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ごま塩ニシン


脳活日誌658号

   人類社会の行方。
 ウルグアイの第40代大統領だったホセ・ムヒカがこんなことを言って注目された。「西洋の富裕社会が持つ傲慢な消費を、世界の70億~80億の人ができると思っていますか。そんな原料がこの地球にあるのでしょうか。」{(日本語訳・打村明)『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』著者佐藤美由紀より引用。}

 資本主義という市場生産方式で大量消費される社会の現状を批判した言葉である。ホセ・ムヒカは武装闘争までして政治を批判してきたが、大統領になってからは国連で資本主義社会の歪んだ側面を痛烈に批判して、全世界から注目された人である。日本には、このタイプの政治は出てこない。日本の保守の考え方は、経済の成長なくして幸せなしという考え方である。成長して所得格差が拡大しているのに、経済成長ばかり言っている。

 一体に経済成長というのは何を意味するのだろうか。成長を促すために莫大な国債を発行して、国の借金ばかり増えて、国民の生活は一向に良くなって来ないのに、最近ではカジノ法案まで持ち出してきている。人間の幸せとは何なのだろう。車を持ち、スマホを持ち歩いて、贅沢な食事をすることなのだろうか。経済は即ち企業の成長に還元される。契約社員やアルバイトを増やして利益を上げている企業が格差を生み出しているのだろう。日本の現状を真剣に考えてみよう。 




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