Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌865号

   夜中に雷とどろく。
 寝ていても、頭上で雷がゴロゴロと鳴っていた。ザザザーと吹きぶりが屋根瓦を叩いた。廊下の雨漏りのことが気になる。古屋なので雨が降ると、同じことで性懲りもなく悩む。今朝、目覚めて廊下を見に行くと、雨漏りの痕跡はなかった。雨の降って来る方角によって、雨漏りが発生するのである。安堵した。こうした小さなことで一喜一憂している毎日である。

 案の定、テレビでも異常気象の報道をしていた。山火事、洪水、土砂崩れ、南極の棚氷の分離など温暖化現象が語られていた。地球の現象は巨大な波の中にあって過去何億回となく気温の高低差を繰り返してきた。人は自分の一生、生きている間の現象に敏感だから、自然のクッシャミに恐怖を覚える。人間が百歳、二百歳と生きられたら、違った感想を持つに違いない。所詮、人間は地球という星の間借り人でしかないのである。庇を借りて母屋を乗っ取った錯覚に陥っているだけである。

 巨大な自然のエネルギーをコントロールすることなどできない。やれるとすれば、自然の法則、原理を利用して、自然力を活用し、生活を少しでも豊かにできたら幸せであると、謙虚に捉えるべきである。それを背負い投げするかのように自然を足蹴りにする振舞は悲劇を生むだろう。原発推進者の傲慢さ。これにはあきれ果てる。ウランやプルトニュームという物質を管理できるかのような傲慢さ。この物質は人類が触ってはならない禁忌メタルなのである。自然界には人間の接触してはならないものが必ずある筈である。悪魔の扉なのである。雷や稲光を活用する実験を考えるべきだろう。原発は産業の崩壊である。悪魔の道なり。




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