前回恋人が非業の死を遂げた回の翌週に結婚!!一見このタイトルを見てしまうと、
この糞官兵衛の薄情者!!
と罵声を挙げてしまいたくなるくらい、まるで茶番のごとく展開が速いのに唖然としてしまいましたｗｗｗ


しかし、かといってこの「軍師官兵衛」について最近の大河のごとく失望したかというとそうでもなく、ますます期待がかかるわけで…
なんといっても主人公が秀吉に天下を取らせた戦国最大の軍師といわれる黒田官兵衛（如水）
今まで秀吉の天下統一を描いた太閤記系列大河においてですら、どの作品においても脇役ながら強烈な印象・逸話で登場するものすごい濃いキャラの武将なわけです。
秀吉が登場すればするほど黒田官兵衛のキャラは濃く大活躍していくため、この黒田官兵衛が主人公の「軍師官兵衛」は秀吉と官兵衛が出会うまで駆け足気味に描かれるのではないかと思われます。（印象としてとにかく秀吉が出会うまで急いで軍師官兵衛を組み立ててる感じ。）
要するにこの大河ドラマ「軍師官兵衛」は官兵衛が秀吉と出会って初めて評価できる作品であり、
今の内で駄作とするのはハッキリ言って早過ぎます。
秀吉と出会ってからは恐らく回を重ねるごとにヒートアップしていくはずです。
少なくとも私ミカサはこの「軍師官兵衛」は06年「功名が辻」と同じ感覚で最後まで楽しめる大河だと思っています。





…で今日の駆け足気味の第4回「新しき門出」
上記の駆け足気味ゆえに内容がめっちゃ濃いです!!

・まずカンピョーの結婚と家督相続
片岡鶴ちゃん演じる小寺政職に待望の男児が生まれたことで、能力の高過ぎる家老職の父・黒田職隆が謀反を疑われ疎まれてしまい（鶴ちゃんの政職の演技がうまい!さすが91年「太平記」の北条高時!!）、黒田家存続の為カンピョーの結婚と機に隠居することになります。
まあ、この柴田恭平演じる父・職隆がこのまま消えてしまうかといえばそうではなく、むしろカンピョーが秀吉の軍師となってからカンピョーの遅々として大活躍する人物なので今後の展開が特に楽しみです!!

…でそのカンピョーのお相手についてですが名前を光と書いてテル。（実際にはミツの可能性が高いそうだが…）やたらとカンピョーをライバル視するイヤミキャラ櫛橋左京進の妹だそうです。最初は姉が嫁ぐはずだったのが嫌がる姉をしり目に立候補したわけで。
（ドラマではどう見ても中谷美紀演じる妹光の方が姉より年増に見えたわけでｗｗｗｗ）
とにかく出会いから結婚に至るまでの経緯が茶番!!ｗｗｗ

例えるならば
遅刻寸前でダッシュの主人公が通りの角でいちごパンツの美少女とゴッツンコ
そしてホームルームの時登場する転校生が
「あ、あの時のいちごパンツ!!」
でケンカを繰り返しながら意識していく典型的ラブコメ漫画的なカンジｗｗｗ
（アニメ「生徒会役員共」一期より引用。）
ドラマはむしろこのラブコメパターンをさらに駆け足気味にした感じでした。

…と茶化してますが、実際に黒田官兵衛は生涯側室を置かずと光はおしどり夫婦であったのは有名な話であり、今後官兵衛をライバル視する兄の左京進・主君の小寺政職・息子の黒田長政（次週から登場するようです。）と絡んで最終回まで官兵衛を側で支えて存在感を強くしていくと思われるので今後の展開が楽しみです。
まあ、個人的には初恋のおたつの死への気持ちの決着をもうちょっとじっくり描いてほしかったところですが、今回のラストでカンピョー夫婦のおたつの墓参りをして出発していくシーンはよかったと思います。





・信長の美濃攻略と上洛
私ミカサにとって秀吉と出会う前の黒田官兵衛はブラックボックス的な存在なんですけど、4話目にして信長の美濃攻略が完成しているのを見るとおたつの死からあっという間に月日が流れているの実感してしまいますね。（信長は桶狭間後から美濃攻略を果たすまでに7，8年の歳月をかけている。）
その為か竹中秀吉は毎週登場するものの竹中秀吉が主役だった96年「秀吉」に比べるとテンションが低めなカンジな気がします。

まあ、「秀吉」より18年経過してるして竹中直人が年を重ねたこともあるという見方もできますが、昨年正月時代劇の好評から連続シリーズに昇格したＮＨＫ「酔いどれ小藤次」の主演を体当たりで熱演していたのをみるに、
主役・カンピョーを喰わないように意図的に抑えてるような印象を受けます。
（初回から感じてたのですが竹中秀吉のシーンだけセリフの音量がやけに小さいんですよね。それがスゴイ不満なのですが…）

もしかしたら竹中直人自身もかつての「秀吉」で全うできなかった天下人としての残虐な秀吉演技に焦点を絞り、ハイテンションで立身出世していく秀吉をある程度封印してるのかもしれません。（史実で黒田官兵衛が秀吉と出会う頃には秀吉は長浜12万石の城持ち大名になっているはずですからね。）
やっぱりこの大河「軍師官兵衛」はカンピョーと竹中秀吉が出会って初めて真のスタートを迎えると言っても過言ではありません。

「軍師官兵衛」がつまらんと思っている人がもういるみたいですが（こういう人はどの大河みてもつまらないと思うのでは…）、どうかカンピョーと秀吉が出会うまで良作か駄作かの評価は据え置きしてもらいたいものです。






…で次週の「軍師官兵衛」は
カンピョーの初恋の人おたつ（史実では実の妹）を殺した赤松秀則と黒田家の最終対決を迎える因縁の青山・土器の戦いが描かれる様です。
果たしてカンピョーは故郷姫路を守り、非業の最期を遂げたおたつの無念を晴らすことができるのか!?
「軍師官兵衛」序盤のクライマックスともいえる次週の「死闘の果て」
すごく楽しみです!!