昨日、ＮＨＫが再来年2014年の大河ドラマの主人公に明智光秀を検討していることが報じられました。
実を言うと芸能ニュースの噂レベルでジャニーズ嵐の二宮和也主演で明智光秀を候補にしているという話は先月から聞いていたのですが、配役は未確定ながらもまさか本当に明智光秀が主人公になるとは…（他にも大野智主演で真田幸村をって話もありましたが、これは翌2015年が幸村没後400周年になる為ありえないと思いました。）


本来新大河の製作発表は６月にはされるのですが、今年は８月を過ぎても新大河発表がなされていないという異常事態な為、来年の「八重の桜」で大河ドラマ枠が消滅するのではないかという憶測まで飛び交っていたんですね。なにせ今年の「平清盛」歴代最低の平均視聴率達成の可能性が高いうえに、来年の「八重の桜」はそれをさらに下回りそうだともっぱらの評判という不安材料が盛り沢山なので気持ちはすごく解るのですが…
恐らく長い大河不振や題材の枯渇で何をしたら大河ドラマ枠のテコ入れになるか相当もめているのでしょうね。
しかし今回の報道では検討していると報じた従来の発表からは程遠い段階であり、発表から完成まで約３年の月日がかかるといわれる大河ドラマの作品としてまともなものができるのかと不安が残ります。


さてこの主人公になるとされる明智光秀
天下人三傑の織田信長の四天王（柴田勝家・丹羽長秀・滝川一益・明智光秀のこと。これに羽柴(豊臣)秀吉を入れて五大将とする場合がある。)に数えられる重臣でありながら、本能寺の変で不意打ち同然で主君信長を攻め殺した日本史上最大の謀反人とされている人物です。

さりながら、意外にもその実像は判らないことが多い謎に包まれた人物だったりします。
・よく言われる清和源氏土岐氏の一族といわれる出自も前半生が不明なため定かではない。
・旧時代を尊ぶ保守主義と言われているが実は信長をコピーしたような合理主義者だった？(最新技術の鉄砲の運用が織田家臣団中抜群であり、仏教勢力弾圧に大変積極的だった。)
・本能寺を起こした光秀が織田信長に最も信頼された家臣だった。(戦場で絶体絶命になった光秀を信長自らが軍を率いてて傷を負って救出した逸話があるほか、光秀が安土城周辺に最も多くの所領をもらう家臣だったということなど)
…と資料からは一般イメージとは正反対の光秀像が垣間見れるということです。


そして光秀の代名詞たる本能寺の変
その動機が不明という日本史上最大のミステリーに数えられるこの大事件として、これまで多くの作品で様々な動機説が提唱されてきました。
ポピュラーないじめ怨恨説から野望説・リストラ恐怖説・黒幕が手を引いた光秀ヒットマン説(黒幕候補に朝廷・足利義昭・徳川家康・豊臣秀吉…)…果ては過労によるノイローゼ説なんてものまであります。


そして光秀自身の評価も時代とともに変化
主君殺しの逆賊というイメージも時代が下るにつれて様々な解釈で人間光秀像探るようになり、近年は気難しい上司・信長の下で働く苦労人・光秀という構図が受けている為か、歴史人物として人気が高まっているということです。(以前放送された人気偉人ランキングで100以内にランキングされてました。)
なんとなくこのタイミングでの光秀大河は
ストレス大国ニッポンの象徴なのかもしれませんね(自分もそうなのですが、病んでるなあニッポン。)


報道されたとはいえまだ確定でないみたいなのですが、実現したら二年後に初の光秀単独主役の大河が登場するわけで(準主役の大河は存在します。それはニコットサークル「大河ドラマ大好き!!」で書いてます。)果たしてどうなるか!?
その今後も目が離せません!!