Nicotto Town


ごま塩ニシン


脳活『為ブログ』441

  縁は異なもの。
 縁というのも通路である。男女の縁だけでなく、ちょっとした縁が切っ掛けで、思ってもいなかった情景に出くわすことだってある。邂逅(かいこう)もそうである。誘われて行った会合で思わぬ人と出会って、新しい人生が始まったという人もあるだろう。縁というのは不思議なものである。いいことばかりではない。偶然に知り合ったことで悪い方向に引きずられてしまったという後悔の通路もある。

 縁だけでなく空気というのも通路である。人は集まる。集まるところには必ず特有の空気がある。趣味の会、習い事、会社、各種の組織、学校もそうだ。日頃行く飲食店やスポーツジムでも部屋の空気というものがある。就職の面接に行っても、何か空気が合わなかったということはないだろうか。ぴーんと張り詰めた空気、これが通路なのである。そこに集まる人の緊張感や日頃の生活の臭いが部屋の空気に混ざりこんでいるものである。

 我が家はキッチンの換気が悪い。サンマをガスグリルで焼いた後、二階に上がると焼けたサンマが部屋で泳いでいる。カレーを食べると二階はカレーだらけになる。肉じゃがを食べると、肉じゃがの美味しい空気を二度味わえる。友人が家に来てくれた時、玄関から応接間に入って、開口一番、何か匂いますねと言った。古い家だから、いろんな匂いが混ざり合っているんだよ、というより仕方がなかった。しかし、匂いと言うものは慣れると鈍感になる。自分がどんな匂いを発散しているのか自覚できない。空気には匂いが付着しているから、合うかどうか嗅ぎ分ける力がいる。通路に入れば、通路を流れている空気を分析する必要あり。

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2016/04/28 07:08
縁といい香りといい
目には見えないものですが不思議と力を持っていますね。
言葉もそうかな?
アバター
2016/04/27 15:00
読んだ。



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