Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活日誌1023号

   晴れだが、風が冷たい。
 時々、小雪が舞ってくる。ピリッとしまった雰囲気である。お正月元旦の余韻がじっくりと伝わってくる。繁華街に出ると参拝者の行列が途切れない。海外から帰って来たのか、ガラガラと大きなスーツケースを引きずっている人もいる。行きつけのコーヒーショップに寄る。絵馬が売り切れた、とお客さんが言っていたという。経済的に今年も好調のようだという予測も出ている。だが、一方で格差が広がっているという警戒心もある。

 過去の高度成長の時には新しい産業が成長して、生産のすそ野が拡大していったから、国民全体が好景気の恩恵によくすることができた。ところが、今の景気は新産業が牽引力になっているものではない。既存のところが利益を拡大しているだけであって、AIとかIoTと騒がれているが、ごく一部の半導体関係の会社とITソフト関係の企業だけで、いびつな肥大化があるだけである。むしろ、産業のすそ野が広がるというよりか、底辺経済はしぼんできていると言っていいだろう。小売業と言っても、コンビニの過剰な出店競争が激化しているだけで従来の商店街はシャッターが下りたままである。

 さらに言えば、ネット販売と電子決済が進むことによって流通の機構全体が大きく変革しようとしている。これから大型量販店と言えども、整理統合が進んでいくだろう。自動車で出かけて行って、大型量販店で物を買うという流通システムがネット販売の増加で変貌しようとしている。車での買い物は古い時代になって来た。自動車産業がまさかの衰退産業になろうとしている。明日は読めない。




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