Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌853号

   背景を借景にする
 借景というのは、いいところを切り取りすることである。テレビの画面で個人インタビューというのがあると、人物の背景に注意して見ていく。学者や弁護士の事務所の背景には専門の書籍が並んでいて当然であるが、毛色の違う本があれば、そこに興味が行く。個人の自宅でのインタビューなら、背後に映っている置物とか壁に飾ってある額などをしっかりと見る。人工的な庭も美的感覚があるかどうか、よく整備されているかどうかで印象が違ってくる。旅館では、床の間がガラス張りになっていて、背後の風景が掛け軸として造形されている趣向もあった。

 お寺の庭の場合、山や平野、川などが遠望できて借景の妙を感じるところが多数あるが、個人の家では無理かもしれない。富士山の麓に住んでいる人ならば、窓を開けたら富士山が見える、これは絵画であり、心が安らぐだろう。風光明媚なところに住めれば、幸せだが、マンションやビルの谷間、隣との間隔が狭い場所に住んでいたら気を遣うことが多すぎる。私の家の裏は昔は畑であったが、今は、家が建て込んできて無駄な空間というものがなくなった。平坦な場所に住んでいれば、借景など夢の話である。生活の便利さを求めるなら、どうしても景色は二の次になってしまう。

 バックボーンという言葉がある。あの人はしっかりした信念を持っていると感じる場合がある。このバックボーンと借景とは似ていないか。似て非なるものなのか。お門違いかもしれないが、ハワイのワイキキ浜の大きな写真の前でビキニスタイルで立てば、「素敵だね。」となるから、こうした広告業界のようなトリックを発想の背景にして、思考借景にしてみるのも面白い。珍味視点の取り込みである。

アバター
2017/07/05 21:01
ごま塩ニシンさん、こんばんは。

台風、なんとか太平洋に抜けてくれました。
こちらは朝まで雨が残っていて、今朝は傘をさしての出勤になりました。
帰りは、傘は完全に飾りになりましたけれど(^^;)

よく、本棚を見ると、その人の人となりがわかるっていいますよね。
本当かどうかは・・・?
ちなみに、私の本棚はほとんどお仕事関係の本に占領されちゃってて、性格を反映しているようにはちょっと見えない・・・(^^;)



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.