Nicotto Town


つくしのつれづれノート


南東北旅行で攻略したお城

先々週の旅行した山形・宮城・福島三県で巡ったお城の数は全部で6城。

100名城5城と続100名城2城になります。
ちなみに城の名前の前に売られた番号は今回の旅で行った順番です。



100名城
・②山形城(山形県)…出羽57万石の戦国大名・最上義光(足利将軍家最有力氏族・斯波氏の一族にして伊達政宗の叔父)の居城。城門以外の大半は石垣ではなく土盛りの城ながら義光存命時の最盛期の山形城は全国でも五本の指に入る広さを誇る巨大な城だったが、義光死後のお家騒動で最上氏が改易された後旧最上領は分割されてしまったため城の維持ができなくなり幕末には縮小荒廃の一途をたどったそうだ。(山形城に最後に定着した大名水野氏の石高が5万石…)
とは言いながらも二の丸の輪郭はきれいに残っており、現在城門の復元や維新後に埋め立てられた本丸の堀の発掘などの整備が盛んに行われている。

・③仙台城(宮城県)…通称青葉城。東北を代表する戦国大名・伊達政宗が関ヶ原戦役後に築いた仙台藩62万石の府城。戦乱の世が収束に向かってるにもかかわらず急峻で断崖絶壁の上に築かれた巨大かつ堅固な山城であり、それがために幕府に散々警戒されたとか。(しかも政宗死後あまりに不便なため麓に二の丸・三の丸を作って殿様自身が移り住む有様…)
本丸からは海も含めて東北最大都市仙台を一望することができまさに絶景。
今回の旅では仙台城他伊達家の資料を展示する二の丸の仙台市博物館や仙台駅前でやってた「君の名は。」の新海誠展を見るなど仙台市街を大分歩き回っているのだが博物館の展示内容が昔と変わっていたり、仙台市街が外人街の様相になってたなど残念なことが多かった。
次回行くことがあるなら伊達政宗の墓所である瑞鳳殿へ行きたい。

・④多賀城(宮城県)…朝廷が蝦夷を征伐する拠点と築かれた古代城柵であり奈良・平安時代の東北における政治・軍事・文化の一大拠点だった施設。(多賀城に匹敵する同時代の施設が九州の太宰府である。)
古代から中世に移る過程で荒廃が進み南北朝動乱初期に南朝勢力が拠点を伊達・相馬方面へ移転したことで消滅したらしい。
多賀城最寄りの駅・国府多賀城駅前に多賀城跡から発掘された膨大な資料を展示する東北歴史博物館があるのだが、今回は時間の関係で行くことができなかった。(100名城スタンプは国府多賀城駅内で終日ゲットできるので問題なし。一応東北歴史博物館も行ったことはある。)

・⑥二本松城(福島県)…最上義光様足利将軍家の分家畠山氏(二本松氏)が築いた山城で伊達政宗に滅ぼされた後城主を伊達・上杉・蒲生と転々とした後江戸初期に入府した丹羽光重(織田信長重臣・丹羽長秀の孫)の一族が幕末まで続く。
本丸の総石垣の他大手門があった麓もかなり急峻な山城であり、戦国時代末の伊達政宗の猛攻や戊辰戦争の二本松少年隊の悲劇など凄惨な戦歴が豊富。

・⑦会津若松城(福島県)…通称鶴ヶ城。戊辰戦争の激戦となった会津戦争の舞台として有名。
原因は会津藩祖・保科正之(幕府の最高権力者に上り詰めた二代将軍・徳川秀忠の御落胤)に始まる会津松平家の「徳川幕府絶対守護」の家訓でを守って明治維新の礎になる勤王派を徹底弾圧したのがっ原因だが、
会津戦争で新政府軍が散々新式大砲で砲撃したのにも関わらず、城は籠城側が降伏するまで敵を寄せ付けなかった堅城だった。(天守も砲撃で穴ぼこだらけだったが健在。城が健在にも関わらず砲撃で城下が炎上する様を落城と間違えて集団自決した白虎隊に悲劇はあまりにも有名。)
外観復元された5重の天守(近年、オリジナルの赤瓦に吹き替えられた。ちなみに会津松平家入府以前は7重と幕末及び現在の物よりでかかったという…)他各櫓や長屋の復元や現存建物の移築復元などの整備が進められ見ごたえは抜群!




続100名城
・①米沢城(山形県)…江戸時代における上杉家の居城。元は伊達政宗の居城だが秀吉によって宮城に国替えの後直江兼続が治める上杉の支城となり(当時の上杉の本城)は会津若松城、関ヶ原敗戦による衰退によって上杉家の本城となった。
城跡は現在上杉神社となっており境内の宝物館では米沢藩主家祖・上杉謙信や直江兼続の甲冑をはじめとした上杉家ゆかりの品々がまとまって展示されている(出自がはっきりした戦国時代の鎧の明確な進化過程を一望できるため全国的にも非常に貴重。)
米沢城周辺には明治に上杉家が住んでいた邸宅や上杉博物館・謙信に始まる米沢上杉家の墓所・米沢牛(w)など見どころが満載!米沢では江戸後期の名君上杉鷹山を筆頭に上杉謙信・上杉景勝・直江兼続が神聖視されているが、
久々に訪れた米沢は大河ドラマ「天地人」(09年)の影響の為か露骨なまでの直江兼続によるPRのゴリ押しが半端なかったwww(関ヶ原後敗戦の戦犯として長らくタブー視された直江兼続を再評価したのが他ならぬ上杉鷹山なのだが…)
ちなみに米沢城、私ミカサの続100名城攻略第1号。

・⑤白石城(宮城県)…伊達政宗の重臣・片倉小十郎の城であり、江戸時代の一国一城令において幕府から見たら陪臣の立場にも関わらず城の存在を公認された稀有な例として有名。(景綱をはじめとする片倉小十郎代々の存在が幕府でどれだけ重要視されていたかを物語っている。)
幕末の戊辰戦争東北線戦において会津藩を擁護する奥羽列藩同盟の事実上の首都として機能した。
本丸の保存状態が非常に良好であり現在天守閣(公式には大櫓)や城門が復元されている見事なお城なのだが、旅では白石城麓に流れる沢端川(白石城外郭として機能した水路と思われる)の梅花藻が咲き乱れアユ(もしくはウグイ)の群れが泳ぐ様に見とれて城以上に入り浸る始末だったわけでwww






こんな感じです。
今現在のスコアとしては
・100名城攻略
 (旧スタンプ帳)…41
 (新スタンプ帳)…28
・続100名城攻略…2
…となります。
続100名城については秘境に位置するものがあまりに多いため、関東甲信地方を除いては完全制覇は目指さずに100名城攻略などの余興としてやっていこうと思います。
今回は南東北の100名城の中で唯一白河の小峯城だけはルートから外れていたためことができませんでした。白河小峯城については鎌倉から原付で一日で走れる射程圏内に収まっているため、小規模の原付旅行で攻略してみたいと思っています。



アバター
2018/07/09 10:26
仙台城って有名な青葉城ですね。
東北の旅もお城めぐりを加えると旅情豊かになりますね。
アバター
2018/06/30 18:45
うさた様へ…コメント感謝です(^_^) 
自分も丸岡城・姫路城へ行ったことないんですよね。鎌倉からじゃ遠すぎる…
しかし出張の傍ら各地方のお城へ出向けるっていうのは羨ましいですね(^_^)
アバター
2018/06/30 14:52
私は現存十二天守制覇を目指しています.
残ってるのは丸岡城と姫路城.
出張なんかのついでに行くのでなかなかチャンスがないです.




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.