Nicotto Town


koshiのお部屋分家


エジプト2011・・・

ムバラク政権が呆気なく崩壊した。
先の総選挙での強権発動から,こいつはやばいと思っていたら,思わぬところから火の手が上がり,エジプト全土にそれが広がり,強気だったムバラク政権はあっという間に終焉を迎えた・・・。
チュニジアに始まった民主化の波は,エジプトへ広がり,紅海を越えてシリアやヨルダンといった他の中東諸国へも広がりつつあり,現政権崩壊から一夜明けたエジプトは元より周辺諸国は祝祭ムードに包まれているという。


時代が変わったことを痛感するしかない。
私が子どもの頃,世界は大規模な紛争を常に抱えていた。
南北ヴェトナムと中東がその最大のものであり,欧州ではNATOとワルシャワ条約機構が東西ドイツを挟んで睨み合い,南北朝鮮やキューバも緊張が高まっていた。
その殆どが東西二大国の対立が原因であり,各地で起きた紛争や対立は,言うなれば米ソの対立の所産,というかご都合主義の迷惑な結果であったと思う(民族を2つに分割した朝鮮,ヴェトナム,ドイツなどその典型だ。我が国だって危なかった・・・)。
中東諸国とエジプト(当時はアラブ連合か)は,WWII後に米英の後押しによって建国されたイスラエルと対立。
数度にわたる中東戦争では,軍事的に優位に立つイスラエルに圧倒され続けた。
それが今は,イスラエルとは友好国家となり,独裁的な政権を終焉に追い込むに至った・・・。
私なんか,ユダヤ(イスラエル)は西側 ,アラブは旧東側などと勝手に思い込んでいたが,石油の利権がかかった中東の勢力図は,そんな単純なものではなかった。
例えばサウジアラビアなんかはF15を保有しているし,先の湾岸戦争やイラク戦争などでは多国籍軍の後方基地となり,今も米軍が駐留しているくらいだ。


では,エジプトは一体どうなるのだろう・・・。
今回の政権崩壊は,チュニジアでの民衆蜂起によるベンアリ政権崩壊を受けて,エジプト各地で市民によるデモが相次ぎ,強硬な姿勢で臨むムバラク大統領を辞任に追い込んだものだが(否,ムバラク自身は即時辞任を否定したまま大統領宮殿から逃走したので,放棄が正鵠か?),現在全権限が軍に有るという。
暫定政権ともいうべき軍最高評議会の声明では,政権は民政へ移行させるとのことであるが,果たしてどうなるのだろう・・・。
今回の政権交代劇,というかムバラク政権崩壊劇だが,多くの犠牲者が出たことを忘れてはならないと思う。
これを果たして純然たる市民革命と言えるか否かは,ともかくとして,果たしてすんなり新政府の発足となるのだろうか・・・。
そして,周辺諸国。
近隣国たるアルジェリアでは首都アルジェでの反政府デモが計画されているというし,バーレーンでは野党勢力による反政府デモの呼びかけがあったとも聞く。
また,イランでは人権団体によるデモが計画されると,それに関わる活動家やジャーナリストが治安当局に拘束されているとの情報もある。
強権国家・独裁国家からの民主化は大いに結構。
しかし,そこに血が流れてはならないことは幾多の歴史事象から学んできた筈だ。
そのへんを我々も頭に入れておかなくてはならない・・・。


・・・ということで,自分の国のことを棚に上げて中東の情勢を見守りたい・・・などと,無責任にも思ったりする・・・。
・・・で,中東一とも言える独裁国家であるリビアはどうなんだろう・・・。
カダフィさん,数年前にフランスと仲良くしていたようだが・・・。

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2011/02/14 22:43
みくさん,今晩は。
詳細なコメントありがとうございます。
こうした根多に反応いただき,大変有りがたく思います。
思うに,マルクス主義以降20世紀は共産主義の実験場だったのではないでしょうか。
その果てに,東欧諸国とソ連邦の解体・民主化が起こったのですから,実験は失敗だったと言って良いと思います。
東西対立が消えて,問題は無くなったかといえば全くそのようなことはなく,民族・宗教対立が際立つようになったことは周知の通りです。
旧ユーゴ,北愛蘭,バスク,中東等,皆そうです。
二大国の影に隠れていた事象が,一気に吹き出した感じで,より混迷の度合いを深めているのは,本当に憂うべき事態です・・・。
イラン・イラクはシーア派とスンニー(スンナ)派の回教徒同士の対立ですね。
それに欧米の利権が絡むのですから,たちが悪いです・・・。
エルサレムなんて,宗教対立の矛盾を抱えた町ですし・・・。
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2011/02/14 22:34
meianさん,今晩は。
2度にわたるコメントありがとうございます。
エジプトは,ナセル大統領以降スエズの領有権も持っていますので,欧米としてもどのように今後対応していくのか,岐路となりそうです。
軍無くして治安維持はままならないでしょうし,かといって軍政のままという訳にもいかないでしょう。
副大統領を中心とした暫定政権が,どのような指針を示すのか注目されるところです・・・。
ま,我が国に関しては仰る通りでしょうね・・・。
一部の回教徒のように,すぐに血を見ないと収まらないのも困ったものですが,戦後すっかり牙を抜かれた国民性も不甲斐なしです・・・。
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2011/02/14 14:02
軍の最高評議会の声明発表で、安定化に向かうといいのですが・・・。
特にイスラエルとの関係悪化だけは避けてもらいたいです。
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2011/02/13 23:43
イ・スライムさん,今晩は。
ん?申故事・・・もといサルコジ大統領・・・・・
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2011/02/13 23:42
murasakiさん,今晩は。
アルジェリアでは大規模な反政府デモが起き,1000人以上が拘束されたという情報が入ってきました。
民主化への道は厳しいようです・・・。
我が国も,野党である自民党が民主党の足を引っ張ろうと,虎視眈々です・・・。
そんなことやっている場合じゃないんですけどね・・・。
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2011/02/13 15:05
はじめまして、ブログ広場から読ませていただきました~
ひとつの国の大きな変革は世界の大きく影響しますよね。当然経済にもね。
やり方によっては、多くの血も流れるのかもしれません。犠牲者がでるのは悲しいですね。
しかし、とにかく事は起こってしまった。共産独裁政権崩壊はソ連解体もあったように歴史の必然です。
共産主義はその思想を見ても、一見よさそうですが、恐ろしい政治形態です。
結果的に国民は『奴隷』になる政治理論です。ですので、民主化は正しい方向といえます。
イランvsイスラエルは東西(自由主義vs社会共産主義)というよりは長きに渡る宗教対立です。
キリスト教とイスラム教の・・・日本人には分かりずら問題をかかえています。
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2011/02/13 00:22
エジプトのムバラク大統領は親米だったので、アメリカは傍観してはいられないけれど、今のところ打つ手が無い?
更に他国へ飛び火すると、現在の不安定な国際政治・経済にも影響するのでしょうね?
石油の利権もあるから・・・・。

でも日本の政権も相当に駄目政権だし、貧富の格差も結構大きいけれど国民が蜂起するほどではないのですかね。
日本国民は、我慢強いのか?はたまた意気地が無いのか?おそらく、両方ですね。
沸点が低くて、直ぐに暴動だ、戦争だ・・・となるよりはまだましかとも思いますし・・・。
駄コメントで、失礼しました。
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2011/02/12 22:55
フム・・・。

ニセ金髪じゃないから、
ヒゲを生やしてたら「畜産センター」で働いてる人に見える。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3c/Nicolas_Sarkozy_%282008%29.jpg
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2011/02/12 22:35
朝1番テレビをつけると・・このニュースで盛り上がってました
独裁国家から・・民主化・・どうなっていくんでしょうね・・


まぁ~日本自体も内部で・・ごちゃごちゃ・・やっているようでは・・
国会は・・何のためにある?って感じです




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