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ごま塩ニシン


脳活日誌549号

   人生、二分の一論。
 一年を考えると、正月からお盆までが一年の前半のように思える。お盆を過ぎてから正月を迎える大晦日までが一年の後半である。昔は一年の支払いは盆と暮の年二回であった。醤油も米も味噌も、盆暮れの年二回払い。のんびりしていたものであった。陰暦から太陽暦に変わって、1週間単位で物事を考えるようになってから、子丑寅といった十二支の考え方は否定されるようになった。明治維新は庶民生活の西洋化を推進して、和風と言うものが廃れる契機となった。徳川慶喜が1867年に大政奉還をしてから約150年が経過したが、もう一度、日本とはどんな国だったのか、果たして明治維新は正当だったのか。長州藩の派閥が日本の政界を牛耳ってきたが、こうした偏った政治姿勢が正しいのかどうか、もう一度冷静に見つめ直すことも必要である。

 徳川時代ー明治維新ーポツダム宣言受諾ー戦後から今日まで。歴史の勉強は現代を見つめるための歴史観でなければならない。ところが、近代史ー現代史が深められないまま放置されている。ここに問題がある。明治以降の歴史はポツダム宣言受諾までが前半であり、戦後の復興から現代までが後半である。明治の富国強兵思想は敗戦で終焉したと考えるべきである。そして、戦後の混乱から今日までを後半として二大区分の違いをもっと精査して学ぶべきだろう。

 ところで、人の一生も前半と後半に分けて考えられはしないだろうか。前半は青春時代から抱く常識破壊の生き方である。前半は反発の人生。中年以降の世間常識を理解できるようになった後半の人生。このように区分した方が反省し易くなった。




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