Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活『為ブログ』184

   所有意識と共有意識。
 これは「俺のもの」という意識は、どこから来るのか。
個人主義か、それとも本能的生存欲か。そのものを
確保しなければ、生存が脅かされるギリギリの線か。
 所有と言うのは、「分配」と対になっていないか。
つまり、絶対的所有には、「分配」という配慮はない。
 一先ず、「俺のもの」という境界線を確立しておいてから、
他者への「分配」を考えたい。分配は所有欲の余剰からくる。
 だが、食欲の場合、満腹になれば、それ以上の意欲は
湧いてこない。むしろ、強引に食べさせるのは拷問になる
かもしれない。ほどほどがいいのか。薬と同じで適量の処方
がいいのか。しかし、「ほどほど」と「適量」を知るのは難しい。
 それでは共有意識は自己所有を否定して生まれるのか。
だが、社会主義的所有制は崩壊した。ある意味、ソビエット社会
からロシア社会への転換は、この所有と分配をどうするのか、
人類に課せられた宿題かもしれない。夏休みの宿題ではなく
未来への人類の宿題なのだ。所有と分配の関係を解決しなければ、
貧困と平等の問題も、地球上の格差の問題も、何一つ解決しない。

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2015/07/28 12:12
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