Nicotto Town


つくしのつれづれノート


カストロが死んだ

キューバのフィデル・カストロが死んだというニュースをネットで知りました。
もう90歳というおじいちゃんだから天寿を全うしたわけなんですが、それでも戦後史を代表する大人物の死に大変衝撃を受けています。
カストロと言ったらチェ・ゲバラとともにキューバ革命を起こしてキューバをアメリカの従属状態から一気に社会主義国家に仕立て上げ、さらにその直後に東西陣営間で核ミサイルが飛び交う第三次世界大戦になりかねない冷戦史上最悪の緊張状態といわれるキューバ危機を引き起こした張本人ともいえる人物なわけですが、
カストロの政治についてはもちろん自由主義の民主国家である日本の立場からして一党独裁の典型的な共産国家を決してそれを肯定することはできないんですが、
歴史上もっとも最後まで公正に社会主義を貫き通した唯一の人物
として私ミカサはカストロを大変評価しているわけなんです。

社会主義を簡単に言うと各自の得た富を国の下で一度集めたのち公平に再分配するというものなんですけど、結局それを執り行うのが人間である以上どうしても私情を挟んで不公平が生じてしまうのは世の常であり、
しかも時間が経過すると階級によって貧富の格差が増大し、肥え太った支配階級のブタどもが大衆をただ弾圧するだけの、社会主義の意義が分からなくなるような本末転倒なクソ国家になりがちなんです。(しかも社会主義国家の大半が共産党一党独裁だから一度失敗したら修正が効きづらいわけで…)
中国や北朝鮮なんか見れば一目瞭然ですよね。

それをキューバはずっと可能な限り私情を排して(支配してるのが人間故100%はあり得ないにしても)まじめに社会主義を貫き通しているわけでそれをはたから見ていると奇跡を見ているように感じ、それをずっとカストロが主導して率いてきたわけだからとても人間のなせる業に思えないほど偉業だと思います。(と同時にとても人間技ではないからこそ社会主義一党独裁による公正な政治は人間には不可能だとも思うのです。)
まあ、それを実現するために無数の反対勢力を散々粛清・迫害してしてきただろうからそれを日本としては肯定できないんですけどね…



少なくとも全時代を通じてカストロの右に出る社会主義の政治家は皆無だと思います。
日本の左派なんかは共産党も含めてそのすべてがカストロに比べたら社会主義を詐称した悪党でしかなく
本当にカストロの爪と垢を煎じて飲んでもらいたいものです。
私ミカサは主義主張に関わらず使える政治家は徹底的に活用、駄々をこね周囲に害をまき散らす政治家は断罪し切り捨てるべきと思っているため、もし私ミカサがスターリンのような独裁者なら今国会で醜態をさらし続ける野党勢を皆殺しにしてると思います。(自民党を快く思ってるわけではないですが、今政論を戦わせずに駄々をこねるだけの野党が政権を握ったらどんなひどい目に遭わされる分かったものではない。)
少なくとも日本の左派にカストロを通じて社会主義を語る資格すらないでしょうね…



…とカストロとキューバの社会主義をずっとベタ誉めしてきた私ミカサですが、
残念ながら今後もその社会主義をこのまま続けるのは間違いなく無理でしょうね。
(今のキューバのトップはカストロの弟。縁故主義の世襲ではなく有能な同志だったかららしいが、いずれにしろ今後独裁の下で有能な人材をトップに着けるのは今後は困難を極めるでしょうね。)
そもそもキューバがまじめに社会主義に取り組めたのは東陣営の盟主であるソ連からの経済支援があったればこそなわけで、冷戦が終結しソ連が崩壊した後はその支援が受けられなくなりずっと経済難にあえいでいると聞きます。(WBCで日本相手に活躍した選手が稼げるアメリカの大リーグに行くために亡命した事件もありましたよね。)
その為少しずつ自由化を進めなければやっていけない状態であり、
去年キューバ革命・キューバ危機とずっと仇敵状態だったアメリカと国交を回復したのはその象徴に感じます。
もちろん国としての譲れないところがあるのは仕方のないことなんでしょうけど、それが絶対というわけではなく、状況に応じて見合ったものに姿形を変えて国を繁栄させることができたら大変すばらしいことだと思います。

私ミカサとしてはキューバ革命以来ずっと変わらずに存続している50~60年代そのままのノスタルジックなキューバの景色が日本にとっても身近な観光スポットになることを願っています。
歴史経緯は大変複雑なんですがあのキューバの景色はもはや奇跡といっていいほど貴重な観光資源だと思います。あそこを自由に散策できたら大変楽しいでしょうね。

カストロは東西冷戦に少なからず翻弄された日本にとっても決して喜ばしい人物ではないのでしょうけど(キューバ危機が第三次世界大戦に発展してたら間違いなくカストロを大悪党と罵っていたことでしょうが)、
私ミカサとしては最後まで公正に社会主義を全うした尊敬できる純粋な政治家として哀悼の意を表します。









…重ねて言いますがミカサは社会主義者ではなく、
主義主張に関係なく国の発展や自分たちの生活のために貢献してくれる政治家は徹底的に活用し・無能で周囲に害をまき散らす政治家は断罪し切り捨てるという立場であり、
右翼だとか左翼とか一辺倒に傾倒してる連中は狂信的なカルト教団同様に批判・軽蔑しています。(カストロはその一辺倒を公正なまま死ぬまで貫き通したという人間離れしたことをやってのけたからこそ評価できるわけであり、これを他の人間がやることはほぼ100%不可能です。)
物事は決してそれがすべて絶対というわけではなく、主義主張に関係なく状況に応じて適切な手段を取れる政治家こそ正義だと思っています。(政論を戦わせずに反対のための無意味不毛な反対を重ねて駄々をこねる政治家などもってのほかで主義主張に関係なく万死に値する。)
そういう有能な政治家が国を率いてくれることを私ミカサは心から願ってやみません。

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2016/11/27 10:00
髭と葉巻のイメージがあります。
90歳でもまだまだ元気に生きていられたら
何かしてくれそうな人でした。
カストロ議長って呼び方がしっくり来る。
惜しい人が亡くなりました。
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2016/11/26 23:27
とり合絵図様へ…どこの政治家も何らかの後ろ盾やしがらみがあって成り立っているものですし、また国だってパワーバランスの中で間で動くのは常識になっています。
その中で自分たち有権者が適切な手を打てる政治家を選びろくでもない政治家を切り捨てるべきというだけのことです。
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2016/11/26 23:02
主義ではなく、つまり政治を行う人間の問題ということですね。

平時においては政治家は、どこかの団体の代理人で、
あのプーチンやオバマもそういう力の傘下であるようですし、
まして日本の政治は大国のパワーバランスの間で動いているし。。。
どちらの勢力も、まー。。なんでしょうか。言わずもがな。




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