予想通りの展開になった「月がきれい」
- カテゴリ：アニメ
- 2017/06/10 23:08:27
調子崩してブログをサボってる間に大分話が進んできました。
7話でみんなでやってきた遊園地で結果的に小太郎が勇気を出して公然と茜と二人きりになって楽しんだことでそれぞれの恋のライバルだった千夏や拓海を退け(ラストでファーストキス)、
8話で遊園地の一件で二人の関係が学校中に知れ渡るもかえって周囲に気兼ねなく付き合えるようになり、夏休みの夏祭りデート(8月に川越の氷川神社で行われる風鈴祭りということらしい)を経て小太郎と茜の関係は深まっていきます。
(二人が風鈴の短冊に込めた「ずっと一緒にいられますように」が並ぶ様が甘酸っぱくも切なく感じました。)
ところが、この間の9話で急展開
部活を引退し卒業後の進路を考える時期になって、父親の転勤で茜が川越から千葉へ引っ越すという可能性が浮上して来たわけで…
幸か不幸か、
私ミカサが予想した新海アニメ「秒速5センチメートル」同様の引き裂かれ展開が現実のものになろうとしてます。
まあこれはアニメのホームページの主要登場人物の説明で小太郎一家は代々土着・茜の一家が転勤族と、やけに家族事情が詳しく書かれていたのでアニメ開始前から容易に展開が想像できたわけなんですが、
実際に引き裂かれてしまったらものすごくしんどい展開になりますね…
いくら関係が進展しても幼い中学生の恋愛はあっという間に水の泡になってしまうのが関の山でしょうから…
(「秒速5センチメートル」でこの無情な引き裂かれ展開が観てるものを絶望させるレベルにまでリアルに描写してましたからね…)
とはいうものの川越も千葉もさして遠方というわけではなく、作中で茜も小太郎も川越～東京間を行き来してる描写があることからして大した事件ではないのかもしれませんが…
ただ、現時点ではまだ可能性の段階であり、もしかしたら「秒速」の様に絶望的なレベルの遠方への引っ越しという展開になったりして…
果たしてせっかく関係が深まった茜と小太郎の運命は以下に!?
わたし、気になります!
とりあえず以下は恒例の各和のサブタイに冠された名作文学の説明
7話「惜しみなく愛を奪う」(有島武郎)
… 人を愛するということは、相手のすべてを奪って自己のものにすることとするものという、有島武郎の「愛」に関する思想が綴られた論評作品。
アニメ作中ではこの論評内容とは異なるのかもしれませんが、遊園地で小太郎や茜が結果的にそれぞれのライバルを押しのけて二人の関係を進展させる展開となりました。
8話「ヰタ・セクスアリス」(森鴎外)
…主人公が自らの性欲的生活を科学的・哲学的観点で淡々と振り返るという内容であり、森鴎外の自伝的小説ということらしいです。
内容が淡々としてエロ小説といえるレベルの内容ではないそうですが、ラテン語音表記のタイトルを和訳すると「性生活」と当時としてはあまりにもショッキングなものだったため明治政府から発禁処分にされた経歴を持つ有名な作品です。
(ちなみにこの当時森鴎外は陸軍中将に相当する軍医総監として陸軍に君臨し、日本医学会を牽引する明治政府の高官という立場だった。日本医学史上森鴎外は最悪の医者でもあるのですが…)
アニメ作中では茜と小太郎の夏祭りデートにおける清い交際レベルのイチャイチャぶり(?)が淡々と描かれており、甘酸っぱくもちょっと切なく感じます。
小説を未読な為、読んでから改めてアニメと比べてみたいです。
9話「風立ちぬ」(堀辰雄)
主人公「私」が結核で余命いくばくもない婚約者と付き添い、やがて来る死別を覚悟しながら限られた時間の中で日々を「生」を強く意識して共に生きようとする内容であり、結核で婚約者との死別を経験した堀辰雄の自伝小説になります。
宮崎駿のジブリアニメ「風立ちぬ」の直接的原作ではないものの、
ゼロ戦の生みの親である堀越二郎設計技師の半生に小説「風立ちぬ」の内容をベースにした結核で余命幾ばくもない架空のヒロイン・菜穂子との恋愛譚を組み込んでいるので両者の関係はかなり深いものがあります。(ヒロイン・菜穂子の名前も堀辰雄の別作品「菜穂子」のタイトル及びヒロインから採られたネーミングだったりする。)
アニメ作中で茜と小太郎が死別するわけではありませんが、父親の転勤の可能性という現実に直面した茜が小太郎のことや引退間近の部活動など残された中学校生活をを精一杯に送ろうとしてる様が描かれてたように思います。
まろん単体ではただの脇役ですが、担任の女子教師がおまけアニメでまろんの為にどんどんヤバいことになってて笑えますｗｗｗ
比良と千夏が何かやらかしそう
ろまんがただの脇役に終わりそうで驚いてます