Nicotto Town


つくしのつれづれノート


銀河の詰まったお茶碗

「なんでも鑑定団」で通常なら国宝クラスになっているはずの曜変天目茶碗が新たに発見され大変驚きました。


曜変天目茶碗というのは日本の茶器の中でもっとも価値の高い中国伝来のお茶碗として歴代の天下人や有力大名が所有していたものであり、
ヴィジュアル的な特徴として青もしくは黒みがかった釉薬の中に虹色の斑点が無数に散らばっているため
まるでお茶碗の中に無限大の宇宙が詰まっているように感じられるすごいお茶碗なわけです。
まさにその全世界をお茶碗を通して握りしめることができるようなものだから戦国を勝ち抜いてきた時の天下人が欲するのも納得がいきます。(ハリウッドのSFコメディ映画「M.I.B メンインブラック」で争奪戦が繰り広げられた銀河が詰まったビー玉と同じようなもんだったりしてwww)
私ミカサだって同じ柄のお茶碗が手に入るならそれを使ってみたいとさえ思います。


…で今回新たに発見された曜変天目茶碗ですがどうも織田信長によって粉砕された最初の戦国中央政権を作った三好長慶(室町幕府に仕える管領細川氏の家臣が下克上に下剋上を重ね最終的にさらに松永久秀に下剋上される。この三好政権はを本拠地にしていたらしいことから堺幕府とも呼ばれるらしい…)が保有していたものを明治以降に今回の出品者の祖父が三好家の子孫から購入したものということであり、お茶碗と一緒に三好家の家系図や箱書きなどと一緒に曜変天目茶碗の由緒を伝える資料がついてきました。
ヴィジュアル的に見た目が自分の知る曜変天目茶碗よりも黒ずみ過ぎて素人目に曜変天目のイメージからかけ離れた感じだったのですが、間違いなくもとは銀閣寺の東山文化で有名な室町八代将軍足利義政所有の品だったらしいです。

その評価額が驚くなかれ2500万円‼
あれ・・・
なんか安くない?
テレビ見てそう思った方もおられるのではないでしょうか?
実際岩崎弥太郎が購入した将軍家縁の史上最高の通称「稲葉天目」は数十億はくだらない国宝とされているのにこの差はいったい…

テレビの方で中島鑑定士が言うにはこれが三好長慶から織田信長・豊臣秀吉・徳川家康と時の天下人に伝来していったら億を超える国宝になっている代物と評していることから、いかに名品といえどもこの手のものは伝来があって初めて価値があると認識される物んでしょうね。
実際博物館でこの手の工芸品を見てもこちらも工芸品としての知識に乏しい素人からしてみれば「どこの著名人が持ってどういうあだ名のついた名物なのか」という伝来の説明がないときちんと名品として評価できないんですよね。
さらに聞くところによると国宝になっいる3点の曜変天目茶碗に幻の新たな一点みたいな呼ばれ方をされるのですが、それは完全な形で残る曜変天目茶碗のことを指すようであり、ランクの下がるやつはいくつもあるらしいです。

いずれにしてもテレビ番組上で突然発見されたものなので、今後様々な研究の末にその価値が再認識されて評価が上がっていくのかもしれませんね。
しかし天下人クラスの戦国大名が持っていた曜変天目茶碗をもっているのがラーメン屋だというのは世の中面白いものですねwww

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2016/12/22 17:16
持ってたとしてもその価値に見合う
保存が出来ないなら博物館とかに
売れば良いのに~と思ってました。
家宝にでもするのだろう。
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2016/12/22 12:07
三好氏ゆかりですか。。。足利義政、、逸話が沢山。
では茶器の本来の価値の上にさらに歴史的価値も測り知れないようすですね。

天下の一品は分かる人には何ものにも替え難い魅力があるのでございましょうが。
でも松永久秀みたいに「嫌じゃ」と平蜘蛛の茶釜に火薬を詰めて爆死するのも、ちょっと。。。
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2016/12/22 01:46
http://labaq.com/archives/51855619.html
古びたフライパンの裏を撮影すると惑星に見える、というサイト。
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2016/12/22 00:11
鑑定団、見ていました。
ぱっと見は、「これ、曜変???」と見えるくらいの物でしたが、まさか2500万とは。

曜変天目、国宝の「稲葉天目」のレプリカが10年くらい前に売られており、展示品を見てきました。
黒い茶碗に無数に輝く様は、まさに星空でした。
値札は確か、3万だか5万円。
レプリカとはいえ手元で眺めていられたと思うと、いまさらながら後悔しております。




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