大河ドラマ「西郷どん」スタート!
- カテゴリ：テレビ
- 2018/01/08 21:58:27
昨年の「直虎」があまりにもひどい出来だった分今年は期待大です。
(聞くところによると「直虎」はあまりにもひどすぎる故に井伊直政を主役にしてやり直せというクレームが殺到してるらしい。)
感想としては
どこまでも90年大河「翔ぶが如く」を意識した作品だなあという印象ですｗｗｗ
まずナレーションが「翔ぶがごとく」の主人公西郷隆盛役の西田敏行!
西郷さんが「西郷どん」のナレーションをするってシュール！
西田敏行については昨年の「ドクターX」放送時に体調不良という話を聞いてたので心配してるのですが何とか1年全うして欲しいものです。
そして「翔ぶが如く」のもう一人の主人公である大久保利通役の鹿賀丈史が島津斉彬・久光兄弟の父として登場!
新旧キャストが交錯する大河はこれが初めてというわけではないのですが(過去に65年「太閤記」の緒形拳の秀吉と高橋幸治の信長がそのまま77年「黄金の日々」で登場したりする。)、幕末大河の金字塔と呼ばれる「翔ぶが如く」の主役が同じ題材で再び活躍するのはワクワクします。
(「翔ぶが如く」の西郷と大久保が征韓論を巡って袂を分かつ「両雄対決」の場面は大河史上でも最も迫力のある場面だと思います。)
西郷隆盛の妻・西郷いとを黒木華が演じていますがあれも「翔ぶが如く」で西郷いとを演じた田中裕子を意識したキャスティングのように見受けられます。(両者とものっぺりとした顔つきがそっくりなんです。)
他には放送前から公開されている西郷さんのジャンプしてるキービジュアルですが、
あれも「翔ぶが如く」の西郷と大久保のジャンプシーンのオマージュだと思われます。
本家のジャンプシーンは薩摩隼人を象徴する「泣くよかひっ翔べ」という「翔ぶが如く」の語源になった言葉を映像化した象徴的なシーンなんですよね。
ガイドブックのキャスト・スタッフのインタビューのどれも「翔ぶが如く」を意識した内容なんですよね。
「翔ぶが如く」黒船来航～西南戦争までの幕末維新を網羅した幕末大河の金字塔であるため同ジャンルとしてのプレッシャーが相当高いように見受けられます。
(なお「翔ぶが如く」の原作は征韓論~西南戦争を題材にしているため幕末編は「龍馬がゆく」や「花神」や「最後の将軍」をはじめとした司馬幕末小説を集約した司馬幕末オールスターズ状態でめっちゃ豪華。他に幕末大河の金字塔として大村益次郎を主人公にした同じく司馬遼太郎原作の77年「花神」があるのですが現在総集編以外はほぼ散逸しているため私ミカサとしては比較できません。ちなみに大村益次郎を暗殺した人物は初回で茶坊主として登場した坊主の少年有村俊才(海江田信義)だといわれている。有村俊才は他にも生麦事件の犯人の一人だったりとトラブルメーカーのイメージが強い。)
前作「翔ぶが如く」が歴史を詳細に描く司馬小説のイメージを前面に押し出したものだったのに対して、「西郷どん」は薩摩隼人の躍動感を前面に押し出した明るく勢いのある内容にしてほしいです。できれば04年「新選組！」的な明るい内容がいいなあ…(でも終盤の西南戦争でやっぱり暗い雰囲気になっちゃうかな…)
その他のキャスティングに西郷の盟友・大久保利通を瑛太、西郷唯一の主君である名君島津斉彬を渡辺謙が演じます。
渡辺謙の島津斉彬はカッコいいですねえ！
馬上のシーンは87年「独眼竜政宗」(伊達政宗)や01年「北条時宗」(北条時頼)の時よりも見栄えが良くてカッコよかったです。
そして島津斉彬と子役西郷との初対面シーンはどう見ても「独眼竜政宗」における勝新太郎の秀吉と渡辺謙の政宗の初対面シーンのオマージュだったのでしびれましたね！(勝新太郎がアドリブで渡辺謙の首筋に杖を打ち据えてキャストスタッフ一同を凍り付かせたという伝説のシーン。さすがに渡辺謙は子役にそこまで怖ろしいことはしてませんがwww)
瑛太の方は08年「篤姫」で薩摩藩家老・小松帯刀を演じているため見てる人は混乱しそうですねｗｗｗｗ
このように「西郷どん」は初回の段階で従来の大河ファンを喜ばせる演出が盛りだくさんなのでこの先どうなるか非常に楽しみです(^_^)
内容面としての見どころは
薩摩ロケの壮大さに圧倒されました。甲冑マラソンである妙円寺参りの再現は見事でしたし、作中に登場した鹿児島城の詰めの城と言える城山から子役たちが城下を見上げる場面は切なくなりしたね。
あそここそ西南戦争の終焉の地としてあの中にいた西郷隆盛と村田新八が最期を遂げた場所なので…
最終回はあの城山ロケで最期を撮影するのでしょうか…
ちなみに初回放送時点で登場した西郷一族として
隆盛三弟・西郷従道(海軍元帥及び各大臣を歴任する明治政府首脳。冒頭の上野西郷像落成式典に登場)
隆盛次弟・西郷吉次郎(戊辰戦争の北越戦線で戦死。日露戦争海軍司令長官東郷平八郎の師)
は登場済みですが、
まだ登場してない
隆盛四弟・西郷小兵衛(西南戦争主将の一人として熊本で戦死)
隆盛従弟・大山巌(陸軍元帥・日露戦争満州軍総司令官。従道同様各大臣を歴任した明治政府首脳)
を誰がやるのか気になります。
ちなみに「翔ぶが如く」では
西郷吉次郎…村田雄浩
西郷従道…緒方直人
西郷小兵衛…金山一彦
大山巌…坂上忍
のキャスティングでした。(横に広い西郷一族のイメージに比べてガリガリすぎる…)
最後に一言
西郷さんを演じる主演の鈴木亮平は現状はあの体格で正解だと思いますが、
中盤以降は100キロ越えを目指してもっと太った方がいいと思います。
(西郷さんは流刑中支援者によって座敷牢の中で豚丼を食べてブクブク太ったものですから…)
最終回には股座にドッジボールを仕込んでおくとなおリアルでグッドですｗｗｗ
(晩年の西郷はフィラリアでキンタマが人の頭ほどに膨れ上がっており。西南戦争の城山で自刃した後の首なしの遺体は膨れ上がったキンタマによって特定された。)
兎にも角にも今年の大河は久々に王道って感じで楽しみです。
こちらこそ、コメントをありがとうございました。
確かに、西田敏行さまが出てしまったら、鈴木亮平さんの印象が薄くなるかもしれませんね。
西田敏行さんが出るだけで、芝居が変わりますものね。
ドクターXを見ても、そう思います。
なんか、西郷どんが楽しみになってきました。
案の定、毎週録画しましたよｗｗ
初めから直政を主役にしておけばおんな城主直虎の生涯も高橋一生の小野政次の最後も全部網羅できたんですけどね…
そんなにクレームがあったんですねwww
かくいう私も全然見ませんでしたが…
翔ぶが如くは観てないので
考察楽しく読ませていただきました。
ありがとう(^-^)/
やはり「翔ぶが如く」を意識してると思われますが、
現存する西郷いとの肖像写真を見てものっぺりした顔つきであるため、顔つきを似せようとするとああいうキャスティングになってしまうんでしょうね。
「翔ぶが如く」は幕末編・明治編の二部構成で明治編のナレーションを西郷いとを演じた田中裕子が務めています。
なお西郷いとは隆盛の妻としては三人目であるため初回から出しゃばり過ぎな気がします…
特に大河の総決算と呼ばれる司馬遼太郎原作の明治ドラマ「坂の上の雲」はエキストラ出演するほどのファンなため関連作品である「翔ぶが如く」については思い入れが特に強い方だと思います。
西田敏行の西郷さんは鹿賀丈史の大久保と共に子孫が称賛するそっくりショーレベルではまり役だったために出演したら本作の鈴木亮平存在感が薄くなるのでないかと思います。そういう意味では先代の西郷さんがナレーションとして当代の西郷さんを見守る演出は見事だなと思います(^_^)
こうやって解説いただくと納得しました。
確かに西田敏行さんも鹿賀丈史さんも出てましたよね。
田中裕子さんが出てたとは知りませんでしたが、冒頭の黒木華さんが
田中裕子さんに似てるなぁと思っていました。
今後が楽しみですね。
こんなにも、西郷どんのことを考察していてすごいですね。
（あたしのブログとは、大違いｗｗ）
確かに、渡辺謙さんは、とてもカッコいいなーって思いました。
西田敏行さんのナレーションも素敵でしたね。
あたし的には、西田敏行さんの演技が好きなので、出演の方がよかったのですが・・。
今まで、大河ドラマを見てなかったので、そうだったんだーって、勉強になりました。
ありがとうございます。
また、拝見させていただきますね＾＾