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koshiのお部屋分家


「江~姫たちの戦国~」-第9回「義父の涙」

もう9回になるんですね。
年が明けて2ヶ月以上になるのですから,もう今年も1/6が終わってしまいました・・・。今日も,6時過ぎから録画をしつつ再生しました。


まず勝家居城たる北ノ庄城。
去年の「龍馬伝」に於いて,「越前城」とクレジットされていたのは噴飯ものでしたが,何とフルCGによって七層の巨大な大天守が築かれておりました・・・。
をいをい,本当かよ・・・と一瞬突っ込みそうになりましたが,考えてみたら,イエズス会のルイス・フロイスが北ノ庄を訪れた際に,
「安土城に匹敵する七~九層の壮麗な天守」
といったことを書き残しているので,あながち嘘とは言い切れません・・・。
ただ,大坂城よりも立派に見えてしまいましたが・・・。
勝家時代の北ノ庄城は,完全に破却されて,その上に結城秀康(家康次男)が築城したので,当時の遺構は確認できなかったらしいですが,いずれにしても勝家がしっかりと領国経営をした証として,立派な居城であったことは間違いないと思われます。


秀吉が北野の大徳寺で信長の葬儀を行ったのが,天正10(1582)年10月。
旧主の百か日法要であったと言われています。
勿論,織田家筆頭家老である勝家や信長妹のお市に声がかかるはずありません。
それどころか,柴田派である(というか勝家が担ぎ出した)神戸三七信孝は勿論,北畠中将信雄,さらには清洲会議で織田家の後継と決められた三法師秀信も参列したかどうか,疑問視されています。
さらには,賤ヶ岳合戦で勝家方に与した滝川左近将監一益は,参列しようとしたものの大徳寺で文字通り門前払いをくらったという話です。
つまり,この信長葬儀はあくまでも秀吉のデモンストレーションであり,私が子どもの頃読んだ「太閤記」にあったように,
「信長のことを思う秀吉が・・・」
という側面はなきにしもあらずでしょうが,ま,露骨なデモンストレーションの色合いが濃いのでしょう・・・。
だからといって,最近大河では旗色の悪い秀吉を悪とするのは,あまりに短絡的に過ぎると思います。
天下を取る野望を持つこと=悪とはならないでしょうから・・・。 


・・・で,翌天正11年正月に信孝が挙兵して,伊勢でも勝家方が決起・・・というのは,上述滝川一益のことでしょうが,そのあたりがあっさりと語られすぎではないでしょうか・・・。
例えば,信孝は年が明ける前の12月に岐阜城を開城して降伏し,さらに勝家が北ノ庄を出陣した翌年4月に再び挙兵しています。
さらにその前には,勝家は秀吉型の出方を牽制して,自分の与力たる前田利家・金森長近・不破勝光を秀吉のもとへ和睦交渉のため派遣しています(尤も,賤ヶ岳以降この三者が秀吉方に付いたことを見ると,秀吉と懇意だった利家はともかくとして,金森と不破は兆略されたと思われます)。
そうしたて背景と一益の挙兵があっての勝家出陣ですから,もう少し丁寧に語られても良かったかと思います・・・。
長浜城のことも,秀吉が手を回して城将たる柴田勝豊(勝家養子)を調略したことが大きかったでしょうし・・・。


ま,戦評定に女が加わるなどということは有り得ないと,断言しておきましょう・・・。
(唯一の例外は,お茶々-淀殿の前で行われた大坂の役の際の評定ぐらい・・・???)
満10歳に満たぬお江に発言力があるとは思えないのは,いつものことです・・・。
勿論,「女は不浄」と言われた軍陣に於いて,出陣する軍勢をお江が追うくだりは,何ともはや・・・です・・・。
ただ,前回も述べましたが,ほんの数ヶ月の短期間でしたが,浅井三姉妹にとって,暖かな心を通わせる家庭が有ったことは,史実では・・・と思いたいです。
なればこそ,お市は賤ヶ岳の敗戦後,焼け落ちる北ノ庄城で夫に殉じたのでしょうから・・・。


来週は賤ヶ岳ですね。
勝敗を決した佐久間玄蕃の突出と前田の寝返り,そして秀吉の岐阜反転大返しは描写されるのでしょうか・・・。
そういえばお市が,
「賤ヶ岳へ出陣」
と言っていましたが,両軍出陣した結果,対峙したのが賤ヶ岳であった訳で,端から決戦場が決まっていたわけでは有りますまい・・・。

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2011/03/10 22:26
うさりん♪さん,今晩は。
私が使っているATOKだと,すぐ出るんですけどね・・・。
ま,ドラマの内容は,もはや・・・ですが,突っ込みどころ満載で楽しめるので,良いことにしようかと・・・。
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2011/03/09 08:33
大河ドラマなのに「ごう」で「江」が出てこないって・・・う〜ん。
ホームドラマとして気楽に見るには、少しは許せるかな〜。
柴田勝家かわい〜。
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2011/03/07 23:51
meianさん,今晩は。
私も,意欲を失いつつあります。
「天地人」も「龍馬伝」も惰性で見続けたのですが,結構突っ込みどころが満載で,ブログ根多には困らなかったのでついつい・・・ということになってしまいました。
意地の悪い突っ込みは私の悪癖でして,本家でも何度か小栗旬等の若手俳優のファンから顰蹙を買ったこともあります・・・。
でも,それだけ突っ込みどころがあるというのは,こちらも真剣に見ている証拠でして・・・。

秀吉の描き方は,近年の大河では非常に負の部分を強調したものが大きいですね。
確かに賤ヶ岳後に信孝一門を皆殺しにしたりして,相当なことをやっていますが,その一面だけで秀吉を語るとすれば,明らかに片手落ちでしょうね・・・。

楽しみ,とは過分なお言葉をいただきまして,恐縮でございます。
では,私も読んでいただけるのを励みに,頑張ると致します・・・。
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2011/03/07 23:43
よん様,今晩は。
私も見ましたよ,それ。
手前味噌番組の最たるもんですね・・・。
最近どうも視聴者に媚びるのか,どうも切り口が甘いような気がします・・・。
歴史の流れに身を任せて,その結果栄達した方ですよね。
自らの意志ではなかったと思います。
平成元年の「春日局」では悪役でしたし・・・。
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2011/03/07 10:21
私は、そろそろ「江」を観る熱意を失いかけています。
koshiさんのおっしゃるとおり、
秀吉は、苛烈な戦国の時代に、人心掌握を旨として天下を目指しただけで、
秀吉の人間性を嫌らし気に描くのには違和感を覚えます。
今は、koshiさんのこのブログを楽しみに、なんとか持ちこたえています。


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2011/03/06 20:27
NHKの「歴史ヒストリア」で大河ドラマが始まる前か直後くらいに
この「江」を取り上げていたのですが、
30分ほどの番組で、十分理解できる方かと思います。

およそ主役になる方ではないのに・・・
ちなみに「ごう」と入力して「江」とは変換されませんな。




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