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つくしのつれづれノート


決定!大河ドラマ「明智光秀」


再来年2020年の大河が明智光秀を題材にすることが正式に決まったようです。

タイトルは「麒麟がくる」で主演の光秀役は長谷川博己。
ああ、「シン・ゴジラ」の主人公・矢口官房副長官の人か…

実は大河で明智光秀を主人公にするという話はこれまで何度も検討されてきたことであり、「軍師官兵衛」(14年)の製作発表が決まる直前にもジャニーズの二宮を主演で明智光秀を検討してるなんて未確認ニュースがあったくらいなので、もしかしたら大河ドラマの隠し玉としてこれまでこれまでずっと温存してきたのかもしれませんね。
正式発表される前日にも同様のニュースがあったのですが、正直「軍師官兵衛」の一件でてっきりまたガセネタだと思っていました。
そういえば京都の福知山市や亀岡市などの光秀縁の自治体が光秀主役の大河ドラマ誘致を積極的に運動してるのは知ってたけどそれがついに実現するわけなんだなあ…

ちなみに主役とまでは行かないけれども準主役級で扱われた大河としては
73年「国盗り物語」(近藤正臣)
96年「秀吉」(村上弘明)
なんかがあります。前者は斎藤道三(平幹二郎)・織田信長(高橋英樹)に並ぶ第三の主役であり、後者は原作に信長と光秀の関係を題材にした「鬼と人と」という堺屋太一の小説を組み込んでる為準主役として存在感を表します。


…で
今更ながらの明智光秀の概要
天下人三傑の織田信長の四天王(柴田勝家・丹羽長秀・滝川一益・明智光秀のこと。これに光秀を滅ぼした羽柴(豊臣)秀吉を入れて五大将とする場合がある。)に数えられる重臣でありながら、本能寺の変で不意打ち同然で主君信長を攻め殺した日本史上最大の謀反人とされている人物です。

さりながら、意外にもその実像は判らないことが多い謎に包まれた人物だったりします。
・よく言われる清和源氏土岐氏の一族といわれる出自も前半生が不明。
・旧時代を尊ぶ保守主義と言われているが実は信長をコピーしたような合理主義者だった?(最新技術の鉄砲の運用が織田家臣団中抜群であり、仏教勢力弾圧に大変積極的だった。)
・本能寺を起こした光秀が織田信長に最も信頼された家臣だった。(戦場で絶体絶命になった光秀を信長自らが軍を率いて傷を負いながら救出したり、光秀が安土城周辺に最も多くの所領をもらう家臣だったということなどから)
…と資料からは一般イメージとは正反対の光秀像が垣間見れるということです。


そして光秀の代名詞たる本能寺の変
その動機が不明という日本史上最大のミステリーに数えられるこの大事件として、これまで多くの作品で様々な動機説が提唱されてきました。
ポピュラーないじめ怨恨説から野望説・リストラ恐怖説・黒幕が手を引いた光秀ヒットマン説(黒幕候補に朝廷・足利義昭・徳川家康・豊臣秀吉…)…果ては過労によるノイローゼ説なんてものまであります。
(近年最有力視される四国説についてはまた別個に記事にするつもりでいます。)


そんな光秀自身の評価も時代とともに変化
主君殺しの逆賊というイメージも時代が下るにつれて様々な解釈で人間光秀像探るようになり、近年は気難しい上司・信長の下で働く苦労人・光秀という構図が受けている為か、歴史人物として人気が高まっているということです。(以前放送された人気偉人ランキングで100以内にランキングされてました。)
なんとなくこのタイミングでの光秀大河は
ストレス大国ニッポンの象徴なのかもしれませんね…
(自分もそうなのですが、病んでるなあニッポン。)




大河のジャンルとしては秀吉を主流にした「太閤記」ジャンルの変則版と言えるのでしょうが、これまでの大河では
80年「おんな太閤記」
02年「利家とまつ」
06年「功名が辻」
14年「軍師官兵衛」
のような女性視点や秀吉の同僚部下の視点からの太閤記というのが多かったのですが(ちなみに73年「国盗り物語」や92年「信長KING OF ZIPANGU」のような信長を主体にした大河は非常に少なく大半が秀吉とセットになっている有様)、
滅ぼされる敵側の視点から見た「太閤記」裏バージョンというのはある意味再来年の「麒麟がくる」が初めてかもしれませんね。




兎にも角にも
わたし気になります!

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2018/04/19 23:34
明智光秀って意外な素材ですね。
驚きました!
いろんな説がある中、本能寺の変をどう描くのか楽しみですね。




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