ただいまフランスで開催中のカンヌ映画祭で作品賞にノミネートされて話題になっている是枝裕和監督の映画「海街ｄｉａｒｙ」。
もしパルムドールに選ばれた場合、1997年の今村昌平監督の「うなぎ」以来
実に18年ぶりの快挙になるということで
連日ニュースで話題になっていますが、
（最優秀作品賞の別名がパルムドール。ちなみに監督の今村昌平は1983年の「楢崎節考」と合わせて二度パルムドールを受賞している。1980年に最優秀作品賞に選ばれた黒澤明の「影武者」の頃はグランプリって呼ばれてたのになぁ…）

私ミカサの住む鎌倉ではこの映画「海街ｄｉａｒｙ」は映画化が発表された去年の夏頃の段階から本屋を中心に話題になっておりました。
何せ「海街ｄｉａｒｙ」の舞台が我が地元鎌倉なわけでして…
鎌倉の本屋では原作の漫画が必ずと言っていいほど置いてあるんですよねｗｗｗ



ってなわけで以下は原作「海街ｄｉａｒｙ」についてです。
原作は少女マンガ家の吉田秋生の漫画でして、吉田秋生の代表作である「ラヴァーズ・キス」とはある意味姉妹作と言っていいくらい内容が関連しております。（まあ「海街ｄｉａｒｙ」と登場人物や時系列・舞台が鎌倉であるとことが重複してるるわけでして…ただ両者とも独立した漫画なので大した問題ではありません。ちなみに「ラヴァーズ・キス」も2003年に成宮寛貴・平山綾・宮崎あおいの出演で映画化されています。）
文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞・マンガ大賞をそれぞれ受賞している作品なので知ってる方も多いと思います。

…で大まかなあらすじ
鎌倉の古民家で暮らす三姉妹の元にかつて不倫の末愛人と駆け落ちした父親の訃報が舞い込み、父の葬儀の中で駆け落ちした父と愛人との間に生まれた腹違いの妹「すず」と出会った。葬儀のあと三姉妹の招きですずは鎌倉で一緒に暮らすことになったのだが…
この物語は絆をテーマにそれぞれの抱えた問題と向き合いながら成長していく癒しの物語…



登場人物（映画のキャスト）ここはネタばれになっちゃうかも…）
・香田幸（綾瀬はるか）…長女。市民病院のナースをしているしっかり者。愛人と駆け落ちした父を許せないでいる一方で、自身も妻帯者と降り状態にあるジレンマを抱えている。
・香田佳乃（長澤まさみ）…次女。市内の信用金庫で働くＯＬ。仕事面でシビアな半面、酒豪で男運なし。
・香田千佳（夏帆）…三女。隣町藤沢のスポーツ用品店に勤めている。破天荒でつかみどころのない性格であり、長女幸よりも年上のスポーツ用品店店長と付き合っているｗｗｗ
・浅野すず（広瀬すず）…腹違いの四女の中学生でありこの「海街ｄｉａｒｙ」の主人公。（描く話ごとに主要登場人物は変わっているのだが、基本物語はすずを中心に展開してるわけで…）基本明るい性格なのだが、父の死に対するトラウマを抱えている。（実母とは既に死別）ジュニアサッカーチームに所属しており主力選手という腕前。



現時点で6巻まで出ており、各話濃い内容の人間ドラマの為（特に長女幸と四女すずの話が特に…）すごく引き込まれる魅力的な作品であり、話が大きく動く6巻以降の現時点の展開がものすごく気になっております。（特に四女すずの恋愛面と今後の進路とかどうなっちゃうの!?…と気が気でないわけでしてｗｗｗ）


ただ私ミカサが内容以上に主張したいのは
「海街ｄｉａｒｙ」が最も鎌倉を丁寧に描いた漫画であるということ
この一点に尽きます。
思い返せば「鎌倉ものがたり」「スラムダンク」「侵略!イカ娘」「ハナヤマウタ」など…
鎌倉を舞台にした漫画は数知れないのですが、地元人として「海街ｄｉａｒｙ」は「ラヴァーズ・キス」と共に作中の風景が実際の鎌倉と最もなじむ感じで描かれていると思うんですよね。
じっさいそこまで丁寧に描かれた作中の風景を交えた鎌倉のガイドブックまで出ている始末です。（タイトルは「すずちゃんの鎌倉さんぽ」）
そんなわけで今度の映画でこの鎌倉がどのように描かれているのかとても楽しみですね。


ただ個人的な欲としては映画よりもテレビドラマで観たいなぁ言う気持ちもあります。以前中井貴一・小泉今日子主演の鎌倉ドラマ「最後から二番目の恋」が面白かったこともあるので（っていうか住んでる地点が「海街ｄｉａｒｙ」の4姉妹の家の場所とほぼモロかぶりしてるわけでｗｗｗ）、
もし映画が大ヒットした暁には是非ともドラマ化してもらいたいものです。


兎にも角にもただいまパルムドールが手にかかるところまで来ている映画「海街ｄｉａｒｙ」。
果たしてどうなるか…
わたし、気になります!!
（いい加減このネタも古いとは思うけどｗｗｗｗ）