Nicotto Town


つくしのつれづれノート


宇宙戦艦ヤマト2202最終第7章を観に行きました


 先日封切られたヤマト2202の最後の先行上映をその日のうちに観に行きました。

一昨年の春先から2年がかりで随時公開されていたヤマトの先行上映もこれで最後。
最終第7章はヤマトと白色彗星との最終決戦。
宇宙を滅ぼそうとする強大な白色彗星の猛攻に多くの仲間が斃れる壮絶な戦いの末にヤマトが辿りついた運命とは…!?
※一応只今テレビで深夜ひっそり放送されてる代物なのでなるべくネタバレしないように記事を書いてるつもりです。

絶望的なまでの壮絶なラスト故にシリーズ最高傑作と謳われる「さらば宇宙戦艦ヤマト」及び「宇宙戦艦ヤマト2」のリメイクということで、ネタバレしたら台無しになる名作故にまんまリメイクが絶対不可能な本作だったのですが、
結果としては制作サイドの大人の事情を盛り込んだ非常に強引な展開でなんとかオチが付いたという印象でした。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」から40年、あらゆる予想を覆し真実のラストへ―」
なんてPRしてましたが
旧作のリメイクをしつつシリーズ続行でさらに儲けたいという制作側の思惑的にはある程度結末を予想してた人は多かったように思います。
よくも悪くも「宇宙戦艦ヤマト」旧シリーズの再来というイメージでした。


リアルSF路線と徹底した伏線で続きが気になる連続活劇同然に中毒状態になった2199のファンからしてみたら2202は対極にあるハチャメチャでデタラメな展開で耐え難い代物ではあったのですが、オリジナルを踏襲した主要ヤマトクルーの大量戦死によるお涙頂戴展開は身を切られるような思いで涙腺崩壊状態でした。(旧シリーズ以上に2199シリーズのキャラクターに思い入れが強かったため余計見ててきつかったです。特に2199ベストカップルのサブちゃんこと加藤三郎を殺し原田真琴を未亡人にしてしまったのは仕様がないとはいえ序盤からメッチャきつかった…)
ただ初代のリメイクであるためにどれだけ新要素新展開を盛り込んでも絶対にラストは変えることができない為終盤予定調和で尻すぼみになった2199に比べれば2202の最終決戦は盛り上げ方としてはかなり頑張った方なのかもしれません。
まあ最終回に相当するラストの10~20分がメッセージ性の強い内容とはいえものすごくダラダラしていましたが…
ちなみにエンドクレジットのヤマトの帰還シーンは紅白の小林幸子や美川憲一を彷彿させるゴージャス演出でしたwww




兎にも角にもこれでヤマト2202もめでたく終了しました。
改めて2202全体を振り返ってみて思うのは
きな臭い戦争ジャンルと2199で築き上げたたくさんの要素やキャラクターを使い捨て状態の連続で反感の嵐でした。
まあ原作である「さらば」「2」で主要メンバーの多くが戦死してるのでその踏襲は仕方ないのですが、
2202は戦死したキャラ以上に最終的に生き残こるキャラの使い捨てぶりがあまりにもひどく相当腹を立てています。
その代表格が斉藤始の関係人物であるはずの劇場版2199「星をめぐる方舟」のメインヒロイン・桐生美影
父親が斉藤始の上官で家族ぐるみで懇意にして斉藤とは兄妹同然の関係を匂わせる設定だったので、「さらば宇宙戦艦ヤマト」をリメイクする際には作中の花形と言える斉藤の人物像を掘り下げるのに欠かせないキーマンとして斉藤・桐生の絡みを2202で一番期待してたのですが(2202を見にいった当初の動機がコレ)、
結果として桐生は序盤で2202から排除されて斉藤との絡みはバッサリ切られる有様…
結局2202の斉藤は終盤の土壇場であからさまな後付けで相棒との恋愛要素や死亡フラグを立てる強引な展開でいろんな意味で犬死した印象があります。(他のキャラも土壇場での後付け設定無理やり辻褄合わせた強引な展開が多かった…)
ハッキリ言って「さらば」のリメイクは斉藤をいかに華々しく散らせるかが重要だと思ってたのでこの展開は正直中指建てるレベルで反感を感じています。

まあ元々2199に続編は要らないという立場なので2202の製作発表の段階から不安がそれでも旧シリーズ最高傑作と謳われた「さらば」のリメイクということで「万が一つの望みをかけて」ずっと観に行ってたんですがものの見事に裏切られました。
早々と切っておけばよかったのですが、最初の先行上映でパンフレットを購入してしまった乗り掛かった舟だったためズルズルと最後までパンフをコンプリートする消化イベントとして観に行く結果に…
ナントカ全部観に行くことができましたが本当に大変だった…不毛だ…

とは言いながらもデタラメまでに大迫力の戦闘シーンや2199序盤で斬られ役だった地球艦隊の旧式戦闘艦(改良型だけど)が序盤から最後まで登場活躍してるなど個人的に良かった点はありましたが…

ただはっきり言えることは
「宇宙戦艦ヤマト2199」の続編はこれ以上見たくないです。
2202の上にさらに続編をダラダラ作れば作る程2199が汚れていく…
旧シリーズでさえ「2」で「さらば」の生存エンドを作ってダラダラ続けたことに対して賛否両論になってるし…
(2202もこれ以上の続編は不要と言わんばかりに今回の7章に「ヤマトよ永遠に」「完結編」のネタを相当盛り込んでたように感じるわけで…)
少なくともこれ以上2199の続編を映画館で見ようとは思いません。
そんな感じです。




さて最後に今回2202における私ミカサ最大の疑問について…
今回の2202は上記の通りパンフレットのコンプの為の消化イベントとして先行上映を欠かさず観に行ったわけですが、
2199の時にコンプリートしたパンフを収納できる専用ケースの販売は今回の2202でもあるのでしょうか?
一昨日横浜の映画館で観に行った時にはパンフ以外グッズもまともに出そろってる感じじゃなくて不明だったので…
もしあるなら再び映画館へ出向いて収納ケースを購入したいので誰か知ってる人がいたらぜひ教えてほしいです。

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2019/03/08 20:15
(冗談半分で聞いてください)
やはり「宇宙戦艦ヤマト」として作るとイイも悪いも日本や地球の命運をかけた
大和(ヤマト)と云う重い話にしなければ為らなくなる宿命です。

ですから、再度スタートレックのような話
古代と森雪などの船員の宇宙冒険の話にするならば、大和の看板はいったん下ろして、
サイドストーリー的に「宇宙観測船しらせ」(もちろん違う名前でいいですが)に乗組員が
左遷とかとかいうようなノリで
制作して遊んでみても良かった気がします。すいません。毎度適当。許してください。
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2019/03/05 19:46
saki様へ…自分はsakiさんの考え方とは真逆でダラダラ続けて儲けたい旧シリーズの悪弊だけを受け継いでいるように見えて悪印象って感じでした。
原作をベースにしながらもSF要素を徹底しつつすでに知り尽くされてるストーリーを新要素の追加により張り巡らした伏線で次回へ惹きつけ新鮮なものにした初代リメイクの2199とは真逆で、
2202はデタラメに迫力はあるんですが原作「さらば」「2」の名場面リメイク集を単に繋げそこでできた矛盾を後付け設定で無理やり推し進めた感じであり、そこに主要キャラクター殺してお涙頂戴という感じなため、旧シリーズの悪弊を焼き直しした二番煎じって印象であり、
物語の質としては原作「さらば宇宙戦艦ヤマト」天と地ほどの差があるといわざるを得ません。


私ミカサは2199の熱狂的ファンなため旧シリーズのような2199の続編シリーズ化はの反対の立場ということを投じニコッとの記事でも散々書いたのですが、それでもシリーズ最高傑作の「さらば」のリメイクできっぱりと終わらせられるならと期待して2202の先行上映をずっとに行ったわけですが大失敗の徒労になりました。どんなに頑張って見続けても2199の時のワクワク感が全くないんですよね…
心を鬼にして2199時の考え方で一貫して見ない方がよかったと後悔してます。(そんなことは先行上映再初期の段階から理解してましたが、一度行くと最後までズルズル引きずられますね…)

2199に始まるリメイクヤマトシリーズのメインターゲットは旧シリーズをリアルタイムであるため、今後の続編も旧シリーズの続編リメイクをダラダラ続けるつもりなんだろうと思われ、
そんのものをこれ以上お金を払ってまでしてみたいとは思いません。
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2019/03/04 23:53
う〜ん…
もう、全然わからない代物になってしまった感があります。
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2019/03/03 17:28
とり合絵図様へ…いえ、自分も「さらば宇宙戦艦ヤマト」の作風は戦争映画ジャンルにとらえているため、とり合絵図さんのおっしゃることはよくわかります。
特に今回のリメイク作の2202はその戦争映画ジャンルや作中の軍事色が余計濃い感じなので二年間見続けて終始その手の息苦しいものを感じてました。

自分にとっての「宇宙戦艦ヤマト」はヤマト一隻で宇宙を冒険旅する和製「スタートレック」と次々襲い来るピンチからの大逆転の痛快連続活劇の印象が強く(前作2199は「スタートレック」のような生活面も含めたリアルなSF描写と伏線を張り巡らし常に続きをワクワクドキドキしながら期待しちゃう連続活劇の要素が色濃く出ていたためすごく面白かったです。)、終止軍事色一点張りの戦争ジャンルとしてのヤマトを2クールのテレビシリーズで延々と見続けるのはキツイものがあります。
原作の「さらば宇宙戦艦ヤマト」のような長編映画1本で見るくらいがちょうどいいのかもしれませんね。
百歩譲ってテレビシリーズもこれで完結というつもりならそれで一貫してもいいのでしょうが、
今回の2202も「さらば」のテレビ版「2」のようにダラダラ続編で儲けたいという思惑が見え見えの結末だったためものすごく失望してるところがあります。(まあ2202の製作発表の段階でこの展開は予想してましたが…)
今回の2202でせっかく手堅く構築した2199の要素の多くが台無しになってしまったため、今後続編ができても全く見ないとは言わなくともこれまでのようにお金を払ってまで見たいとは思いませんね。
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2019/03/03 16:46
「宇宙戦艦ヤマト」はスペースファンタジーとしてまとまり良く話としては成功。
しかし戦争映画として眺めると、「ガミラスを滅ぼしてヤマト万歳」ではメッセージ的にマズイ!という
制作サイドの後ろめたさがあったのか。(みかささん昔の記事で指摘していたかも)

「さらば宇宙戦艦ヤマト」では戦争の悲惨さも描いておかねば!とハッスルして
戦闘や人の死を沢山描いてその面では戦争の側面を伝えた感はありますが、
宇宙戦艦ヤマトの一番の売りである宇宙ロマンが完全に消しとび
只の戦争映画にしてしまった感じが否めないです。
当時、そこが残念だな~と思いながら観ていました。

みかさんの記事とは関係ないような私見をつづってしまい、すいませんm(__)m
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2019/03/03 07:27
ゆりか様へ…コメありがとうございます。
ヤマトを見るならやっぱり1番最初のやつ(一番最初のテレビシリーズかそのリメイクである「宇宙戦艦ヤマト2199」)を見てからその続編の好きな奴を見るのがじぶんの一番好きな味方ですね。
まあ最初のやつはもう40年以上前のアニメなので世代間ギャップで見づらいところもあるためリメイク版の2199なんかで最初のヤマトを体感してもいいかもしれません。(私ミカサはどちらかというと「宇宙戦艦ヤマト」シリーズのファンというよりリメイク版2199のファンという立場。先行上映・劇場版を見に映画館へ欠かさず足を運び、ニコッとの記事でも2199の記事を相当数描いてる為思い入れはかなり強いです。)

正直旧シリーズについてはテレビシリーズよりも圧倒的に映画が面白いです。ヤマトはしつこくシリーズ化されたため続編ができるたびに陳腐化してる印象がありながら、映画についてはどんなに内容が下らなくとも土壇場でのどんでん返しや泣き落としに涙腺崩壊などジャンル的に苦手な人間が見てもあっという間に惹き込まれるエンターテイメントのお手本・教科書ともいえる面白さがあります。

私ミカサ自身元々は「宇宙戦艦ヤマト」のようなSFジャンルは苦手なのですが旧シリーズの映画だけはちょろと見始めたら最後まで目が離せないとこまで引き込まれた感覚は未だに忘れられません。

ちなみに今回の「宇宙戦艦ヤマト2202」は記事にも書きましたが旧シリーズの劇場二作目「さらば宇宙戦艦ヤマト」のリメイクなんですがどっちが面白いかと聞かれたら迷わず圧倒的に原作の「さらば」が面白いと言わざるを得ません。
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2019/03/03 06:34
おはようございます、みかささん。

宇宙戦艦ヤマトシリーズは一度も観てないので、全然わからないのですが。
みかささんの、作品に対する思い入れは伝わってきました^^
シリーズがたくさんあるようですね。
みかささん的には、初めて見るならどのタイトルが一番お勧めなのでしょうか?




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