先週行った近江ならではのグルメ…といえるほど食べているわけではないのですが琵琶湖の近江ということで印象深い食材は１にも２にも魚です。在来・外来含めて５０種類以上の魚（すべてをひっくるめて１０００種類以上）が住んでいるということで、海がない内陸の県にもかかわらず水産業が盛んなわけで、滋賀・近江に来ると魚料理に目が離せません。

滋賀・近江に来て必ず食べるのが鮒寿司です。かつて放送していた大河ドラマ「功名が辻」で仲間由紀恵演じる千代（初代土佐藩主山内一豊の妻。ドラマで長浜生まれという設定なんですが、郡上八幡城のお姫様の可能性が高いという。）が劇中で故郷の食べ物としてやたら連呼していたため（実際家族家臣で囲んで食ってるシーンがありました。）それにつられて食べるようになりました。
この鮒寿司は原始的ななれずし(東南アジアの保存用の発酵食を起源とし日本には弥生時代に伝らしたと考えられている。現在の寿司へは、なれずし→押しずし→にぎりずしの順に進化して行ったと思われる。)といわれるタイプの寿司でしてこの鮒寿司自体も奈良時代から存在するということです。その概要は内臓を切り取った鮒を塩漬けにした後塩抜きした鮒をご飯漬けにして乳酸発酵させたものであるため、味の方は
どこからどこまでもチーズであり、その臭いもかなりきついです。(その臭いは納豆よりきついということです)

ワインと一緒にいかが…という冗談はさておきそのあまりに強烈な臭いなため好き嫌いが本当に分かれます。自分自身魚自体は美味しく食べてるのですが、一緒に付いてくる発酵したペースト状の飯はその臭いの強さから敬遠している有様だったりします。（魚の二を食べるのが主流とされてますが…）

とはいうもののこの鮒ずしというものは調理期間が最短でも７，８カ月かかる代物な上に伝統的な食材の二ゴロブナ（琵琶湖固有種）の減少で、上物は数千円という高級食材となっています。（そして卵の抱いたメスの方が高く発行された鮒寿司の卵の触感はチーズそのもの）私つくしが毎度食べているものは、ゲンゴロウブナ（通称ヘラブナ。こちらも琵琶湖固有種だったのですが日本全国に放流されて数多し）やギンブナ（一般に鮒と連想するのはコレ。ちなみにこのギンブナはメスばかりで構成される魚だとか…）で代用した鮒寿司であり、此度はワンコイン５００円で食べました。
いつもそのままで食べているのですが、この鮒寿司の食べ方にはいろいろバリエーションがあるということなので次来た時には試してみたいですね。




他にもアユの佃煮や鯖寿司なんかを頂きましたがまだまだ琵琶湖の魚料理を食べている範疇に入っていないので、これからも近江の魚に目が離せないのですが、今回食べられなかった魚としてめちゃくちゃ残念に思っているやつが一つあります。
それはブラックバスです。
このブラックバスはゲームフィッシングと人気のある魚として各地で放流されたわけですが、その結果在来種が食いつくされるという被害が発生して大問題になっている魚であり、上記の二ゴロブナをはじめとする琵琶湖の固有種を食い荒らしている張本人だったりします。
そのブラックバス駆除の一環で食用に特に熱意を燃やしているのがこの滋賀近江であり、今年大津ＳＡで話題になったバスバーガー（ブラックバスのフライを挟んだもの）なんかが話題になったのは記憶に新しいかと思います。
そのブラックバス料理が気楽に味わえる場所が草津にある琵琶湖博物館内にあるれるストラン「にほのうみ」であり、こちらではバス天丼やバスのてんぷらそばうどんなんかを食べることができます。（元々バスバーガーもここが起源らしい。）
今回曜日の関係で残念ながら行くことができなかったのですが、次こそはブラックバス食べたいものですね～