Nicotto Town


つくしのつれづれノート


コスプレ in 小田原


先月末に小田原城に行ってきました。

とりあえず小田原城の概要
以前にも書いてるのでよかったどうぞ
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1032798&aid=55657921


小田原城は戦国大名北条氏の本城であり(といっても本拠になったのは2代北条氏綱からで初代北条早雲は生涯伊豆の韮山城を居城にしていた。)
北条氏が関東の覇者として発展するとともに城の規模もどんどん拡張され、豊臣秀吉の小田原征伐の際にはその巨大な城にさらに現在の小田原市街地がすっぽりと収まる規模の惣溝を構えた戦国時代最大の城となっていました。(後に秀吉が築いた大坂城の惣溝よりでかい。)
北条氏の滅亡後関東に入府した徳川家康の勢力下になり石垣天守を備えた近世城郭となるわけですが最盛期の城の半分ほどに縮小して現在の形になったようです。


天守閣は現存する図面ひな型模型を元に鉄筋コンクリートで外観復元された3層4階の天守(ただしオリジナルにはなかった高欄が設けてある。)で今一つパッとしなかった天守台も含めたその高さが27,7mもあり、
広島城(26,6m)
福山城(26,3m)
会津若松城(25,1m)
といった日本有数の5層天守よりもでかかったりするからオドロキ。(現在日本にある天守7位)
子供の頃から数えきれないほど行ってるありふれた存在だっただけにそんなすごいものだとは全く思ってなかったよ…

ちなみに小田原城の本丸はかつて動物園としても機能しておりかつてはゾウやライオンが飼育されていました。(どちらも飼育員を殺した経験あり)ライオンはともかくゾウは10年前まで存命だったので今もよく覚えています。





…でここからが本題
今回小田原城で甲冑コスプレをしてきました。
甲冑コスプレは本丸城門の常盤木門の櫓内ですることができ、値段は500円(以前より料金アップしてる。それでも関東近隣の甲冑コスプレの料金にと比較して破格に安い。)
ぶっちゃけ私ミカサは小田原城に行くたびに毎度やってる感じなんで今更って感じなわけですが…
ただ今回は自前で刀・地下足袋・草鞋などを持参してきました。
草鞋や地下足袋は以前か各甲冑コスプレができる場所へ持って行ってるのですが、刀を持参するのは今回が初めて。
実は最近の小田原城は甲冑コスプレで長刀を貸してくれないんですよね…(脇差のみ)
刀は近年鎌倉をはじめとした観光地で格安で販売されるようになった竹光であり、つくりは結構いい加減ですが写真写りとしては遜色ない代物で(大河ドラマでのエキストラで持たされたエキストラ用の竹光もプラスチック部品を使ったりしてる為どっこいどっこい。)、この竹光に100円ショップで売ってる革製のキーホルダーをアタッチメントで組み合わせた太刀として佩ける状態にして持っていきました。
なお私ミカサは通常小田原城へは自転車や原付に乗って行くのが常なのですが、刀のような長物を持ちながら走るのは危険極まりなく、程度の悪い竹光とはいえ見た目が物騒でむき出しのままだとおまわりさんに捕まりそうなので今回は竹光を刀袋に収納して電車で小田原に向かいました。
大小刀を帯びれると同じ甲冑コスプレでも全然違いますね。

なおマイ草鞋も以前のガチな草鞋からビニールテープ製の草鞋に代わりました。ガチな奴は藁の破片がボロボロ落ちるので各所で迷惑話かけ申し訳なかったんですよね…(どこの施設でも足袋や草鞋を持参してまで甲冑コスプレ氏に来る人が他にいない為、とがめられるどころかノリで喜ばれることが多かったが…)

これらの持参小道具のノウハウは昔大河ドラマのエキストラをやってた経験で得たものばかりです。(でなければビニールテープ製の草鞋のなんて知るはずがないわけで…)

ちなみに小田原城で貸してくれる甲冑の質は以前よりだいぶ下がってますね…
メインの胴は以前のままですが籠手と脛当ての鉄片が革製になり(マジックテープで固定)、兜の前立てが随分いい加減なものになった気がします。
これは着付けのしやすさと壊れた時の対応を考えてのことなんでしょうが…
まあ時代劇なんかも所詮は見せかけの世界なのでらしく見える脛当てや籠手なんかはあまり不満がないですが(大河エキストラでやった時に地下足袋がうまく履けず、結果どうせ見えなくなるからとガムテープで脛をぐるぐる巻きにして脛当てを付けたこともありました。)、さすがにいかにも素人の手作りに見える兜の前立てはアウトだなと思いました。あれならない方がいい…



なお小田原から帰る途中お菓子のういろうの元祖と呼ばれる外郎家のういろうを買って帰りました。小田原城よりも派手な天守風の店舗には毎度呆然としますが、これまで数えきれないほど小田原へ行っておきながらういろうの店に入るのは実は今回が初めて。
外郎家が本来お菓子屋ではなく薬売りだというのは非常に有名な話なんですが(外郎家はが家伝のお菓子のういろうを販売するのは明治になってから)、
まさか今もあの天守風の店の半分が薬局を兼ねてるとは思わなかったのでビックリ。
元祖である薬のういろうこと「透頂香」の値段があまりにもすさまじかったのにも腰を抜かしましたが…)
ちなみにお菓子のういろうはもっとも古くから存在する黒糖味の黒ういろうを購入しました。もちろんおいしかったですが黒糖自体が苦みやコクをともなう一癖も二癖もある代物なので好き嫌いは分かれるかもですね。
試食した印象だと他の色味のういろうの方が食べやすいですがそれだと元祖へ来た意味があまりない印象もあるため悩みますね。
なおお菓子のういろうについての起源については諸説あり、仮に外郎家のういろうが正真正銘の元祖であっても間違いなくお菓子のういろうの発祥が小田原でないのであしからず…(中国から亡命した外郎家が当初在住した九州博多もしくは後にお菓子のういろうを初めて披露した移住先の京都の二通りが正しいと言える。)





最後に関東でガチの甲冑着付けがしたい人は千葉県南端の館山城の博物館がおススメ。あそこは日曜日や祝日に足袋と草鞋を除くレプリカ甲冑を完全武装で着付け体験できます。料金は無料です。

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2019/03/21 23:49
ゆりか様へ…ちなみにガチの藁草履は昔自転車旅行で会津へ行った際に駅前のお土産屋さんで購入しました。
長いこと壁に掛けてあったのを甲冑コスプレの際に使ってました。
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2019/03/17 17:19
ゆりか様へ…小田原の自転車ツーリングは高校時代からママチャリでやってたものなわけで、自分の自転車乗りとしての原点なんですよね。自転車以外でも物心つく前から何十回レベル行ってるためさすがに小田原城オンリーだと飽きが来てる感じですwww(自転車等では大体各地のブックオフをはしごしながら往復するのが定番でしたwww)

天守が3層なのでステレオタイプにあまり大きく見えないんですよねww(お世辞にもカッコいいとは言えない…)本当は5層天守にしたかったそうですが幕府からNGが出たために4階建てだけど3層という遠慮したものに落ち着いたみたいです。(五層天守のひな型模型も存在します)
いまの小田原城は猿の檻だけが動物園の名残となっていますね。

コスプレ小道具のビニール草鞋についてはネットで購入しました。(ヤフオクとかAmazonとか)エキストラをやった際に小道具担当の方からその存在を聞いたことがあったので揃えました。
とはいっても佩楯などの膝鎧がないので足回りが寂しいです。だぶだぶズボンを袴に見せかけようとしたんですが微妙…
ネットで実物をそろえるか佩楯っぽく見えるものを作るもしくは袴をそろえるのもいいかもしれませんね。

ちなみに他に甲冑コスプレでお勧めなのは箱根仙石原の武士の里美術館で1500円とやや割高ですがレプリカや江戸時代の実物甲冑を着付け体験ができます。美術館のおかみさんがかなりサービスしてくれましたw

小田原のういろうは本当に初めてでした。いつもはテンポを眺めるだけでしたがゆりかさんの記事を見て一度は食べてみようと思っていきました(^_^)薬のういろうはともかくお菓子のういろうはかなり手ごろな値段でお土産にはもってこいって感じでした。
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2019/03/17 15:52
こんにちは、みかささん。

小田原城に行かれたのですか^^
私も3回くらい行っている気がします。
みかささんは、いつもは自転車でも行ってるのですか?
小田原城が自転車距離って羨ましいですね~♪

小田原の天守が、そんなに高かったとは。
動物園があったことにも驚きです。
私が行った時は、移動動物園?みたいな小動物と触れ合える催しがやっていた気がします。
昔はゾウやライオンなど、大型動物もいたのですね。

本格的な甲冑コスプレ、素敵ですね!
私は一度もコスプレしたことがないのですが、甲冑の着方や構造を学ぶために、ぜひとも一度は挑戦してみたいです(*^^*)
館山城の博物館がお勧めなのですか。今度行ってみたいです。

マイ草履や刀まであるなんて…!
ガチの草履は、ご自身で作ったとか?どこかで売ってるのでしょうか??
私もそんな方が来たら、喜んじゃいますね~vv
ビニールテープ製の草履があることにも驚きです。

ういろうのお店にも行かれたのですね。
私もお店の方に一番古いのを聞いて、黒糖ういろうを買いました。
独特の味でしたが、黒糖自体が好きなので、美味しかったです^^

みかささんの日記を読むと、また小田原城に行きたくなりますね(*^-^)
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2019/03/17 01:04
saki様へ…小田原城の復元は二の丸周辺までを構想してるみたいです。
さすがにその構想のすべてを実現が不可能に近いのでしょうが毎度小田原城に行くと復元整備のための土地収用がかなり進んでる印象も見受けられるため、二の丸御殿周辺埋め立てられた水堀や土塁なんかは数十年スパンで復元は実現するのではと思います。
さすがに御殿などの建造物の復元は無理かと…
とはいえ現状の復元整備の力の入れようは熊本城に次いで勢いがあるように感じますね。

ういろうについては記事を書く際に改めて調べたのですが、薬のういろうこと「透頂香」のレシピが戦国時代から変わらない為材料の確保が年々厳しくなって大量生産できないうえに伝統薬でありながられっきとした薬品ということで薬剤師との相談が必要らしいです。
効能は「胃痛、腹痛、眩暈,雀乱、食物中毒、悪心嘔吐、鬱気、痢寫,暈船車、痰咳、中寒、中暑、心悸亢進、滋養補血、胸悶、開胃、整腸、牙痛」などと万能薬みたいな感じですが現在では口中清涼・消臭等に使用する感じの代物みたいで、
形状や原料的に仁丹の類みたいですね。値段としては5000円で728粒とのこと(3000円。1000円のもあるみたいですがコストがさらにかかるとのこと。)
仁丹に比べて割高です。
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2019/03/17 00:18
とり合絵図様へ…地元贔屓な人間なので神奈川の戦国大名北条氏をプッシュはしてますが、実は一番好きな戦国大名は中国の覇者・毛利元就だったりしますwww(北条氏の行政能力は戦国トップとはよく言われてますけどね)

まあ籠手や脛当てのマジックテープの固定は隠れてるため見た目重視なら気になりませんが(どちらかというと籠手脛当ての鉄片の排除の方がひどい…)、あの前立ては本当にひどかった…

神の化身を称する戦国大名もいっぱいいますよね(満開上人の生まれ変わりを自称した伊達政宗とか…秀吉なんか天皇の御落胤なんて罰当たりな主張してましたし…)
自称しただけの実績を残したなら言ったもん勝ちなんだとは思いますがwww

それにしてもこの手の歴史的観光名所のお土産ってどこも同じようなものばかりですよね。何十年と変わらずなので流石に飽きがくるところがありますね。

ちなみに戦国大名系のお土産で一番うれしいのは軍旗などの旗印です(^_^)
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2019/03/16 23:24
小田原市は、本当は小田原城を完全復元したいんだって
聞いたことがありますよ。絶対無理だけど。
刀を持っての旅は気が使われますね(๑・̑◡・̑๑)
お薬のういろうは、一見さんにはなかなか売ってくれないと
聞いたことがあるのですが、本当ですか?
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2019/03/16 22:27
追記)毘沙門天の生まれ変わりと称し小田原まで大軍で攻めて来る上杉謙信という
 (頭おかしい人、でも割と好きです)も居て戦国時代は面白いです。
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2019/03/16 22:16
北条大好きのみかささん!ブレないのがイイですね。

しかし、ゆゆしき自体。
>(マジックテープで固定)
いやいやいや、けしからんを超えて笑えます。

伊勢新九郎は馬の鞍とか武具とか創っていたと、司馬先生の本で読んだ気がします。
土産物なら、そういうモノを販売するとかやって欲しいと是非思います。
(この不景気にそんな工芸品買う奴はいませんね)

毎度、不埒なコメですいません。m(__)m





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