Nicotto Town


すずき はなこ


逆鱗に触れる。

今日は、ちょっと辛い宴会が予定されています。
辛い・・・、宴会に辛いものがあるなんて、
考えたこともありませんでしたが・・・。

仕事で、わたしたちの担当になっている虫明(仮名)君が、
どうも、配置転換ですっ飛ばされることになったらしいのです。
何を失敗したのか…と、思っていたら、
大企業・虫明君の社長様が、直々にいらっしゃったときに、
虫明君、失敗してしまったらしいのです。
まあ、そこまででしたら、よくあることなのですが、
その社長様の「お耳役」が、部署に回ってきたときに、
虫明君、重ねてわざわざ敵に回すような発言をしたらしい…と。

これは、内緒のお話しなんですが、
先日、虫明君の上司がうちにお見えになって、
一部始終をお話ししてくださいました。
この上司が、またとてもいい方で、
わが身に代えても、まだ若い虫明君を守ろうと、
あれこれ関係機関に働いてくれたのですが、
どう動こうとも、社長が「嫌だ」と言いだしたら、
だれが、筆頭責任者にモンクなんて言えるでしょうか。

たまたま、わたしがその大企業の社長様に、
ほんの微かなつながりがあることに、藁にも縋る勢いで、
「お執り成しを」と、奔走しついでにおいで下さったわけなんですが。
いくら、わたくしどもでも、
他社の人事に、口出しできるわけもあろうはずがございません。
戦時下、B29の襲来に竹やりで応戦したという話を聞いたことがありますが、
わたしが、出来るのもその程度、
下手をすれば、竹やりごと焼夷弾まみれになってしまうことでしょう。

ただただ、その若い虫明君が…可哀想…?いや、
残念に近い後悔というか、
彼のその、ときどき顔を出す「若気の至り」を、
早く忠告してやれば良かったなあと、そう、
その後悔が、わたしのうちに残るのです。

虫明君のような、有能な若い芽を、
ちょっとばかり、跳ね返った言動の責任を取らせるのに、
そんな大企業の社長様ともあろうお方が、
直々にお出ましになるなんて…
青虫をひねりつぶすのに、ユンボが出てくるようなものでございます。

逆に言えば、ユンボがわざわざ青虫に、
「畑は居心地が良いかい?」と聞いてくれた時に、
なんで、青虫の分際で、
「生き物の世界は、どうせ分からんでしょう」みたいなことを、
跳ねっかえって言ってしまったのかしらねえ。
上手く立ち回っていれば、
今ごろ、ユンボの威を借りて、青虫どころか大蛇にだってなれたのに。

宮仕えの哀しさでしょうか。
機会を逸すれば、たちまち奈落の底へ叩き落される宿命です。

今日の宴会は、その虫明君の壮行会です。
彼が、配置転換されるのは、どうも決定したようで、
せめてもの情けのある部署へと、
大社長様への温情を乞うお手紙は書きますが、
わたしにできることと言ったら、
今日のささやかな宴会を、精一杯催して、
彼の労をねぎらってあげることくらいしかありません。

まあ、B29ni届くとは思えませんが、
か細い竹やりも、わたしのできる限りくりだそうとは思っていますが・・・。

悲しい、そして淋しい宴会が、今日の夕刻より始まります。
はああ~(ため息)

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2014/09/26 23:06
その社長もたいした器ではないですね~
虫明くん、いまどきの若者にしては、骨があると思うんだけど・・・
上手に育てられないのが残念ですね・・・
アバター
2014/09/26 21:40
ユンボに物言える青虫ってすごいと思いますよ
大器晩成です。
アバター
2014/09/26 18:39
「B29に竹槍」…
戦車だったらねえ…横からの攻撃に弱いから

虫明くんがんばれ!


アバター
2014/09/26 16:43
残念な宴会です~

でも楽しい時間をすごして欲しいです~

虫明君は若いのだから、まだ大蛇になれるチャンスはありますよね!



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