Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌581号

   久しぶりに職人さんに会えた。
 二十数年ぶりに畳替えをすることになった。だいぶ傷んできたから、見苦しくなって変えざるをえなくなった。「こんにちわ。畳屋です。」と電話がかかってきた時に久しぶりに職人さんの声を聴いたと感じた。職人さんと言うのは、昔は沢山いた。畳屋さんだけでなく、植木屋さん、左官屋さん、大工、豆腐屋さん、魚屋さんなど何々やさんが存在して生活が成り立ってきた。

 最近は荒物屋さん、履物屋さん、呉服屋さん、染物屋さんといった専門の職業が少なくなってきた。出産の時は、産婆さんに頼んでいたのが産科医院に変わっていったのと同じように魚屋や八百屋さんからスーパーへと業態が変容してきた。小資本の小売業ではなく、大資本の大量販売、何でも一手販売になってしまった。文房具屋さんがなくなり、ボールペンやノートはコンビニや百円ショップで買う時代である。

 朝、畳を取りに来て、明日、仕上げて持ってきてくれる。これでいいのだが、畳を外した後の掃除が大変であった。新聞紙を細かく切って水に濡らして床にまき、埃を取り除いてからモップで拭いて、更に掃除機にかけたのだが、細かい埃で掃除機はダウンしてしまった。ゴミ袋を取り換えて再び掃除に取り掛かったが、今日の予定は大幅に狂ってしまった。年末の大掃除であった。

 明日になれば、出来上がってくるのが楽しみである。何々と何々は新しいのがいいというが、新鮮なイグサの畳表はいい匂いがするから、ぐっすり寝られるかもしれない。しかし、国産の畳表は結構な料金になるので、しばらくは節約生活である。




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