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「江~姫たちの戦国~」-第3回「信長の秘密」

浅井三姉妹の末妹であるお江を扱った作品では,だいぶ以前「乱紋」(永井路子著,文春文庫刊)をなる著作を読んだことがあります。
運命に翻弄された感のあるお江が,ぼうっとしているようで実はしたたかに時勢を読み,最終的には権力の首座に登りつめていく様子を,侍女の目を通して淡々と語った読み応えのあるものでした・・・。
その他にも幾つか女流作家による作品が有ったように記憶していますが,私としては食指を動かされるものではなく,お江=永井作品のようなイメージが出来上がっていたことも事実です。
勿論,昨年の大河の主人公だった坂本龍馬のイメージが,司馬遼太郎による畢生の名作である「竜馬がゆく」によってすっかり形作られたのとは異なって,私自身のお江像は極めて曖昧なものではありますが・・・。
先週も書きましたが,お江のようにそのキャラクターが定まっていない人物を描く訳ですから,如何にそれを形成していくのか,或いは魅力的な人物にしていくのか(若しくはその逆か)・・・といったことが,ポイントとなると思うのですが,おそらく従来のお江像
(定まっていないとは書きましたが,やはり運命に翻弄された,というイメージは強いと思います)とは正反対のものになっていくと思いますが,それが無理なく描かれれば・・・と思います・・・。


信長に築山殿誅殺の真意を尋ねるお江。
信長とお江の大きな接点があったとは思えませんが,まあそれも良いかと・・・。
お江には妙に寛大で饒舌になる信長。
真意を図りかねたお江は宗易に訪ね,傲慢と言われる・・・。
飽きずに見ること出来るし面白いのですが,何か+αが足りない気がします・・・。
・・・で,天正7(1579)年当時,お江は数えで7歳。
うちの下の子と同じ未就学児・・・。
かなり無理があるのでは・・・。
上野樹里嬢・・・私にはのだめにしか見えないのですが・・・。
う~ん・・・,多分若い人たちには評判良いんだろうな・・・。
子どもの頃敷居の高かった大河が,民放ドラマ化していると思うのは私だけなんでしょうか・・・。
ま,親しみやすくて良いとも言えるでしょうが,何ともお気楽な内容になってしまったように思われてならないのですが・・・。

最後の「紀行」は竹生島。
劇中でトヨエツ信長が語ったように,古くから弁財天を祀った古刹です。
湖北には余呉湖や小谷城・横山城(小谷城に対する秀吉の前哨基地)跡,姉川及び賤ヶ岳古戦場等,史跡・旧跡が多くあり,一度は訪れたいと思っていました(伊吹山麓の佐々木道譽居館跡なんて有るのか・・・)が,果たせずじまいです・・・。

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2011/01/26 21:35
yutakaさん,今晩は。
井上靖「淀どの日記」ぐらいしか出てこないのが辛いところです・・・(汗)。
吉屋信子のも有ったんですね・・・。
今回の作品は,地味な存在と思われたお江を快活に描くことで,新しい人物像を・・・というのが主眼なのでしょう。
迫り来る過酷な運命に,どのように立ち向かっていくのか,楽しみです・・・。
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2011/01/23 20:53
追伸すいません浅井の誤字訂正です。
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2011/01/23 20:51
朝井姉妹は大体の筋書きは、何度か本で読んでいたり、秀吉の事が書かれた本でも
お市の方が出て、3人の娘らの波乱の人生はよく語り伝えられていますね

永井路子の時代物も好きでよく読んでいた時分がありましたが、今度のお江が主役に
なるとすれば、中里恒子著でしたか「徳川秀忠夫人の生涯」吉屋信子著では「徳川家の女たち」
と話の筋は知り尽くしていますが、演じる役者で又変わった面白味もあるかと期待しています。
脚本でも変わりますが行き着く所は所詮同じですものね。




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