Nicotto Town


つくしのつれづれノート


男はつらいよ 寅次朗忘れな草


生まれも育ちも葛飾・柴又、テキ屋稼業しながら各地を流れているフーテンの寅さんは、北海道の夜汽車で会ったドサ周りの歌手リリーと網走で再会。互いの身の上がよく似ていた為、寅さんは同情を抱き、リリーは寅さんを「兄さん」と慕う。後に葛飾柴又で三度再会した二人の関係は恋愛関係に発展するが…


「男はつらいよ」11作目の本作は全48作の中でも特に人気が高く(多分一番人気ではないかと…)、浅丘ルリ子をマドンナにした松岡リリーはその後15作「寅次朗相合い傘」25作「寅次朗ハイビスカスの花」48作「寅次朗紅の花」と計4作にわたってマドンナとして登場することになります。
ドサ周りの人生を風呂の中でこいたおならの泡に例えたり(「
風呂の中でこいた屁じゃないけども背中の方へ回ってパチン!だい。」)、たった一人だけを死ぬほど惚れぬきたいというリリーなど、印象に残る場面が沢山あるため特にシリーズ中特に好きな作品です。
(とはいうものの実は晩年体調を崩した寅さん役の渥美清をフォローする形で吉岡秀隆演じる甥っ子・満男が準主役となっていくシリーズ終盤に好きな作品が集中してたりします。寅さんよりも吉岡演じる満男と今の自分の年齢がかぶってるからかもしれませんね…)




…でこのブログのカテゴリがなぜか映画ではなくアニメなのかといいますと、
この「寅次朗忘れな草」に限ってアニメ版が存在するからなんです。

これは寅さん役の渥美清の三回忌に合わせて98年に放送されたものなのですが、原作は映画としながらも映画を漫画化したものをベースにしているので、映画にはなかったエピソードが追加されたりと構成が若干違います。しかしそのエピソードがラストに向けての伏線になっていたりと、寅さんとリリーのメインストーリー(特に後半)は充実してると思います。

このアニメで面白かったのは寅さんの夢に始まる冒頭場面です。寅さんの夢に始まる冒頭場面は「男はつらいよ」シリーズの定番といえるのですが…

このアニメでは江戸川から上陸した怪獣が葛飾・柴又を蹂躙し、「くるまや」の面々がウルトラ警備隊のような格好にふんして戦い苦戦する中(なんと御前様が隊長!!)、トラサンマンを称した巨大寅さんが現れて怪獣を倒すという内容になってます。

(ちなみに映画版は借金苦で娘がヤクザに連れて行かれそうになる家族を木枯らし紋次郎ぽい格好の寅さんが助ける時代劇でした。主演者はみんなレギュラー陣)

怪獣の出現シーンは江戸川の矢切りの渡しで釣りをしていた源公(寅さんの幼友達の寺男)が怪獣を釣り上げてしまうという、同時期に上映されていたアメリカ版「GODZILLA」のゴジラ出現シーンのパロディな為爆笑してしまいました。


以下は主なCVです

寅さん:山寺宏一
リリー:冬馬由美
さくら:岡本茉利
博:大塚芳忠
竜造(おいちゃん):矢田稔
つね(おばちゃん):東美江
タコ社長:峰恵研
御前様:槐柳
源公:龍田直樹
満男:増田ゆき

山ちゃんの寅さんはトム・ハンクスやウィル・スミスなどカッコいいおっさんの声を担当しているだけあってさすがに様になってました。今度「宇宙戦艦ヤマト2199」でヤマト一のイケメン(?)であるデスラーをやるということで大変驚いています。(「2199」でよりイケメンになったデスラーが貴公子になるかチャラ男になるかは、山ちゃんの双肩にかかってます。頑張って!!)
それと寅さんの妹さくらの旦那である誠実一直線の博の声をやってたのが大塚芳忠でした。「ドラゴンボールZ」のセルや最近の韓国時代劇「トンイ」のチャン・ヒビンの兄貴役などのインテリ系悪役の印象が強いんです。悪役ではないですが「宇宙戦艦ヤマト2199」で真田さんの声もやっており、インテリ系似会います。その大塚芳忠の博、かなり様になっており驚きました。


このアニメ版寅さんは放送時観た感想として結構良作だと思うのですが、結局視聴率が芳しくなかったそうで続編は作られておらず、それが残念でなりません。





ちなみに自分のアバターの格好は寅さんをモデルにずっと通しているのですが、ニコットのアイテムに腹巻がないため今一つ様になってません。求む!腹巻アイテム!!!

アバター
2012/05/30 17:59
なるほど、今まであまり気にしてこなかったですが「カウボーイビバップ」「エヴァ」であればデスラーもすごい期待ができますね!!
しかし古代進役の富山敬さんの役を引き継いでいるということは…
ああ!タイムボカンシリーズのナレーションやメカも山ちゃんが引き継いでるってことですね!!
こないだのリメイク版「ヤッターマン」のナレーター・ヤッターワンは確かに山ちゃんの声でした!!
アバター
2012/05/30 10:26
山寺さん=カッコイイおっさんですか。
ふむふむ、この辺り世代が出ますね。
カウボーイビバップのスパイクや、エヴァの加持くん、攻殻のトグサあたり、デスラーと同年代かやや下の設定になるかと……。
あと、実はゲーム版のヤマトでは、18歳古代進も山寺さんが担当されてるんですよ。
他にスパロボでのグレンダイザーのデュークフリードや、各種(笑)トチローなど故・富山敬さんの代役はよくされています。
ハーロックとトチロー、両方山寺さんやってらしたりしますしね。
良牙も若いですが、逆シャアのギュネイも若い。
そして、アンパンマンのチーズ。
実に幅広い役を演じられる方だけに、心配はしていないのですが、無難にならないで欲しいと思います。
アバター
2012/05/30 08:22
ペッチ様、コメントありがとうございます。このアニメ版、本放送時見てたのですが、今のところDVDが出ておらず、今回ビデオ版を偶然手に入れたということで記事にしました。
映画版ともども観ており映画あってのアニメなのですが、映画版を補強したアニメ版は子供受けを狙ったシーンが鼻につくものの、寅さんとリリーのメインストーリーは映画より出来がいいのではないかと思いました。

さて「2199」の山ちゃんのデスラー、ブログの通り山ちゃんはカッコいいおっさん声が似会うイメージがあり(「プライベートライアン」のトム・ハンクスは最高でした。)、「2199」一のイケメン・デスラーの声がどうなるか想像がつきません。(「復活編」の古代も40前なわけで…あっ、でも「らんま1/2」で響良牙の声もやってるのか。)

「宇宙戦艦ヤマト2199」第二章、いろんな意味で楽しみです!!
アバター
2012/05/30 08:01
これ、話には聞いたことがあるんですが、未見です。
寅さんは、山寺さんでしたか。
芸達者ですよねえ。
デスラーにしたのは、前に古代進を演じてらっしゃるし、どこかで使いたかったんじゃないかと推測しております。
どんなデスラーになるのか、一ヶ月後が楽しみですよ。




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