Nicotto Town


つくしのつれづれノート


「君の名は。」観てきました(リバイバル)


昨日下北沢の映画館で「君の名は。」を観てきました。
これは7月後半に封切られる新海アニメの新作「天気の子」の公開の為のPR企画として、新海アニメと縁の深い下北沢のショートシアター・トリウッドで「君の名は。」を含む過去の新海アニメ全7作をリバイバル上映してるわけです。
さらに数日前に「君の名は。」に先駆けてトリウッドで
「彼女と彼女の猫」(00年)
「ほしのこえ」(02年)
「秒速5センチメートル」(07年)
「言の葉の庭」(11年)
の短編4作を観てきています。
https://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=1032798&aid=67409654
なお、「君の名は。」を映画館で見るのはこれで4回目になります。
(このうち1回目は新海監督の舞台挨拶)
どんだけって感じですw




とりあえず以下は「君の名は。」の概要
1700万人以上を動員した空前絶後の大ヒット作なため今更ですが…

あらすじ
主人公は東京に住む瀧と奥飛騨の山村に住む三葉
住む所も素性もお互いに知らないはずの二人はある日突然人格が入れ替わってしまった!頻繁に起こる入れ替わり現象を前に二人はスマホの記録を介して協力して乗り切ろうとしてるうちに徐々に互いに惹かれあっていく…
しかし二人は絶対に出会うことのできない絶望的な壁で隔てられていることを思い知らされる。
それでも互いを求めあって必死でもがいていく瀧と三葉。
そして…
果たして二人は巡り合うことができるのか…
あなたは誰?
君の名は・・・?




感想を申してみるならば、
映画館で見なければ面白くない映画
この一言に尽きます。
内容自体はドラえもんなどのタイムマシンものでよくある時間改変ネタというありきたりなものであるうえに設定的に突っ込もうとおもえばキリがないというアラも目立つわけで…
(それでも「雲のむこう、約束の場所」や「星を追う子ども」の過去の新海アニメの新海アニメに比べればその手の無理な超展開がだいぶオブラートに包まれてはいえるが…新海アニメは短編作品に比べると長編はアラが目立って間延びしてる傾向があるためリバイバル上映ではスルーすることが多いです。)
実際「君の名は。」公開に先行して刊行されたノベライズ版を読んだ限りじゃ見に行くかどうかをかなり迷った程なわけで…
(それでもクライマックス後のエピローグにあたる従来の新海アニメの心情吐露中心の展開でのあの結末はそれまでの新海アニメで散々涙を吞んできただけにガッツポーズでしたが…)

しかし映画館で観たそれは把握していた微妙な内容を吹き飛ばす程の圧倒的な破壊力を誇ってましたね。
従来から新海節として定評があった精密作画による情景描写にRADWIMPSによる音楽を絶妙に組み合わせたミュージックビデオとして観ると
ノベライズと全く同じ内容なのに面白さがまるで別物
という感じでした。
「考えるな、感じろ…」
なんてかのブルース・リーの有名な言葉がありますが
の映画はのとやかくストーリーの理屈を考えるよりもただ流れに合わせて感じ取るブルース・リーの格言にピッタリな作品だと思いました。(どうせ新海監督もいつも通り「引き裂かれる僕と私の葛藤」のシチュエーションに持っていくためにあれ小難しい設定を付け足してる感じだろうし…)
初めて観た時ホントにビックリしましたよ…
後にDVD越しに何度も家で観てるんですが映画館で見たほどの感動は得られず、これだけは最高の音響と大スクリーンを備え画面だけに集中できる真っ暗な映画館で観なければダメな作品だと今回のリバイバル上映で観て改めて思います。
これまでこの作品を4度も映画館で観てる理由がここにあります。
昔大学で履修した映画論に関する授業で劇場スクリーンに合わせた画面作りに特化した作品はテレビやPCモニターなどの小さい画面越しではつまらないことがあるというのを聞いたことがありますが、「君の名は。」なんかはまさにその劇場作品に特化した作品なんだと思います。
この「君の名は。」に関しては今後も5回10回と上映イベントがある際に観に行くだろうと思います
でなければあの感動は伝わらないと思うわけです。
(ちなみに「君の名は。」とは別の理由同じく4回も映画館で観続ける新海アニメが「秒速5センチメートル」。これはDVDBOXを揃えているにも拘らず個人的にトラウマになってる内容が原因で家ではロクに観ないで上映イベントの旅に見に行ってるわけで…)

そんなわけで今夏久々に映画館で「君の名は。」を観てきたわけですが、客席数50席しかないショートシアタ―であるため自分が予約した席の前に長身の男の人が陣取ってために画面が今ひとつよく観えなかったためやや不満が残る結果となりました。(もっとよく考えて席予約しとけばよかった…)
今後新作「天気の子」が封切られればトリウッドと同じくPRイベントの一環でリバイバル上映される可能性が高いので、その際にまた5回目を観に行くつもりでいます。



…で、
新作の「天気の子」
果たしてどうなるでしょうね…
既に予告編が公開されてますが、キャラデザに田中将賀・音楽RADWIMPSなどぱっと見「君の名は。」のパート2みたいな印象しか受けないんですよね…
「君の名は。」自体が精密作画や音楽の絶妙な組み合わせで微妙な内容するという繊細なバランスの元で成り立っている作品なので類似作品を作って「君の名は。」ほど面白いものになるのか不安が大きいです。
(個人的には「秒速」や「言の葉」のようなリアル路線でしっくりくるハッピーエンドになる新海アニメが観たいわけで…

不安が残るものの
上映まで3ヶ月切った「天気の子」
楽しみです。

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2019/05/14 19:19

とり合絵図様へ…一応見て見たのですが、あまりにも長いので挫折してしまいました…(せめて文章ごしならば…)
根本的には「引き裂かれる男女」をこれまでとやってることは同じなんだとは思いますが、過去作との差別化の為に手を変え品を変えるためにそうとう様々な要素を詰め込んでるとは思ってます。
できればファンタジックなモノよりも日常生活を舞台にした生々しいものを今後は期待している感じです。
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2019/05/01 19:04
参考)いろんな評論家がいますが(既に知っていたらすいません。m(__)m)
youtubeに「信州読書会」の名義で「君の名は。」の評論を2つ3つアップしてる方がいます。
その方はこの作品に本気で感動したそうです。
西欧哲学に造詣が深い方でそちらの方面から掘り下げてます。(独学らしい)
理屈っぽいかもしれませんが、ここまで掘り下げる人もなかなか居ないと思いますので、
参考になるかもしれませんのでお知らせ致します。
https://www.youtube.com/watch?v=afwZDdzrCeI
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2019/05/01 16:35
とり合絵図様へ…間違いなくC展開でしょうね。
多分評論家は酷評するかもですけどC展開が客受けが良くて売れる展開なので一番無難ではあるんですけどね。(そして評論家が好む内容って大抵娯楽作としては失格の面白くないものばかりなので当てにならないですね。」

ちなみに初期作はほぼ必ずB展開であり(www)「君の名は。」前作の「言の葉の庭」がAから救いが見いだせるなんとなくハッピーエンド(?)的な展開でした。
個人的には初期作のようなえぐるようなせつない展開から「言の葉」のように救いが見いだせる状態に超展開抜きにスムーズに持って行ける展開を一番望んでいます。

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2019/05/01 15:19
A.若い頃の「消失感」の過程を描いてブン投げて終了。(心が痛い)
B.若い頃の「消失感」の過程を描いて、また歳とって振り返って終了。(もっと痛い)
C.「君の名は」は、若い頃の消失を何とか敗者復活戦させて、ある種ハッピーエンド?。(救済)

確かにCパターンですかね。(ざっくり)  映画評論家には叩かれそうな。




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