Nicotto Town


koshiのお部屋分家


時事根多ではなく・・・

エジプト関連の曲を聴こうとCD棚から取り出す。
1つは,何と言ってもヴェルディの歌劇「アイーダ」。
1869年のスエズ運河開通を記念して,カイロのオペラハウスからの依頼で書かれ,同地で初演された・・・という俗説を,私はつい最近まで信じていた。
実際には,依頼はされたもののスエズ開通には間に合わず,柿落としで演奏されたのは,同じくヴェルディの「リゴレット」であった。
「アイーダ」の初演は,その2年後,同劇場に於いてである。
有名な第2幕の「凱旋の場」は,壮麗なファンファーレと合唱による凱旋行進曲と続くバレエの場面,そしてコーダと続く。
因みに,国際Aマッチに於いて日本のサポーターが凱旋行進曲をLALA~で歌ったことがあったが,これは当時パルマに在籍していた中田英寿が,同地で歌われたのを聴いて気に入ったから,とされる(ヴェルディは,統一前のイタリアのパルマ公国で生まれている)。

ついでに中東関連で,同じくヴェルディの歌劇「ナブッコ」第3幕~ヘブライ人捕虜たちの合唱「行け,我が想いよ,金色の翼に乗って」(Va, pensiero, sull'ali dorate)も聴く。
BC587年のバビロニアとエルサレム。
旧約聖書に基づくバビロンの王ナブッコ(ネブカドネザル)とヘブライ(ユダヤ)人虜囚の話であるが,上記合唱曲はユーフラテス川畔で,祖国を思って歌われる。


3曲目,J・シュトラウスによる,ずばり「エジプト行進曲」。
これもスエズ開通に際して作曲・・・と思われたが,やはり違っていた。
触発はされたものの,依嘱作ではないようだ。
中東風の旋律が盛り上がったと思いきや,中間部でびっくり・・・という仕掛けの,実に楽しい曲である・・・。


・・・ということで,適当に書こうとしたら,思ったよりマニアックなエントリとなってしまった・・・。
この手の根多ならいくらでも書けそうだが(大迷惑),誰も来なくなりそうなので以下は自粛する・・・。
でも,せっかくだから,中東関連で,ショーン・コネリーがアラブの族長を骨太に演じた映画「風とライオン」(75)でも見て寝ようか・・・。
尤も,舞台はエジプトではなく,1905年のモロッコ危機関連のようだが・・・。





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