Nicotto Town


koshiのお部屋分家


使えない・・・

今回の震災で改めて分かったことの1つに,携帯電話が全く役に立たないということが挙げられる。


当日,いつもクレドールにセットして充電している筈なのに,その日に限って上着のポケットに入れたままだった。
通常であれば,何日もリチウム電池が保つ筈なのだが,今の携帯は液晶ディスプレイが大きい。
使用すればそれだけ電力を消耗するのは自明の理である。
被災直後,電波状況はかなり悪化しており,電力も不通になったので固定電話回線がまず駄目になった。
当然のことながら,多くの電波が飛び交う状況で受信状態が悪化し,更に混信を助長したであろうことは想像に難くないのだが,極希に送受信ができる程度に相成っていた。
私は,仕事が一段落した16時過ぎに(地震発生は14:47)相方に電話を入れ,通じないのでSiメールを送信した。
返信は全く無い。
電力が落ちた状況で,使用できるのは携帯webのみとなった。
入ってきた情報は,当然のことながらどれも悲観的なものばかりで,空港が津波被害に遭って機能麻痺とか,沿岸部は壊滅状態とか,M8.3とか(その日のうちに8.8になり,最終的に9.0となった)今回の地震が尋常ではない大きさであることを示すものばかりだった。ところが,それがいけなかった。
あっという間に,バッテリー残量のゲージが1つ消えた。
充電はできないし,これはいかんとweb閲覧を止め,最低限の通話とメールのみにする。
相方からは何も返信がない。
地震発生から3時間がたった頃,私は下の子を迎えに保育所に向かっていたが,その際メールの着信があったことに気付かなかった。
同じキャリア同士のSiメールで,未登録の電話番号のあとに私の名字が有り,無事ですと書いてあった。
この時点では,一族の誰かが寄越したのか?と思ったが,その後帰宅した際に相方の携帯が棚の上に置きっぱなしになっているのに気付くことになる・・・。
よりによってこんな時に,私は前の晩充電を忘れ相方は家に携帯を忘れるという間抜けきわまりない失態を演じたことになる・・・。
相方の携帯には,私が数回送信した筈のメールが1回しか受信できていなくて,通話の着歴も2回しかなかった。
だから,仮に忘れずに持っていたとしても,リアルタイムで送受信できたかどうかは分からない。
私の携帯に来たSiメールは,相方が同じキャリアの同僚に借りて送信したものだった。
だったら,名字ではなく名前で送信すれば気を揉まなくて済んだのだが・・・。


・・・で翌日の3月12日。
残存電力の乏しい携帯を開くと,何と「圏外」の表示が出ていた。
当然webも駄目である。
この時点で,私の携帯は時計の役割しか果たさなくなってしまったので,いつ電力が復旧するか分からないのに乏しい電源を消耗していられず,電源を切った。


以来丸3日,携帯電話は全く機能しなくなった。
メール機能が回復したのは14日の夕刻。
朝に奇跡的に電力供給が回復していたにもかかわらず,充電器を家に忘れて仕事に行ったので,メール機能が回復した頃,ガソリン給油待ちの列に加わっているうちにリチウム電池が終焉を迎えていた・・・。
機能が完全に回復したのはその翌朝。
被災から丸4日を経過していた。


それにしても,通話があっての携帯と思うのは私だけだろうか。
メールとか,その他のアプリケーションが充実しても,本来の目的である通話ができないのでは役割を果たさない。
確かに,震災直後は回線が飽和状態になってシステムダウンとなるのは分かるし,緊急連絡優先のために,一般の通話を規制するのも理解できる。
しかし,さらに停電により基地局がダウンした。
非常用電源が有ったので,震災当日は何とか通じだのだが,翌日になると全く駄目になったのは,非常用電源が落ちたからなのだろう・・・。
さらには,基地局自体が津波の被害に遭っただからひとたまりもない。
以上の理由から,ネツトワークも駄目になった。
私は震災当日夜,災害伝言板に登録して書き込んだが,やがて4日間全く見られなくなった。


・・・という訳で,災害時には携帯は全く役に立たなくなった。
このあたりは,各キャリアでの差は無かったようだ。
アプリケーションの充実は結構だが(10年前にカメラ機能が付いたとき,こんなもの役に立つか,と思ったが,篦棒に普及した。私は殆ど使わないが・・・),通信機能が使えないのならば意味がない。
各キャリア会社は,ぜひ今回のことを教訓に改善して欲しいものである。


ついでに,災害の時は今以上に悪くならない・・・と思うのは禁物である。
例えば,我が家は震災当日は水が出たが,翌朝止まっていた。
間もなく2週間になるが,未だに通水していない。
携帯もwebはOKと思ったら,翌朝システムダウン。
そのあたりは大きな教訓である。

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2011/03/29 22:02
yutakaさん,まさるさん,みくさん,ぐりさん,うさりん♪さんへ。
コメントありがとうございます。
仰る通り,基地局のダウンによって携帯は全く役に立ちませんでした。
被災後数時間,何とか微弱ながら繋がったのは,ぐりさんが仰るようにUPS(無停電電源装置)が作動したからなのでしょうね。
但し,それも保って数時間ということで,翌朝にはダウン。
デジタル回線も,電源が落ちた以上駄目・・・。
ということで,今回はアナログ回線の黒電話が真っ先に通じたようです・・・。
今の携帯は,アプリケーションは充実しているものの,肝心の通信機能が災害で悉くダウンという脆弱性を露呈してしまったので,今後は大いに改善して貰いたいですね・・・。
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2011/03/25 15:57
震源から遠く離れたこちらでも、
携帯電話はまったく役に立ちませんでした。
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2011/03/24 11:18
停電で基地局がダウンしてしまうと、どうしようもありませんね。
自家発やUPSも数時間は機能しますけど、数日は無理だし。。。

固定回線もアナログは同芯で給電してたので、線さえ繋がっていれば通話は可能でしたが、
現在のデジタル回線は途中途中で電源が必要なので、停電には対応できません。

繋がらない、連絡できない不安がこれほど大きいものかと、ほんとに今回実感しました。

都心でも地震後すぐに回線には制限がかかり、殆ど掛からず。。。
結局はツイッターやモバミクでの安否確認が主流でした。

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2011/03/24 00:06
基地局がダウン・・・そうなるんですね
たまに繋がるのが奇跡くらいな感じでしょうか
都内では野菜を買うなとか水が基準値を上回った
とか報道され、不安を煽られていますが
負けませんよ!!
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2011/03/23 22:45
携帯各社はいろいろやってるみたいですが、なかなか難しいんでしょうね・・・。
こーいった時に限って携帯を所持してないってのはよくある話で、俺も耳が痛いです(苦笑)
水が出ないのは辛いと思いますが、ガンバってくだされ!
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2011/03/23 22:35
こんばんは、
携帯があってもいざと言う時に役に立たず というような事があるのですね
あの地震発生当時は確かにみんな一斉に掛けるので全然通じませんでしたね

そして停電になると、充電出来ないと言う事でどうにもならない、連絡がつかないのは
何より焦りが出ますから、其の時は心配されたでしょうね

未だ水道が出ないのですか、2週間も経ってるのにえらい遅れてますね
水が出ないのは何より困りますが、間も無くとか見通しはついているのでしょうか。




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