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「江~姫たちの戦国~」第6回「光秀の天下」

今回は,全く有り得ないということを前提で見ました・・・。
そもそも,お江とは名前すら正確に伝わっていない存在であり(お江与-おごよ,おえよとか,小督とか・・),おのれの運命に棹ささず,身を任せつつもしたたかに近世初頭を生き抜いた・・・という人物ではなかったのでしょうか・・・。
ですから,こんな天然で元気印の上に,信長や家康,さらには光秀にも一目置かれる存在(しかも9歳で)である筈はありません・・・。


・・・で,伊勢上野から尾張清洲へ脱出??
清洲に居たのは,信長次男である北畠信雄であったと思われます。
つまり信包の甥ですが,そこへ避難するでしょうか・・・。
街道筋の清洲より,伊勢の方が安全と思うのは素人目でしょうか・・・。
ま,確かに長島一向一揆の殲滅とかで,伊賀同様伊勢でも信長が恨みを買っていたことは十二分に考えられますが,城を捨てて逃げ出すでしょうか・・・。
でもって,野伏が城をぶんどる・・・(目が点・・・)。
のだめ嬢と光秀のことには敢えて触れません・・・。
有り得ないことですから・・・。
ただ,利三若すぎ・・・(信長と同年で49の筈)。
しきりと絡ませたのは,後の伏線でしょう。
何せ,今回は悪役となるであろう春日局の父ですから・・・。


でもって,先週も気付いたのですが,官兵衛老けすぎ。
この当時は出家していないので,如水ではなく官兵衛という呼称は正しいと思うのですが,頭巾被っていたのはどんなものでしょう・・・。
天文15(1546)年の生まれですから,37歳。
秀吉よりも老獪に見えてはいけません・・・。
山崎の戦いで,雨が降ったというのは史実でしょう。
但し,摂津衆の中川瀬兵衛(清秀)が天王山の山麓を進撃して,それに斎藤勢が・・・というくだりはありませんでした。
そもそも,天王山争奪自体が創作の域を出ないということですので,敢えてそれに触れなかったのは是とすべきと思います。
秀吉弟の秀長が,先鋒の一翼を担ったのも事実と思われます(小一郎と呼ぶべきでしょうが・・・美濃守となったのは賤ヶ岳以降でしょうし・・・)。
この有能な弟が,あと10年長く生きていたら,歴史は変わっていたかもしれません・・・。
因みに,光秀は晩年惟任(これとう)を姓としていました。
惟任とは九州出自の古い姓ですが,信長の将来の対九州戦略が看てとれるような気もします。
さらに,光秀同様織田家の宿老の一人だった丹羽長秀は,惟住を名乗りました。
ですからこの時代は,光秀を「惟任日向守」と呼ぶべきなのかもしれません。
内蔵助を筆頭とする家臣達は,早くも「殿」ではなく,「上様」と呼んでいましたが・・・。


・・・ということで,あっという間の45分間でした。
突っ込みどころ満載で,楽しめたので良しとしますが,やはりかなり無理のある設定が今回も続きました。
あれを史実と思われてもなぁ・・・と思いますが,ま,脚色は仕方ないか・・・。
それより,来週は清洲会議のようで・・・。
母お市の再嫁に対してお江が,
「好きでもないのに」
と言っておりましたが,当時の大名家の婚姻に,好きも嫌いも無いでしょう・・・。
自由恋愛なんてのは,後世に西洋から入ってきたものでしょうし(勿論,庶民の間でのは有ったでしょうが・・・),大名家の姫君に許されることではなかったでしょう。
勿論,それを一概に気の毒・・・というのは,現代の我々だから思うわけでして・・・。

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2011/02/20 23:37
うさりん♪さん,今晩は。
亀レス済みません・・・(汗)
「篤姫」,良かったですよね。
独自の解釈はあったものの,薩と幕の間にあって,己の人生を切り開いていった凛とした生涯は,印象に残るものでした・・・。
同じ田渕さんでも,原作が無いとこうも駄目なんでしょうか・・・。
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2011/02/16 10:20
一応見ておこうレベルになってます、私。
歴史は詳しくないので、設定がへんなのは気にならないのですが、
ドラマ作りが、なんかな〜。
篤姫の方がずっと面白かったです。
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2011/02/15 22:02
よん様,今晩は。
仰る通り,近年の大河は主役を悉く史実に絡ませようと脚色する傾向にあり,実年齢もかにり滅茶苦茶ですね。
演出・脚本のせいなのでしょうが,確かに深みが無く,底が見えた感じです。
娯楽に徹して・・・とも思いますが,だったら視聴料払ってNHK見る価値があるのか・・・となってしまうし,50作目にしてこれでは将来が思いやられます・・・。
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2011/02/13 22:49
どうにも主役の人を目立たせないと気がすまないのでしょう。
でも今回くらい、年齢と役者の実年齢がむちゃくちゃなのは珍しい。

このごろのTVは何か「こんなこともありまっせぇ~」ってやらないと
気がすまなくて、より過激になって、かえって深みのないつまらないものに
なる傾向があるような。。




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