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ごま塩ニシン


脳活『為ブログ』304

  今月の読書会。
 石川達三の『生きている兵隊』が今月の読書会のテキスト本である。
昭和十年八月、石川達三は『蒼氓』という作品で第一回芥川賞をもらった。
蒼氓(そうぼう)は国民という意味で、ブラジルへの移民をテーマにした
作品である。太宰治は第一回芥川賞をもらいたくて選者の佐藤春夫に何回
も手紙を書いていたことが、最近になって発見され話題となった。

 太宰が選に漏れ、これが自殺の遠因になったのか、どうかは分からない。
どんな賞でも、もらえた人と貰えなかった人とでは確かに違いが出るだろう。
私のように何の賞も貰ったことのない人間には無縁だが、争う以上、勝者に
なるに越したことはない。だが、文学作品の賞は一般の賞とはちょっと違う。
なぜなら、文学作品は、読者の支持があれば、永遠に評価が続くからである。

 今の若者に石川作品と太宰作品、どちらが好きですかと質問すれば、どんな
評価をするだろうか非常に興味のあるところである。ズバリ言えば、私は太宰
が好きである。どこに魅力を感じるか、それは現代的な意識を扱っていると
いうことである。『斜陽』、『人間失格』、『走れメロス』などタイトルが
新鮮であり、愛、自虐、偽善、薬物、だらしなさ、借金など人間の負の側面
と、ただれたような貴族趣味に何とも言えない誘惑を感じてしまう。

 ところで、『生きている兵隊』は戦前、日本軍が中国に軍事進攻した際の
南京攻略までの兵隊の生態を描いている。南京で日本軍がどのような振舞を
したのか、詳しいことは不明だが、文学作品とは言え、兵隊がどのような行動
と意識をもって南京攻略に臨み、戦後、南京虐殺とまで言われた日本軍の一端
を知ることはできる。戦争はやるべきではない。命を粗末に扱って幸せはない。

アバター
2015/12/04 12:27
読んだ。本当は、怖い童話とか、読んでー。
アバター
2015/12/03 20:33
こんばんは!

今日は早くあがれました!

リアのお庭のバラとカニサボテンが、大きな蕾をつけています。
開くのを楽しみにしてるんですけれど、開きそうで開かないんです(^^;)
両方とも、白い大きな蕾です。
きれいに咲く日を楽しみに待っているんですけれど、残念ながら会えるのが早朝、夜と、普段は陽が落ちてからなんですよね(>_<)

今週も後半に入りました。
お休みを楽しみにがんばります♥



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