができました。


このアニメ映画は数年前にテレビ放送されたラノベ原作の深夜アニメ「ノーゲーム・ノーライフ」の劇場版。
(なおこのシリーズはアニメ序盤のチェスゲームで独裁者は味方の暗殺で悲惨な末路を遂げるという描写があるため中国では放送禁止になっているんだとか…)
深夜アニメで描かれた本伝はこの世のすべての争いがゲームの勝敗で決定する異世界「盤上の世界」に召喚されたゲーム廃人「」(空白)兄妹が世界制覇に挑む物語なんですが、
今回の劇場版はその「盤上の世界」が誕生する過程が描かれるプロローグ部分が描かれます。(まさに「ノーゲーム・ノーライフゼロ」のタイトル通り。原作の6巻に相当するとのこと。)
世界観も本伝のギャグ満載とは真逆の世紀末的様相を呈しており(「ターミネーター」の未来世界のイメージをさらに凄惨にした感じ)、とても同一作品に見えないシリアス雰囲気を醸し出しています。(とはいえ根本的なものは同じ。)



とりあえずはあらすじ
物語は神々が様々な知的種族を動員して繰り広げられる大戦争によって荒廃し、知的種族最弱の人類が絶滅寸前にまで追い込まれた世界が舞台。(本伝の主人公「」兄妹が活躍する6000年前の時代とのこと。)
わずかに生き残った人類を率いる若年の指導者リクは探索中に人間の「心」に興味を持つ機械種族(作中では「機凱種(エクスマキナ)」と表記)の少女シュビィと出会う。
やがてシュビィと心を通わせたことで破滅的な戦争の真意を知ったリクは、戦争を終わらせるための大計略を画策しシュビィと共に暗躍を始める。大戦の戦況が思惑通り最終局面に突入する中、暗躍の果てにリクとシュビィを待ち受けているものは…!?






この作品を一言で評価するならば
惜しまれる傑作の一言に尽きます。

兎に角泣けます。号泣必至なんです‼
前半の展開は尺の問題か原作をかなり端折ったような印象があり唐突感が半端なかったのですが(原作未読な為断定できませんが…)、クライマックスのリク役の松岡禎丞とシュビィ役の茅野愛衣の熱演で観客全体が大号泣状態になってしまいました。(ちなみに松岡・茅野は本伝の主人公「」兄妹も演じており、リクとシュビィもそれに相当するキャラとして描かれいるがキャラ付けとしては「」兄妹と正反対に描かれているのが面白い)
昨年大ヒットした「君の名は。」が音楽と映像描写でありきたりの内容を映像描写と音楽のマッチングの連動で感動を与えたのに対して、この「ノーゲーム・ノーライフゼロ」は内容以上に声優の演技力で号泣するほどの感動を与えたって感じです。(この手のアニメ映画で真っ先に連想するのが「宇宙戦艦ヤマト」旧シリーズの劇場版)
松岡禎丞なんかは新海アニメの主人公をやってほしいくらいピュアな演技や松岡劇場と称賛するほどのハイテンション演技がに好きな声優なんですが、
今作のリクの演技はピュアを通り越した魂の叫び状態なので鳥肌モノでした。(それは茅野愛衣も同様)
これなら上映期間が短い吹けば飛ぶような深夜アニメの劇場版でも追加上映される展開になるのもうなずけます。


…で、
何が惜しいかというとこれがオリジナルアニメ映画でないということ。
正直シリーズもの劇場版はテレビシリーズのファンが観に行くことを前提に制作されているのでどうしても観客層が限られてしまうのです。
今回の「ノーゲーム・ノーライフゼロ」は世界観の説明がややこしい「盤上の世界」誕生前の本伝のイメージとはあまりにもかけ離れた世界が舞台であるため、初見殺しの最たるものと言えると思います。
実際本伝の原作や小説を知らないまま身に来た観客がチンプンカンプンなまま映画館を後にしてるのを多数目撃しました。
もしこの映画が原作や深夜アニメシリーズを見てない初心者でも理解できる1個の独立した映画として成立してればもっと大ヒットできるのではないかと思うのです。
そう思うといい意味ですごく残念です。
まあ、シリーズものなので仕方のない事なのですが…
(個人的には前半部をもっと充実してくれるとクライマックスの感情移入がさらにすごいことになっていたと思います。)





さてそれだけ好評な「ノーゲーム・ノーライフゼロ」なわけですが、
この映画を見た人間が真っ先に考えることはただ一つだと思います。
それは
「ノーゲーム・ノーライフ」の続編アニメの可能性はあるのだろうか…?
ということ。
この手の深夜アニメの劇場版って結構シリーズの続編アニメののろしになることが多いわけで…
しかも「ノーゲーム・ノーライフゼロ」で描かれた原作6巻の「盤上の世界」誕生に至る大戦の話はどうも本伝における後の伏線になっているとのことで、これが続編を作る意図の有無がどうしても気になってしまうのです。
「ノーゲーム・ノーライフ」は本当に面白いアニメだったのでこのアニメ映画がシリーズ続編ののろしになってくれることを願ってやみません。

兎にも角にも面白い映画でした(^_^)

アバター
2017/09/05 21:36
ノゲノラ、4DXが決定してるようだし二期はあるのかもしれませんね
海外でも人気ありますし




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