Nicotto Town


つくしのつれづれノート


ふたり

文武両道の秀才な姉千鶴子とグズな妹実加。ある日千鶴子は交通事故に遭い死んでしまう。それでもなお千鶴子は幽霊になって実加の前に現れる。その日以来実加が困難なことにぶつかると千鶴子は現れ ふたり で困難を乗り越えていく…

ストーリーが進むにつれて実加がどんどん千鶴子にうりふたつになっていき、いずれ訪れるであろう 別れ が頭をよぎりどんどん切なくなって泣けてきました。


赤川次郎作のこの小説は毎年新潮文庫の中学生に人気のある小説ランキングの上位に食い込んでいる作品ですが、1990年に大林宣彦監督によって映画化されているわけです。

大林宣彦といえば「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の広島県の尾道を舞台にしたいわゆる尾道三部作で有名なわけですがこの「ふたり」はその尾道三部作に続いて尾道を舞台にした新・尾道三部作の一作目にあたります。(他は「あした」「あの夏の日~とんでろじいちゃん~」)
この尾道作品群の中では古都としての雰囲気ではなく海がそばの坂の街尾道をメインにしてるためか特に印象に残ってます。
この映画原作に限りなく忠実で原作で原作の赤川次郎を驚かせたそうです。

主演は石田ひかり(妹実加)と中嶋朋子(姉千鶴子「北の国から」のほたるの印象が強いです)石田ひかりはこれがデビュー作だったんで驚きました。石田ひかりは後に「転校生~さよならあなた~」で大事なひととの別れが原因でピアノをやめた担任教師を演じておりそれが「ふたり」の実加になんとなく重なって見えました。
この「ふたり」だけでなく大林作品の多くがセリフ回しが独特で印象的ですよね。


…ところでこの「ふたり」は音楽担当の久石譲が作曲したものに大林宣彦自らが作曲・熱唱した「草の想い」(劇中では石田ひかり・中嶋朋子・島崎和歌子が唄っています。)をエンディングにしているわけですが、このエンディング聞いてみるとわかると思いますが1992年の宮崎駿監督の「紅の豚」の別れを連想させる曲と全く同じだったりします。
どうもこの「草の想い」を聞いた宮崎駿が自分の映画で使いたいということで「紅の豚」でリファインしたということです。
パクリって言えばパクリなんですが同一人物の作曲ですからね…
はじめて「ふたり」を観た時はすごくオドロキました(笑)

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2012/02/27 07:56
寝子さんへ
「転校生~さよならあなた~」は大林監督の最も有名な82年「転校生」を舞台を尾道から長野に変えて自らリメイクしたものなんです。オリジナルの方は原作である山中恒の「おれがあいつであいつがおれで」を踏襲してるんですがリメイクは中盤からオリジナルと大きく変わり、真剣に生と死見つめるより哲学的な内容になっています。この後半の内容の為オリジナルを超えたと評する人もいるそうです。
リメイク版はこの後半の展開の為大林作品の中では「ふたり」と共に最も好きな作品のひとつになっています。
残念ながらオリジナルの方をまだ観てないのでここまでしか書きませんがいずれ「W転校生」と題して書くつもりでいます。
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2012/02/27 02:34
「ふたり」、ブログ゙を拝見し、見たくなりました。
「転校生~さよならあなた~」は見てませんが「転校生」の続編なのでしょうか?

いま開催されているゆうばり国際映画祭で
「クソ素晴らしいこの世界」という日本映画が「転校生」の殺人鬼版なんだとかで
ちょっと気になりました。
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2012/02/26 22:01
「ふたり」はミステリーではなく青春ファンタジーといったところでしょうか。
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2012/02/26 17:22

 最近 赤川次郎読んでいないです(>_<)
 ミステリーなんですよね ふたり?
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2012/02/26 04:45
ほぉ~~^^
「暇になったら見てみよう!!。」 と、このブログを読んで 思わせてもらいました^^




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