Nicotto Town


つくしのつれづれノート


ハリウッド版「ゴジラ」(14年版)見てきました!

昨日の公開日に早速第二のハリウッド版ゴジラを見てきました。ここ数日殺人的な暑さのため夜9時からの最終上映に行ったのですが、それでも満員御礼!!観客の中には年配の方が多く見られたことからもゴジラの人気が前のゴジラ映画から10年経った今でも健在だということがよくわかる状態でした。


ハリウッド版「ゴジラ」というとハリウッド最大ヒットメーカーともいうべきローランド・エメリッヒが監督した98年版「ゴジラ」があまりにもゴジラとはかけ離れた姿だった為に世界中で物議を醸したことが記憶に残りますが(日本版で再登場した際にはゴの字をとった「ジラ」にされ、アメリカでは「GODZILLA NO!」を意味するジーノという蔑称が付いてるらしい…)
今回のゴジラは如何にもゴジラ!!
しかも山のようなどっしりしたイメージを崩さずに敵怪獣と格闘するために理想的なフォルムをしているたゴジラと新怪獣の格闘が非常に迫力があります。
(日本においてはミレニアムシリーズでデザインこそ良かったものの、着ぐるみの際にみっともない格好に改悪され非常にガッカリした覚えがあります。)




…でこの第二のハリウッド版「ゴジラ」の経緯については
なんとプロジェクトを立ち上げたのは日本人のゴジラ監督!!
71年の「ゴジラ対へドラ」の監督・坂野義光(作中でゴジラを団子虫状態で飛ばしたことでその年の世界のワースト映画なってしまい、激怒した経営陣から2度とゴジラ映画をたらせてもらえなかったという…)が東宝から製作許可をもらった「ゴジラ3D」が計画紆余曲折してハリウッドで具体的に形になったものなのだそうです。
「ゴジラ3D」については最終作「ゴジラファイナルウォーズ」(04年)の後しばらくして何度も報じられたので知ってたものの出資者が現れずに頓挫してたモノとばかり思ってたのですが、まさか今回のハリウッド版「ゴジラ」に大進化を遂げていたとは思わず、本当にビックリ仰天です。
今回の「ゴジラ」のクレジットの場所を見てみると確かに製作総指揮4人のうち坂野義光を含む2人が日本人みたいです。



今回のハリウッド版「ゴジラ」を一言で説明すると
スピルバーグの「宇宙戦争」ゴジラと新怪獣が対決する典型的な怪獣映画をはめ込んだ作品という感じ

人間ドラマとして大変見ごたえがあります。

本作は自分の娘を母親の所に送り届ける「宇宙戦争」のトム・クルーズのように、やってきた日本で怪獣事件に巻き込まれた主人公(海兵隊将校?)がハワイを経由してゴジラをはじめとする怪獣達が集結するサンフランシスコ(しかも妻子が住んでる)まで向かうロードムービーとなっており、人間の目線からゴジラを描くことを徹底してるので怪獣映画のジャンルにこだわらずに楽しめる映画でした。
これが今までのゴジラをはじめとする大半の日本の怪獣映画でできなかった弱点ともいうべきものだったんですよね。巨大過ぎる怪獣と小さ過ぎる人間との接点が描きづらい故に怪獣暴れまわったり対決する様子をメインキャストの多くがただアホのようにポカーンと眺めているのがお決まりパターンになりがちで、
怪獣映画は好きだけど人間ドラマとして魅力ねえなと毎度思ってたんですよね。
(一応主人公が変身する「ウルトラマン」や子供大好き昭和ガメラに地球の守護神として巫女と交信する平成三部作のガメラなど怪獣映画で登場人物を活躍させる試みは行われてますが、ゴジラでは上記のパターンが定番となっている。)
なので今回のハリウッド版ゴジラはゴジラの登場こそ少ないものの登場人物が活躍する怪獣映画の理想を体現した作品と言えます。

これこそわたしミカサがずっと観たかった怪獣映画なんです!!
(もちろん凄い映画なんだけどこの「ゴジラが」一番だとは日本人故認めたくないわけでwwww)




…で今回ゴジラと戦う怪獣がムートーなる怪獣。
以前何か月前かにアメリカでわざわざ見てきた感想を記述されたブログによるとラドン的な飛翔怪獣ということだったんですが、
そのフォルムとゴジラ以上に残忍な描写が、まるで「ガメラ」に登場するギャオスと昆虫をミックスさせたかなりグロテスクなデザインでした。
作中で30mサイズと90mサイズの2体登場し、100m超のゴジラと対決する様を徹底的に人間目線から描いてるためそれまで観た怪獣映画と迫力が全然違いました。
なんていうか特撮技術というよりもメインキャスト達が活躍する破壊されたサンフランシスコの巨大セットの勝利って感じでしたね。
とにかく凄い!!



ただこの「ゴジラ」
日本人にとって決して痛快な娯楽作品とは言い切れない複雑心境になるかもしれません。
というのも作中に原発事故やそれによってゴーストタウンと化した街、そしてゴジラの出現によって発生した大津波によって多くの人が津波に巻き込まれていく様子など
東日本大震災を彷彿とさせるシーンが生々しく描かれているからです。
実際にあのすさまじい惨状を知ってるだけにシャレにならないですね。
しかし今回の「ゴジラ」については戦時中の惨事の記憶が色濃く残る戦後9年目に製作された54年の最初の「ゴジラ」を公開時はじめて見た時と同様の衝撃(ゴジラによって火の海になる東京を見て東京大空襲や広島長崎の惨状をフラッシュバックした人も多かったという。)を与えられるよう意識したとも言われている為、もしかしたら意図的にあのような描写になってるのかもしれません。
最初の「ゴジラ」を上映時観た当時見た人の感想を今回の「ゴジラ」で体感できるとしたら、このバラエティ豊かなゴジラというキャラクターがいかに複雑な存在か改めて思い知らされるかもしれません。



それにしても…
日本の「ゴジラ」はもう見られないのかなあ…
思えばハリウッド版「ゴジラ」(98年版)の批判をきっかけに、突然思いついたかのように何の準備もせず始まったミレニアムゴジラシリーズで大失敗しまるでトドメを指されたかの如く終結したわけだから…
いつか日本の「ゴジラ」の復活を強く願うところです。




兎にも角にもそんな感じの「ゴジラ」!
私ミカサとしてはもう一回観に行きたいです!!www






ちなみに私ミカサ、
この「ゴジラ」で3Dデビューしました!!www
3D映画に関する感想についてはこの「ゴジラ」とは別に書くつもりです。
正直言って複雑な気持ちです。

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2014/07/28 08:15
3Dに関しては、元々人はそれぞれの視力により見ている世界がまるで違いますから、空間の捉え方も様々で、脳内の空間認識とかけ離れている人ほど3D酔いをするでしょうね・・・。
(私の場合はハイビジョン方式で世界を見ていて、遠くのものがぼやけると酔います)

どんな災害や戦争の記憶も、それを映像化する人の気持ちがきちんとしたものなら、それを気に気持ちの整理がつくかもしれませんね。
乗り越えるきっかけになればと思います。
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2014/07/27 16:56
かなで 様へ…ゴジラのフォルムは50年代以前のティラノサウルスやイグアノドンの復元図を基にしていることもあって、98年版の際には生物学的にデザインを作り替えた結果ひょろいイグアナのお化けが出来上がって世界中のゴジラファンが激怒したんですよね。(みんなテレビや映画でオリジナルを知ってるもんだから…)

今回の14年版「ゴジラ」誰もが知ってる日本のゴジラをハリウッド風に味付けしたという印象で、98年版はアメリカ人の考える怪獣映画の典型例なんでしょうね。ゴジラを抜きにしたら作品の質は今回の14年版に劣らないんですけどね…
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2014/07/27 16:47
ボンチッチ 様へ…今回のゴジラはフォルムは原形をとどめてますけど表皮が岩石というかワニの鱗というかよりごつい感じがします。それでいて腕が長いので格闘戦が非常に迫力ありましたよ。
3Dについては確かに奥行きのある映像だったと思います。…が3D初心者だったので3Dの義暑が今一つ分からないんですよ…
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2014/07/27 16:41
hakorena 様へ…今回のゴジラはいかにもゴジラですからね。ゴジラをすべてハリウッド流に作り替えた前のハリウッド版と違って典型的なゴジラ映画をベースに老若男女にウケるようアレンジしてるところはホント見事というほかありません。
日米の特撮の差についてはともかくストーリー的にはこういうゴジラ映画が観たかったんです(^-^)
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2014/07/27 13:39
以前のハリウッドゴジラは、ゴジラでなくティラノサウルスって感じでしたよね。
ゴジラは恐竜じゃないんだー!って思ったもんです(*^^*)
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2014/07/27 07:32
外国人の怪物のイメージは兎に角緑色らしいけど
ゴジラが緑色してないのに衝撃だったとか・・・。
3Dも出て益々進化してこれからどうなるか楽しみなゴジラ。
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2014/07/26 21:56
ミカサさんから見てもとりあえず及第点だったようですね。
これは見るのが楽しみになりました^^




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