Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌739号

   関係砂漠。
 鳥取砂漠にオアシスが出来たと最近、マスコミで話題になった。普段は水分のないサラサラの砂粒の集合体に水たまりができるのは奇怪。今年は雪が山陰地方に多かったので、雪解け水が地下水になり、鳥取砂漠に出てきたというわけである。こうした自然現象に似せて人間関係を言うならば、まさに人と人の関係は砂漠に似ている。諸個人が集団でいる場合、固まって団結しているように見えるが、日常の個々の関係は砂粒の集合体であり、ある意味では個人砂漠でしかない。個人は砂粒なのである。

 地震が来たり、災害に遭遇すると団結するけれども、日常の諸個人は砂粒でしかない。その証拠に危機が去れば、元の姿の砂粒に戻っていくではないか。昔、関係という単語に情景を結合させてみたことがある。関係密度、関係虚偽、関係欺瞞、関係事実、関係疎遠、関係郷土、親密関係、金銭関係、関係頻度など書き出したら無限に続けられる。親子関係にしても、夫婦関係、兄弟関係、親類関係にしても関係という言葉の意味に無限の空間が存在している。男女関係や恋愛関係にしても、親密度というよりか、結びつきの関係空間という領域を意味するようである。

 個人は砂粒であり、社会は砂漠であると表現した方が理解しやすいのではないか。満員電車がそうだ。箱の中にぎっしり砂が詰め込められて、運ばれていくようなものである。粒は独立して成り立つ。ぎっしり詰まるということは、粒と粒の空間が無くなっている状態である。だが、粒はあくまでも独立した個人の権利を有するものであり、安易に接触できるものではない。密着関係にありながら、同時に分離関係を内包している。ここに現代社会の潜在関係の牙が眠っている。

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2017/03/08 21:40
ごま塩ニシンさん、こんばんは。

人間関係って、考えても見れば不思議です。
私の知人、お友達。
その知人やお友達にも、また知り合いやお友達がいて・・・
ってたどっていくと、みんなどこかで繋がってるんですよね。
そしてまた、意外に近くで繋がっていたりして。



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