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ごま塩ニシン


脳活『為ブログ』345

  過剰の恐怖。
 今話題と言えば、原油安である。4月の電力自由化を前にして原油安の情勢は業者にとってラッキーかもしれない。今がチャンスですよ、とセールスポイントになる。だが、しっかり考えないと、フェイントをかけられることになる。そもそも安くなるということは需要と供給の関係において、供給過多ということだ。

 資本主義経済において供給過剰は命取りである。過剰による価格の下落は生産者の採算の悪化であり、利益の減少であり、企業倒産の原因になる。原油は世界的商品であり、原油こそが国家収入であるという国が窮地に陥ることになる。なぜ、こうなってきたのか。それは石油資源が70年くらいで枯渇すると言われていたのが、今や約150年くらいは採掘可能な石油資源が利用可能になったからだ。

 アメリカのシェール石油の増産である。アメリカは石油の輸入を減らして来年くらいから輸出に転じるという。イランも核開発を避け、原油の輸出に力をいれると言われている。ロシアやサウジアアラビア、コロンビアなどは原油の販売で国の財政収入を維持しているが、原油が安くなれば財政収入が減るので、簡単に原油の減産はできない。減産すると国の収入が減るからだ。

 世界的に原油が供給過剰になっているから、原油の先物価格は当然安い相場になっている。もう、解決策がないのだ。こんな例を想像してもらいたい。食料が過剰で余っているのに餓死する人が増えるという現象である。これと同じで原油をいくら増産しても売れない。売れても安値でしか商売できないので窮乏していく。あり余り現象は恐怖なのである。ちょうど、目標を失くしたネズミの大群が崖に向かって突進していくような状態になっていく。過剰現象を誰も止められない。

 誰かが、倒れるまで過剰競争は続く。『誰がために鐘が鳴る』ヘミングウエイの作品が今月の読書会の本であるが、原油産出国は誰のために増産を続けるのか?資本主義破滅への道にならないように祈るしかない。

アバター
2016/01/16 07:48
読んだ。心身共に、砂漠に、なりがりだ。1ミリの欲・野望は、必要だ、
元官僚の宇佐美 典也氏は、エネルギー問題を、超考えてるよ。

アバター
2016/01/15 14:10
そうなんや?
またまた勉強になるなぁ。
つか、あたしが知らな過ぎ?(⌒-⌒; )
テレビもニュースも新聞も見ないからな。

原油安が問題になってるんだね。
単純に安けりゃいいじゃん!
そういう話じゃないんだ?

色んなバランスがあるんだなぁ。
あたしも、もっと学習しないとですわ(⌒-⌒; )



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