Nicotto Town


つくしのつれづれノート


「雲のむこう、約束の場所」のDVDを購入

新海アニメ最初の劇場版アニメのDVDを購入しました。

ブックオフで購入した中古です。
最近は「君の名は。」の大ヒットで注目されたため、過去の新海アニメのソフトが以前より求めやすくなりましたが、今店頭で並んでる新品は全てサービスプライス版と銘打った映像特典がない廉価版なため初期の新海アニメのソフト購入はあえて初期の中古版にこだわっています。(でもブックオフよりもAmazonで購入した方が品質が選べるからよかったかな…)
もう何度も繰り返し見てるのでただ本編が入ってるだけではもう満足できないんですよね…




「雲のむこう」のおおまかな内容はグリム童話にある「眠り姫」に日本が南北分断された軍事的に物騒な世界・メインヒロインの動向で世界が危機に立たされるセカイ系という要素をぶっこんでせつない新海節で味付けした作品という感じ…
当時新海アニメを知らない人がこのアニメの軍事場面を見たら押井守アニメと勘違いする人もいるかもしれませんね。(このアニメを見て押井守の劇場版「パトレイバー2」を連想した人も多いはず…)
これについては以前の記事で詳しく書いてるのでこっちを参照して下さい↓
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1032798&aid=62768346

 内容の感想としては主人公とヒロインが引き裂かれる中盤の展開の中だるみがすごく退屈に感じました。(全作品通してみても新海監督って短編のスペシャリストのイメージが強く、新海アニメの長編作品は間延びして今一つな作品が多いように思う。)
とは言いながら中盤の絶望感表現したかのようなカラーなのに陰影のメリハリがすさまじいモノトーンみたいな映像が展開され心をえぐられます。(さらに「男はつらいよ」「北の国から」で有名な主人公のCV吉岡秀隆による心情吐露がめっちゃ切ない…)
 
作中ラストの壮大な映像美に圧倒されて結局内容が何が何だか判らなかったと首をかしげる人が多いのですが、新海アニメ特有の「引き裂かれる僕とあなたの心の葛藤」というのが一貫されており、物語の結末も作中前半の部分にその後の展開を連想できる場面が散りばめられており、それらをくみ上げていくと心をえぐられるせつない展開が浮き上がってきます。
 「君の名は。」大ヒットの影響で最近文庫本として再版された「雲のむこう」のノベライズで赤裸々に描かれたエピローグはある意味最強の鬱アニメと喧伝されている新海アニメ「秒速5センチメートル」よりも切ない結末のように感じました。





…とまあこれの感想まで何度も見てきた作品なのでいつも通りのなんですが、今回のDVD購入については
DVD本編及び特典映像よりもDVDジャケットの裏面で心をえぐられました。
ジャケットの裏面にあったのは新海誠監督によるものと思われる「雲のむこう」の詩。恐らく川嶋あいが歌っているEDの「きみのこえ」の歌詞のベースになったものと思われるんですが、歌として洗練される前の素朴な主人公の純粋な心情がより具体的に綴られており、何度も見たDVDの本編を見る前から涙腺崩壊してしまいましたよwwww



個人的に一番大事な新海アニメは「秒速5センチメートル」なんですが、あれは主人公の負の経歴があまりにも自分とリンクしてトラウマになってるため永久欠番的扱いにもなってしまっている有様で(なので人生の節目ごとに見る感じ)、その代わりに「雲のむこう」に固執してるところがいささかあります。
なので今後「雲のむこう」の劇場版パンフやイラスト集などのグッズを今後少しづつ集めようと思っています。(「秒速」も右に同じ。只今劇場版パンフを血眼になって探索中。)


 




…ちなみに「雲のむこう」のDVDを買ったブックオフでは他に「君の名は。」のコミカライズを購入しました。(ちなみに購入したブックオフは只今放送中のアニメ「Just Because!」のメイン舞台である高校の真向かいにあったりするわけで…)
「君の名は。」のコミカライズの値段は100円…
見た目まだまだ新品同様…
要するに「君の名は。」のヒットであっという間に出回ってあっという間に飽きられて中古市場に大量に流れ込んだのでしょうね…
絶対にこうなるとは私ミカサも思っていたのですがここまで展開が速いとさすがにショックですね。
ブックオフには「君の名は。」のブルーレイも置いてありました…
大量に出回って値段が下がってきたら私ミカサも手を出そうかな…
(まあ「君の名は。」は他の新海アニメよりも優先順位は低いんだけど…)

アバター
2017/10/27 22:09
風々鬼様へ…新海アニメの切なさはだれもが思春期に体験したであろうあるあるをみずみずしく描いているからこそ、「君の名は。」以前からコアな人気があるんですよね。
とはいうものの自分の体験や経歴が「秒速」の貴樹と似ているのははっきり言ってうれしくありません。あれは自分に悲惨な境遇をアニメにして見せられているというトラウマモノであり、未だに貴樹をメインにした1話・3話は何かの節目に見る以外は封印状態になってます。(DVD持ってますが全編まともに見るのはリバイバル上映くらいしかないわけで…)
だからこそ好き嫌いに関わらず自分の最も大事な新海アニメでもあるんですが…
アバター
2017/10/26 19:09
新海アニメ、ほんとイイですよね^^  ただ 星を追う子供 だけは好きになれませんでした::

秒速・・は、若い頃に俺も似たような体験してます。 貴樹が自分と重なる部分ありますよ(^_^;)
アバター
2017/10/26 19:02
とり合絵図様へ…自分も新海アニメは宮崎アニメと同列してほしくないんですよね(苦笑)
だって宮崎アニメは絵が躍動する「動」の世界なのに対して、新海アニメは場の空気を重視する「静」の世界と真逆なんですもん。
実際に新海アニメで宮崎アニメのオマージュをやった「星を追う子ども」は両者の特性がぶつかり合って非常にカオスでひどいあり様だったんですよね。(この作品が一番人気がない。内容のテーマは最も重いので非常に残念…)
宮崎駿はアニメを様々な世代に押し広げた功労者の一人なのには違いないのですが、無理やり後継者に位置付けるのは新海誠に関わらずどのアニメ作家さんに対しても失礼極まりないことだとですし、それをやってしま他末路が今のジブリの有様だと思うんですよね…(特に日テレが宮崎アニメの後継者と無理やりよいしょしてる細田守なんかはジブリによる被害者の代表格ですからね…)

新海アニメについては「君の名は。」異常なまでに注目されましたが監督の言動からしてみても今回意図的に客受けする人寄せパンダとして作ってるみたいなので作風は変わりつつあっても本質は変わってないと思います。(「君の名は。」のその後は一貫してどうなるかわからないと監督が一貫してるだけに…)自分としては次回作こそ好き勝手やりだすと思うので新海監督の評価って現状保留って感じです。
アバター
2017/10/26 17:58
新海さんほど著しく評価が変わってしまった監督も珍しいような。
(君の名はでブレイク前)
宮崎駿氏の後は誰だ?的な話題で、押井守(どうみても作風が違う)庵野秀明(一番近いカモ)
宮崎吾郎(私は好きです)、米林宏昌 等々で新海さんの話題になるとかなり罵声が、、、。

ネット民の人たちのいろいろ青春の苦い思い出と重なるからかもしれないですね。。。




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