戦国の城・八王子城攻略
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2017/07/24 22:19:41
この間の関東一周時にあと一歩のところで失敗したため、昨日の日曜日に鎌倉から原付ベンリ丸(ベンリィCD50S)を駆って100名城のスタンプをゲットしました。往復距離は大体125キロ。
この八王子城は名前こそ八王子の名前が入ってるものの実際には八王子駅中心街から数キロ離れた高尾山の麓あたりの僻地にある為、今後の長期旅行計画でもついでの攻略は難しいと判断して単発で攻め落とした次第です。
この八王子城、どんな城かというと関東の覇者だった戦国大名北条氏が天下人豊臣秀吉の侵攻に他する備えとして築かれた山城であり、実際に秀吉による小田原征伐の際に最大の激戦区となった
文字通りの戦国の城なのです。
八王子城は土のイメージの強い関東の城においては珍しく、織田信長の安土城を参考にして多量の石垣を使った山城であるとのことであり(は言え天守存在の可能性は低い)、織豊系城郭とのハイブリッドとして極めて戦術的な堅城だったとのこと。
この八王子城の城主が小田原北条4代北条氏政の弟・北条氏照という北条氏の中枢の人間だったことからもこの城がどれだけ重要だったかがわかります。
しかし秀吉の小田原征伐時、氏照は小田原勢の徹底抗戦派の主将として小田原城に詰めていた為八王子城城には留守を守るわずかな将兵や城方の妻子の他八王子城領内の民間人が1千~3千人ほど立て籠もる手薄の状態…
そこへ来襲した秀吉軍は
上杉景勝・前田利家・真田昌幸による総勢なんと1万5千の大軍勢!
もはや勝負になりません。
(一応城攻めには城方の10倍の兵力が必要という格言がありますが…なお小田原征伐における秀吉軍は動員総勢25万超。これを超える日本の軍勢動員は日露戦争の50万まで待たねばならない。)
それでも八王子城は一時は秀吉軍に1千人以上の死傷者を出して攻めあぐねるほどの徹底抗戦ぶりを見せるのですが、激戦の末八王子城はたった1日で陥落。
八王子城の婦女子は小田原征伐を円滑に進めたい秀吉の方針により見せしめに皆殺しにされたといわれています。
八王子城の皆殺しにされた妻子の首が籠城を続ける小田原城の目の前で晒されて小田原城内の士気は一気に落ち(それと同時に小田原城のすぐそばに石垣山一夜城が完成し、関東の北条の城は忍城を除きすべて陥落)、
小田原城は降伏。
小田原城に立てこもっていた北条氏照は兄である4代・北条氏政と共に切腹し、関東の覇者だった戦国大名北条氏は滅亡します。
(なお北条氏自体は傍流が1万石の小大名として復活し、明治維新まで続きます)
そんな凄惨な地獄絵図が展開された場所なため、
八王子城は日本の城の中で最恐クラスの心霊スポットとして喧伝されています。
特に八王子城の城山の麓にある城主の館跡の近くに流れる御主殿の滝には敵に殺されるよりはと自刃した城方の婦女子の遺体が折り重なって滝から流れる川が三日三晩血で染まったとまで言われてるため、その場所からの心霊現象が絶えないとよくネットなんかで見聞きします。
まあ、この手の心霊現象は落城した城には付きまとうよくある話なのでどこまでホントなのか怪しいところがありますが、
私ミカサからしてみれば八王子城付近は
城の心霊現象の有無に関わらず夜間行って決して気持ちのいい場所ではないと断言します。
というのもこの八王子城そばには東京霊園・八王子霊園と大規模な墓地があり、しかもその近くには大正天皇・昭和天皇らが眠る武蔵野陵があるという、庶民から天皇まで幅広く葬られた
墓場のメッカなんですよね。
その為周辺には墓石を作る石材店が集中し、八王子城に至る道からは樹木の代わりにおびただしい墓石がそびえたつ丸裸の山が横に展開し、
まさに「新世紀エヴァンゲリオン」さながらの辺り一面墓だらけな光景を拝むことができます。
私ミカサは八日前の先々週の日曜日、原付関東一周の最終日の締めくくりとして栃木足利から埼玉川越を経てこの八王子城入り口まで到達したのですが、
時刻は7時過ぎの日没後でスタンプゲットならず。
(10年前に自転車による関東甲信一周旅行の際には5時以降も受付にむき出しの100名城のスタンプをゲットすることができたのですが、10年の間に八王子城関連の整備が行き届きダメでした。)
やむなく夜道を引き返す自分の真横で展開するのは
辺り一面墓だらけの光景
本当に背筋が凍りましたよ…
とはいえこの墓場の集積状態が逆に乱開発を妨げ八王子城の遺構を良好な状態に保存する結果となり(八王子城の区域は史跡指定の範囲をはみ出すほど広大かつ大規模なものなんですが、墓地や私有地が入り組んだ結果指定外の遺構も結構残っているのだそうです。)、戦国時代の城の様子を知るための貴重な遺構となっています。
私ミカサはGWの原付南信州旅行の際にも八王子城と同じく小田原征伐時に落城した保存状態の良好な山中城(静岡県三島の箱根方面)に行ってるんですが、
その規模は天と地ほどの差がありますよ。ホントにデカい。
また墓地集積の為に開発を免れていることもあって八王子城周辺はバードウォッチングの名所でもあり、ピクニックにも最適な場所でもあります。
八王子城の傍にはビジターセンターもあって簡単な歴史資料館になってるので、
心霊スポットだなんて罰当たりなマネはせず、純粋に歴史と自然に触れて楽しんでみてはいかがでしょうか…?
仙人童心をモチーフんにした葵千人という白あんのお菓子もあって、こちらの方が私は好きです。
もしチャンスがありました時にはぜひぜひ!
酒まんじゅうもこのあたりでは地味に名物です。味噌あんがお勧めです~。
柳には幽霊がよく似合いますよね。私ミカサとしては現在に残る天守閣系統のお城はさほど感じないものの、八王子城のような落城後そのまま廃城になったところなんかは幽霊が出ても違和感ないなと思いました。
他の資料を紐解いてみても八王子城を攻めたのは上杉・前田に金魚の糞の様に真田昌幸の小勢が入っているんですよね。武田・前田の大軍勢に真田の小勢は肩身が狭かったんじゃないでしょうか…?
松姫もなか…松姫って武田信玄の娘の松姫ですか?調べてみたら武田の旧臣で構成された八王子千人同心の心の支えになっていた人物らしいですね。
ベンリ丸は購入してからもう3千数百キロ走っているんですがその大半が2月から始まる長距離ツーリングによるものばかりなので短期間にドカッと乗っている感じです。
見た目はスポーツバイクながら中身はカブの上位個体なので維持がしやすく
絶版車のビンテージ状態になってますが安心して乗れるところがうれしいですね。
山中城もセットで(/-\)
関西に住んでいると、関東方面のお城にはなかなかいけないので、
まとめて回ってきました^^
お城や城跡は木々が鬱蒼と茂っている事が多いので、
夜・・・特に夏はあまり行きたくないかな(^^;
お堀の柳もそこはかとなく怖いし~~~~(m-_-)m
多分、今も街灯などはほぼ無いのでは無いかと。方向が分からなくなってオトロシイです。
真田丸を最近DVDで借りて観終わったのですが、
八王子城を攻めたのは上杉景勝・前田利家・真田昌幸と知って少し驚いたところです。
戦国名球会的な人に攻められていたとは。合掌。
私は市内の大学に通いましたが、ここも男子寮にそんな幽霊話がありました。
量の場所は滝山街道あたりです。
あ!おみやげにはぜひぜひ、松姫もなかをどうぞ~。
北条氏、がんばったんだなあ。
ベンリ丸、かなりの走行距離になってますね。働き者だあ。
そんなに遠くないし、行ってみたいですね。