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つくしのつれづれノート


ささら さや 再映像化!!

新垣結衣と大泉洋を夫婦役に加納朋子原作のゴーストミステリー「ささら さや」が再映像化されることになったそうです。
タイトルは「TWILIGHT ささらさや」となるのだそうで…
まあ、数日前に報道されたニュースなので知っている方も多いとは思いますが…

加納朋子は一昨年の昼ドラ「七人の敵がいる」の原作者であり、彼女の描くミステリージャンルは京アニでアニメ化された「氷菓」(原作は米澤穂信)と同じく、殺人などの陰惨な事件ではなく日常の不思議に関する謎を解いてく日常ミステリージャンルの旗手をもいうべき人物です。
陰惨な事件やドロドロした人間関係が描かれるミステリーが苦手な為、わたしミカサは唯一まともに読み続けているミステリージャンルではあるんですが、このジャンルで扱われる謎はどうやっても派手な展開になることが全くないため、あまり映像化されることは無いジャンルだったりします。(アニメ「氷菓」も映像が大変凝っていたものの、あの大ヒットは未だに信じられないです。「ビブリア古書堂の事件手帖」も日常ミステリーであり、ドラマ版は自分の生活圏が舞台だったのですがつまらなくて途中で飽きてしまいました。)

そんな中で「ささら さや」は個人的に加納作品の傑作とは行かないまでも(ミステリー小説的には「ささら さや」の続編である「はるひののはる」や作者の出世作「ガラスの麒麟」の方が面白いと思ってます。)幽霊を絡めたファンタジー色の強いミステリーである為、人気が高く、此度映画として再び映像化となったとも言えます。




兎にも角にも
まずは「ささら さや」のあらすじ
(まんま映画化されるとは思えないのであてにならないだろうけど…)



突然の事故で夫を亡くし夫の実家から一人息子のユウ坊を引きとらせろと圧力をかけられたサヤは、ユウ坊と共にささらの町へ移住した。そこでサヤは様々な不思議な事件に遭遇するが、その度にサヤを見守る亡き夫が他人の姿を借りてあらわれて助けに来てくれる。
だがそんな中でも夫の実家の手が伸びてくるようになり、ある日ユウ坊が誘拐されてしまった!その時サヤは…

この物語はゴーストになった夫と遺されたサヤの永遠の別れまでを描くせつなくも愛しい日々を描いたゴーストストーリーの第一弾である。



この「ささら さや」は「てるてるあした」「はるひののはる」(昨年刊行されたささらシリーズの完結編)と続編があり、人呼んでささらシリーズと呼ばれている小説の第一作に当たります。文体もやわらかくて(北村薫や米澤穂信よりも読みやすいと思う。)にゴーストの夫が別人に憑依して謎を解くというファンタジー要素が絡まった作品なので、ミステリー小説が苦手という方でも読みやすい小説だと思います。
そしてなんといっても原作の表紙イラスト!!
ハードカバー・文庫本ともに綺麗でノスタルジックなイラストで飾られており、大学時代このイラストに惹きつけられたのが、ミステリーの苦手だった私ミカサがこの「ささら さや」を読むきっかけでした。(例のイラストレーターは菊池建(現:十日町たけひろ)という方であり、今もこの人のグッズを集めに東京神田へ足を運びます。)
まさかこれが後に自分を読書の虫にするきっかけになろうとは思いもよりませんでした。





…で本題はここからなんですけど、
上記からやたら再映像化とくどく描いていますが、
「ささら さや」って以前からドラマやコミカライズなどのメディアミックスがされている作品なんですよね。


まずはコミカライズ版
これは現在「南総里見八犬伝」の原作にもっとも忠実に描かれたとされている「八犬伝」の少女漫画家の碧也ぴんくが作画しているものです。
「八犬伝」同様このコミカライズ版「ささら さや」も原作に忠実であり、活字を読むのが苦手な方には一番おススメかもしれません。
っていうかヒロイン・サヤのイメージが一番しっくりくるんですよね。


もう一つがドラマ版の「てるてるあした」
仲間由紀恵の「トリック」シリーズを輩出したテレ朝の金曜ナイトドラマ枠で今から八年前のの06年に放送されました。
これはささらシリーズ第二弾「てるてるあした」と第一弾「ささら さや」を同時系列に展開するようにミックスしたドラマであり、
ユウ坊を連れた未亡人サヤ(演:木村多江)と借金で夜逃げしてきた女子高生照代(演:黒川智花一応主人公)がささら町にある下宿屋「笹野館」に転がり込んだことからサヤと照代のそれぞれのストーリーが展開するという設定になっています。
サヤを演じたのは幸薄の女王とも陰口叩かれる木村多江。原作のサヤは20代前半ながらも、学生と間違えられてしまうほどの童顔少女風だったのですが(しかもみつあみのおさげ髪だった)、幸薄の女王の演技はやっぱりだてじゃなかったですwww
ちなみにこのドラマについては「てるてるあした」より前にナイトドラマ枠で放送された「雨と夢のあとに」というドラマのキャスト・スタッフがほぼ同じということで、ストーリーとしてのつながりは一切ないものの、一種の続編と見做されることがあるそうです。



なおささらシリーズのささら町は埼玉県秩父市がモデルになっているらしく、コミカライズ版もドラマ「てるてるあした」も埼玉県秩父市で取材・ドラマロケを行っているそうです。






…で
マンガ・ドラマと盛り上がってから八年たった今新たに映画化される「ささら さや」
サヤ役の新垣結衣はまあいいとして、問題は旦那役の大泉洋
原作でもコミカライズでもドラマでも、困った時に自分が見える誰かに憑依して現れる存在だったので(「てるてるあした」は毎回下宿人の一人だった永井大に憑依してたので旦那の実物は登場しませんでした。)今回の映画では一体どのようなで登場するのでしょうか?
ドラマのこともあったのでさすがに原作通りになることなないと思います。
そうなったら大泉洋の顔を貼った遺影だけの登場にだってなりかねませんからwwww
(「インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王国」でショーンコネリーが俳優引退した為に写真だけ登場した場面がありました。)
いずれにしろ短編連作である原作を映画一本にまとめる過程で、原作ではチョイ役のゴースト探偵に過ぎない旦那の扱いが映画でどうなるのか…
わたし気になります!!





兎にも角にも映画「ささら さや」の公開は今年の秋だとのことだそうです。

アバター
2014/04/29 22:00
saki 様へ…「ささらさや」はただいま幻冬舎文庫で出ており、本屋であれば大体おいてあると思います。一応ドラマ化もされている作品なので図書館の方にもハードカバーもしくは文庫が置いてあると思いますよ。
アバター
2014/04/28 23:35
面白そうですねえ…。
興味津々です。映画より本を読んでみたいな。




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