この間旅行に行った滋賀・近江を舞台にしたアニメということで現在名高いのは京都アニメーション作品の「けいおん!」や放送中の「中二病でも恋がしたい！」だと思います。
京アニ作品の魅力は何と言っても他の追随を許さない精密な作画力！キャラクターは言うに及ばずその後ろで展開される背景まで力が大変入っている為、その舞台のモデルとなった土地も大変話題になっています。この間の推理アニメ「氷菓」の舞台になった飛騨高山では、このアニメによって２１億の経済効果をもたらしたといわれています。

この間の旅行で彦根城や佐和山遊園を見て回った彦根の駅から枝分かれしている私鉄近江鉄道を発し、豊郷駅の先にあるのがアニメ「けいおん!」の女子高のモデルになった豊郷小学校の旧校舎があります。
豊郷小学校は隣に建てられた新校舎が機能している現役の小学校なのですが、観光スポットとして旧校舎に入ることができます。
ちなみにこの旧校舎について自分が思ったことは「ここが「けいおん!」」の舞台かあ…」ではなく、
ここが全国を騒がせた校舎建て替え騒動の舞台かあ…
だったりします。

…時は９９年、当時の町長が老朽化と耐震性（後に耐震性に問題がなかったことが判明）を理由に旧校舎を取り壊して新築することに地元町民の過半数が反対したことからこの騒動は始ります。反対派は「豊郷町の歴史と未来を考える会」を設立して校舎取り壊し差し止めの仮処分を裁判所に申請し認められたのですが、なんと町長はその校舎差し止めの仮処分を無視して取り壊しを強行し（まるでやくざの所業であり行政首長のやることとは思えない）、校舎を舞台に解体作業員と反対派ともみあいの末（作業員が反対派を暴行したという…）反対派が旧校舎に籠城する事態になってしまったんです。
この事件は全国の知名度を浴び、当時中学生だった自分もニュースでこの事件に釘づけとなりました。（いまでこそ「けいおん!」の学校として有名なのですが、当時のこの報道規模は明らかに今の「けいおん!」よりもすごい大事件として取り上げられていました。）
この騒動により警察沙汰になり、さらに町長のリコールにまで発展し、結果として旧校舎・講堂の保存が決まったわけです。（町長はリコール選挙で再選し、その後滋賀県知事選に立候補するも落選（滋賀県知事は知っての通り環境保護派）、今は県議会議員になっているとか…）

それからしばらく世間の注目から姿をくらました旧校舎を有名観光地に仕立てたのがアニメ「けいおん!」なわけです。
ちなみに当初この旧校舎に対してはアニメのブームが終われば寂れるんだろうな～と勝手に決め込んでいたのですが、上記の騒動の後に級校舎内は町立図書館・商工会・子育て支援などの複合施設となっているため「けいおん!」一つで翻弄されるような軽い存在ではないようです。「けいおん!」劇中でも細部まで表現された旧校舎の内装は大変居心地がよくて落ち着き、アニメ抜きでここを母校として修学していた人たちがうらやましいですね。

そして現在「けいおん!」はどうなっているかというと、アニメ終了以降に原作で新たに高校編・大学編と二正面展開でそれぞれ連載されてたやつが単行本化している様相となっており、根強い人気を考えるともしかしたらもうひとブーム来るようなことがあるかもしれませんね。






話は変わりますがこの近江滋賀は上記のとおり京都アニ作品の舞台になったいわゆるお膝元なわけでして、そんな土地柄か通常ネット通販といわれる京アニショップのアニメグッズが彦根の駅前書店に置いてありました。（ここにあるということはたぶん滋賀近江の他の所にもあるのでは…）
現在放送中の「中二病でも恋がしたい!」をはじめとする京アニ作品のグッズが入口でひとコーナー設けていたわけでして、自分もノリでグッズを購入しました。それは…

アニメ「氷菓」（飛騨高山が舞台）のえるとホータローのアクリルチャーム（いわゆるストラップです。）…

全然滋賀・近江関係ないじゃん!!（笑）
（タイトルがタイトルだけに…だってアニメ「氷菓」が一番好きなんだもん!!あとそれとは別に「中二病でも恋がしたい」の原作本が置いてあったので一巻だけ購入しました。こちらの方がお土産のノリっぽい感じがします。）