Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌970号

   計算されない時間外労働。
 居候が今朝、6時30分出勤なので早く家を出た。勤務は6時30分だが、現場に6時に到着していないといけないので5時30分に家を出た。車で行くから約20分かかる。渋滞も考慮しての早朝出勤となった。月に1回、この時間帯の勤務が回ってくる。早出出勤手当が付くわけではない。いわば30分のサービス出勤である。帰る時には、かたづける時間に手間取っても残業にならない。こうした目に見えない時間外労働というものが積み重なっていることはないだろうか。

 民間企業の場合、労働組合のないところが多いから、働く時間を厳しくとらえないのかもしれない。ラインの現場作業であれば、時間がくれば、作業台が止まるようになっておれば、問題はないが、案外に曖昧になっているいるのではなかろうか。時給が、いくらと決まっていても、出勤の厳しいチェックがあっても、仕事の終了時間については歯切れが悪いということはないだろうか。事務労働の場合、自覚をもって仕事をしない限り、30分くらいの超過はないに等しいかもしれない。子供を保育所に預けている場合、決められた時間に迎えに行かなければならないから、労働時間が曖昧になると問題が深刻になってくる。

 仕事を成果主義的に捉えると、成果がなければ、全て無駄だったと思われてしまう。労働というものは成果で測るのではなく、労働時間で計測していかないと曖昧になってくる。逆に時間内に成果を出せと迫られると精神的な負担が重くなっていくだろう。私が商売をしていた時、お得意さんにヘッドハンチングの仕事をしていた人がいた。この人は一人で独立自営をしていた。職種が専門的なもので一般的な職業でないから、ヘッドハンチングと言っても、本人が新しい職場で定着してくれないと意味をなさない。つまり、職場を変えた人が1年間定着して安定してくれたら、ヘッドハンチングの仕事が成就したことになるので、報酬は1年後ということになるのですよと言っていた。物を作るのではないから、成果主義と言っても、いろいろなやり方があるものだと感心したものだ。私と同年輩だったが、あの人は元気だろうか?




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