Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌570号

   偉人たちの輩出時期。
 人類の精神史において偉人が出てくる時期が重なっているのは何か理由があるのだろうか。今、プラトンの『国家』(藤沢令夫訳・岩波文庫)を読んでいるが、プラトンの生没年は紀元前470~399年とされている。中国の孔子の生涯は紀元前551~479年とされている。インドの釈迦(本名はゴータマ・シッタルタ。釈迦族の生まれ)は紀元前463~383年あるいは紀元前560~480年頃とも言われている。

 今から約2500年ほど前から人類は国家とは何か、道徳とは何か、正義とは何か、幸せとは何か、自問自答してきた。プラトンも釈迦も孔子も、問題に対する自らの回答を持って為政者に問題提起してきたのである。ただし、これら三人の相互交流は残念ながらなかった。もし、実現していたら哲学の歴史が変わっていたかもしれない。定められた地域での説法に終わってしまったのが残念であった。しかし、偉人たちが説いた精神史の流れは現代にまで延々と伝えられている。やはり、真理は不滅だということである。

 今日の世界情勢はどうだろうか。交通が発達して世界中、どこへ行っても会議は開かれている。G7、G20だけでなく世界の首脳が集まって、毎年と言っていいくらいに会話をしているが、会議で得た結論が世界の秩序を大きく変革したという事態に遭遇していない。会議はつまるところ妥協である。譲らないといけない。それぞれが自国の利害を持ち寄って、口角泡を飛ばしても、結論が出てこなければ、議論した価値が消えてしまう。結論を出しても守らなければ、メモ書きでしかない。現代には偉人と言われる人が出ていないからだろうか?国際基準を守れ!




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