Nicotto Town


つくしのつれづれノート


射鵰英雄伝!!


プックさんの質問にお答えする形でドラマ「射鵰英雄伝」について書きます。
一言でいうと「射鵰英雄伝」は中華圏で知らぬ者はいないといわれる小説家金庸(魯迅に匹敵する文豪と中国では評価されてます。)原作のチンギスハーンの勃興期の中国(南宋時代)を舞台に青年侠客郭靖の成長を描く冒険活劇です。

この作品は「武侠もの」と呼ばれるいわゆるカンフーものなのですが(大ヒットしたチャン・ツィイーの映画「グリーン・ディスティニー」も武侠ものであり「射鵰英雄伝」も凄まじいワイヤーアクションを展開します。)単なるアクション小説ではなく大河ドラマ・恋愛・愛憎劇など様々なジャンルが盛り込まれておりハマる人とことんハマります。



≪以下は冒頭のあらすじ≫
女真族が建国した金の襲来によって北宋の領土の半分を奪われた13世紀初頭の南宋中期、共に臨月の妻を持つ義兄弟の郭嘯天と楊鉄心の一家はある雪の夜、官兵の襲撃を受け離散してしまう。郭と楊の知り合いの道士丘処機は行方不明の二人の臨月の妻たちを探す途中侠客集団の江南七怪と諍いを起こし決着と付ける為に「郭と楊の妻と生まれたはずの子供をそれぞれ見つけ出して武術を教え子供が18歳の時に試合をさせて勝ち負けを決める」勝負を持ちかける。
丘処機は金の王子として育てられた楊鉄心の子楊康(完顔康を名乗る)の母子を、江南七怪はモンゴルのチンギスハーンの加護のもと育った郭嘯天の子郭靖(登場遅いけど主人公ですよ!!)の母子を見つけ出しそれぞれ武術を教える。
やがて18歳になった郭靖は丘処機と江南七怪の約束を果たすべく金と南宋が割拠する中原(中国の領域のこと)に旅立ち、この「射鵰英雄伝」は波乱万丈に大展開していく…!!



…このあらすじ書くのに相当時間がかかりました。というのもこの作品は登場人物が多いうえにそれぞれが複雑な相関図を形成している為に一言で説明しづらいところがあるのです。(そこがこの作品の最大の魅力!!)そして沢山の脇役たちがこの物語を盛り上げるため(多くが冒頭の時点で登場していないため説明できないのが悔しい!!メインヒロインもせつめいできないよ~(泣))金庸の小説の中でもトップクラスの人気を誇ります。その為何度も中華圏で映像化されているのですがあまりに壮大過ぎていつも中途半端な結果になってしまう題材だったのですが、今回自分が紹介するのはその中途半端な映像作品群を吹き飛ばす原作を忠実に映像化した2002年版のドラマ「射鵰英雄伝」です。
このドラマは2004年にケーブルテレビで放送されたのきっかけに多数の中毒者を出し(自分もその一人。しかも各話踏ん切りをつけずに突然エンディングを迎えるので続きが気になってどんどん引きずり込まれます!!)韓流ブーム程ではないものの「華(ファ)流ブーム」を作り出しました。(日本での発信源がケーブルテレビのため小規模だったのですがドラマ「三国志」や「孫子兵法」の日本での人気もこの「射鵰英雄伝」とそれ以前に封切られた武侠映画「グリーン・ディスティニー」の影響を少なからず受けているところがあります。
興味をお持ちの方は是非観てください。マジ面白いです!!
(ちなみに自分はケーブルテレビでの放送でハマり原作小説とDVDBOXを揃えてしまいました。TUTAYAにはDVDが置いてありました。)


長い文章最後までお付き合い頂きありがとうございました。
(たったこれだけの文章書くのに4時間かかりました…まあBSの映画「真実一路」(54年モノクロ)を熱中しながらだったのでふんぞり返ることができないのですが…)

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2012/01/30 03:16

 お仕事で忙しいのに、4時間も掛けて書いてくれてありがとうございます(T_T)
 中国のドラマって、何本か観たけれど 登場人物多くて大変ですよね 
 絶対観ます でも、今観ている続き物が終わってからね(^_-)-☆
 




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