熊本城のど根性やぐら
- カテゴリ：ニュース
- 2016/07/28 00:28:03
この間の熊本地震で大被害を受けた熊本城の飯田五階櫓が、いつ崩壊してもおかしくない状態なのに未だに踏ん張っている姿に震災以来ずっと感動しています。
熊本城はご存知の通り豊臣秀吉の親戚である名将・加藤清正が対薩摩戦用に築いた巨城であり、文禄慶長の役（朝鮮戦役）で地獄のような凄惨な戦いを強いられたトラウマがそうさせたのか、熊本城は一地方の城としてはあまりにも過大ともいえるレベルの堅固な守りとなっているそうで（石垣のすさまじさは日本の築城技術の最高レベル。籠城の際には最悪城の畳や壁が食べられるようにもなっているのだ‼清正の築城技術は「清正流」と呼ばれるほど有名なのだ。）、清正死後の加藤氏改易の際に入府した細川家のお殿様は
なんと過度な堅固故の住み心地の悪さに耐えかねて城から逃げ出して（！）
以来細川家のお殿様は代々熊本城には住まずにその隣に建てた花畑屋敷というお屋敷に住み続けたそうな…（このヘタレが！ともいえないのが天下泰平の江戸時代のいいところであるんだけど、なんか悲しい…）
その熊本城が江戸時代直後の明治10年（1877年）においてサムライという存在を完全に滅ぼした日本最後の内戦である西南戦争で鉄壁の守りを見せつけて大活躍したのは皆さんもご存じのとおりです。
そんな鉄壁の守りを誇った天下無双の熊本城があの熊本地震で石垣や櫓郡が見るも無残に崩壊している光景を目の当たりにしたのは本当にショックを隠せませんでした。
（幸い熊本城内の最重要建造物である第三の天守ともいわれる宇土櫓は厳重な耐震補強がなされたおかげで倒壊はしなかったが…）
まああれだけすさまじい数の余震の中お城の形をとどめていること自体がすごいことでもあり、さすが「清正流築城術」というべきなんでしょうが…
（なお熊本城レベルで復元運動が推進されている地元の小田原城は関東大震災の時に石垣が原形をとどめない無残な状態に崩壊したという。）
そんなショッキングなあり様の中
いつ倒壊してもおかしくないのに未だに踏ん張り続けてその姿を保ってる櫓が上記の飯田五階櫓なのです。
この飯田五階櫓は大小の二つの天守以外に熊本城に存在した６つの五階櫓（その一つが築城以来現在に至るまで現存する第三の天守こと宇土櫓なのだ。他のお城では間違いなく天守閣になるレベルの多層櫓が６つも存在すること自体が異常であり（江戸城や大阪城や名古屋城にもないぞ‼）、熊本城の過度な堅固さの象徴ともいえるかもしれません。）の一つであり、
明治初年に取り壊されたものの2005年に復元された他の城の天守にも見劣りしない立派な櫓なわけですが、
以下は震災前↓
http://castle.jpn.org/higo/kumamoto/DSCF15712.jpg
この間の震災でこのようなあり様に↓
http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2016/07/PN2016072101000868.-.-.CI0003.jpg
櫓の隅っこの石垣や土砂がすべて崩れ角に柱状に残った石垣の一本線のみが飯田五階櫓を支えているのだ。
熊本城中で最重要建築物である宇土櫓（国の重要文化財）は厳重な耐震補強がなされていたのに、せっかく復元された飯田五階櫓は新築というだけでそのまんまだったとか…同じ五階櫓なのにこの扱いの差はひどすぎる…（方や城一番の重要文化財故しょうがないことなんだけど悲しい…ただ宇土櫓だってヘタすりゃ完全倒壊だってあり得ただろうから宇土櫓が持ちこたえたのは耐震補強があったとしても不幸中の幸いなんだろうなあ…）
皆さんもこの光景は何度もテレビで観ていることと思いますが、
驚くべきことにあれから3カ月経った今でも倒壊せずにあの姿を保ち続けているのだ‼
まさにど根性やぐら‼
かつて道端の道路のアスファルトの裂け目から突き刺さるように成長したど根性大根が話題になりましたが、
今の飯田五階櫓はそのど根性を冠した「ど根性やぐら」の名にふさわしいと思います。
（もうすでに「奇跡の櫓」なんて呼ばれているんですけどね）
今あの状態のまま石垣等の復旧活動が本格化しているのだそうです。
復旧中のど根性やぐら（CGの予定図）↓
http://news.tbs.co.jp/jpg/news2826532_38.jpg
東日本大震災の際、あの巨大な津波の中踏ん張った陸前高田市の奇跡の一本松が何かと話題になりましたが（結局津波の塩水によって枯れ、復興の最中に巨費を投じて保存活動やレプリカモニュメントを作って賛否両論になりましたが…）、
もしかしたら飯田五階櫓はある意味その一本松を凌駕する存在ともいえるかもしれません。
熊本地震については人的被害こそ東日本大震災・阪神大震災に比べ小さいのですが、九州を横一文字に切り裂きかねないレベルのすさまじい数の余震の結果倒壊家屋が大震災レベルと凄惨なことになっており（皆がその対応に追われてるさなかに野党が震災を政争の具にしようとして復旧の邪魔ばかりしたのには本当に腹が立ちました。）、
誰もが途方にくれたと思います。
その中でずっと倒壊せずにあのかよわい一本線で踏ん張り続ける飯田五階櫓の雄姿こそ今回の震災の被災者の数少ない心の支えになっているように思えてならないのです。
もし完全復旧が完了したらそれこそ熊本城を代表する伝説の櫓として
熊本地震最大の復興シンボルとして未来永劫語り継がれるに違いありません。
瀕死の状態の中今なお踏ん張り続けて復旧を果たさんとする飯田五階櫓
その不屈の雄姿にならうように被災者の方々や被災地熊本が一刻も早い復興とさらなる発展の飛躍を遂げることを願わずにはいられません。
頑張れ九州！頑張れ熊本‼
根性！根性！ど根性‼
熊本城は日本の城人気を支える牽引役ですから、皆が熊本城を支えるんだって気持ちが伝わってきます。
皆の力が一つになればたとえ時間はかかっても熊本城の復興はなるものと思います。
ぜひとも頑張っていただきたいものです。
今現在日本中のお城が熊本城復興のための寄付を募っています。GWに小田原城に行った際もわずかですが寄付をさせていただきました。
大げさでなくてできることからでいいんです。それこそが大きな一歩になるはずですから…
この入念な土台作りのためにあの地震でも大被害を受けても城としての体裁を保っているのだとすれば清正の築城術はすごいですよね。
まずは被災地被災者たちの復興優先！
ど根性やぐらの復興を本格させるのであれば被災者の心の支えとして復興への力を勢いづけるためだけに行われるべきだと思ってます。
熊本城全体の復興のための金額試算はすさまじいものになっている為当面はこれ以上被害を増やさないための応急処置・現状維持にとどめて、復興にまず力を阻止でほしいものです。
そんな感じでど根性やぐらの倒壊だけは絶対阻止してほしいですね。
でも、復興願っています＾＾
お婆さんの息子が国に頼まれて
どう直したら立て直せるかあっちまで行って
泊まり込みで調査したとか
言ってました。
お城って単純にその地域のシンボル以上に、
大袈裟に言うなら心の拠り所な感じがするので、
なおさら早く復旧して欲しいですね。
やはり、崩れたお城を見るのは忍びないです・・・。
個人的にしてるのは、熊本のお店のお菓子やジュースを買ったり、
野菜を買ったりする事くらいですけど・・・（＾＾；
熊本城がこの状態でも残っていることで驚きです。
頑張れ、熊本！
子供の頃からお城が好きで、
修学旅行で実物をみて感動しました。
石垣の美しさと雄大さは日本一ですよね。
お城だけでなく熊本全体のいちはやい復興を祈ります。
熊本城はまさに市民のシンボルであり心の支えです。
日本が誇る名城だと思う。
熊本だけで修復するのはとても難しいけど、
くだらない兵器を買うお金を、こちらに回してほしい。